【オールドレンズ買取】古いレンズは売れる?

古いレンズといえば、時代遅れで古く色褪せてしまったようなレンズを想像しませんか…?
実は「オールドレンズ」と呼ばれるアンティークな交換レンズの中には、高価買取されるような希少価値の高いレンズも存在しています。ライカ・キャノン・ニコンなど有名メーカーのオールドレンズをはじめ、限定生産のレンズや高級レンズは古いレンズだからこそ、高く売れる可能性を秘めています。今回の福ちゃんカメラコラムでは、そんなオールドレンズについて解説いたします。古いレンズが売れるかどうか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

カメラの【オールドレンズ】とは?

カメラのオールドレンズとは、フィルムカメラ全盛期に作られた昔のレンズのことです。
オールドレンズの定義はハッキリと決められてはいませんが、狭義ではマニュアルフォーカスが一般的だった、1970年代以前のフィルムカメラ用交換レンズのことを指します。広義でもオートフォーカスが世に誕生した1980年代中盤以降の交換レンズは、オールドレンズには含めないものとして考えられることが多いですね。

昔のレンズと聞くとハードルが高いように感じてしまうかもしれませんが、「マウントアダプター」を使うことで、今お使いの「デジタル一眼レフカメラ」や「ミラーレス一眼レフカメラ」にオールドレンズを装着することが可能です(※レンズやカメラの組み合わせによっては、マウントアダプター自体が使えないケースもあります)。

そのため、お手軽にオールドレンズを使った撮影を始めることができます。また一般的なオールドレンズは、同スペックの新品レンズと比べると価格が安いこともあり、最新のデジタルカメラでオールドレンズを使った撮影を楽しむ方がいま増えています。

フィルムカメラと共に再ブーム

オールドレンズを使った写真が、若者を中心にインスタグラムやツイッターなどのSNSに投稿され人気を集めるなど、レトロな雰囲気をお手軽に再現できるオールドレンズやフィルムカメラは、いま再びブームを迎えています。

カメラといえば、これまでは男性カメラマンのイメージが強かったかもしません。しかし最近では、芸能人やインフルエンサーといった有名人の影響もあり、「カメラ女子」と呼ばれるカメラや写真が大好きな女性が、古いカメラや交換レンズを愛用することも珍しくなくなりました。

そもそも「フィルムカメラってなに?」という方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

フィルムカメラとは?【カメラの豆知識】

高級品としての価値がある

1970年代以前に製造されたオールドレンズは、金属製の素材が使われるなど、上質に作られており、高級品として高い価値を秘めています。当時は宝飾品や高級腕時計と同じように扱われていたオールドレンズは、手間とコストをたくさん投じられた高級品です。現代のレンズに多くみられる大量生産品と違い、ニッチで希少価値の高い一部のオールドレンズは、高価買取の対象にもなっています。

リーズナブルなレンズが豊富

オールドレンズはリーズナブルなものも多く、当時は高くて手が出せなかった高級レンズも、製造から40~50年ほど経った今では、手頃な値段で買えるようになったレンズも多数存在します。限定生産品のように、希少価値がより高い一部のオールドレンズは高額ですが、リーズナブルな価格で高性能かつ上質なレンズが手に入れやすいのも、オールドレンズの魅力のひとつといえるでしょう。

シネレンズ中古品の価値もアップ

ミラーレス一眼レフカメラが普及し、オールドレンズの注目が集まるようになってからは「シネレンズ」の価値も見直されるようになりました。シネレンズは、シネマ(映画)用カメラに使われるレンズのことで、ビデオカメラが普及するまではフィルムを使うカメラが一般的で、写真用のフィルムカメラと同様に交換レンズがいくつも存在しています。

映画用と写真用ではレンズマウントの規格が異なることから、近年までシネレンズは使い道のないレンズとして、それほど注目もされていませんでした。しかし、ミラーレス一眼レフカメラにマウントアダプターを取り付けて使えるようになってからは、高い注目と人気を集めるようになりました。かつて高額だったシネレンズをリーズナブルな価格で手に入れて、カメラ用のオールドレンズとして使えるようになったからです。

そのような背景もあり、オールドレンズの銘玉は特に高い注目を集めています。

【オールドレンズ】の特徴

ここからは、オールドレンズの特徴について解説いたします。
オールドレンズは新しいレンズにはない独自の特徴があり、カメラの愛好家たちを魅了しています。

上質に作られている

オールドレンズを所有するメリットの中でも最大の魅力ともいえるのが、レンズそのものが上質であることです。

1970年代中期に安価な一眼レフカメラが発売されたのをきっかけに、カメラやレンズはそれまでの高級な精密機械ではなくなりました。素材は廉価で製造可能なプラスチックに変わり、コンピューターによる管理で大量生産を行うなど、よりコストダウンされたものが製造されるようになったのです。

しかし1970年代中期以前の交換レンズは、そのような価格破壊が起きる前に作られており、素材には金属製のものが使われ、職人技によって贅沢に仕上げがされています。そのように手間とコストをかけて完成させたオールドレンズは、今でも色褪せない高級品らしい上質な質感があります。

明るい単焦点レンズが多い

当時の時代背景もあり、オールドレンズには「単焦点レンズ」が多いという特徴があります。
単焦点レンズとは文字通り、1つの焦点距離しか持たない(=ズームできない)レンズのことです。
焦点距離が固定されるものの、シンプルな構造ゆえにたくさんの光を取り込めますので、より明るい写真を撮ることができます。

カメラが光を取り込む量はF値(絞り)と呼ばれる設定でコントロールできますが、リーズナブルな価格のオールドレンズでも、そのF値が高級なズームレンズよりも低い(より多くの光を取り込める)こともあります。単焦点レンズなのでズーム機能は備わっていませんが、その分お手頃な価格でF値の低いレンズを手に入れることが可能です。

またレンズの設計自体は昔から既に完成しているため、オールドレンズのように古い時代に製造されたレンズでも、高い描写力を発揮してくれます。

カメラのF値について詳しく知りたいという方は、こちらの参考記事をご覧ください。

カメラの絞り(F値)とは?撮影に役立つ豆知識をご紹介します!

独自性のある写真が撮れる

オールドレンズは完成度の高いレンズではありますが、今では考えられない欠点もあります。
たとえば写真の四隅が暗くなる「周辺光量落ち」が出たり、「フレア」「ハレーション」「ゴースト」と呼ばれる光の像が写ってしまったり、特定の色だけが強調されてしまう、といった現象が起きる場合があります。

このような欠点ともいえる現象は通常、出ないのが当たり前です。しかし時代が変わり、今までは害悪なものとして捉えられてきたこれらの現象は、「オールドレンズの個性」として、広く受け入れられるようになりました。

「独自性のある写真が撮れる」個性として認められるようになったのは、現代ではデジタルカメラが主流となり、撮影結果がその場ですぐにわかるようになったことも起因しています。

高性能なのにリーズナブル

オールドレンズにリーズナブルなものが多いのは先述の通りですが、限定生産品や今では手に入らないような希少なレンズなど、中には非常に高額なレンズも存在します。しかし、一般的なオールドレンズの中古品を購入する場合、同様のスペックを持った現行のレンズと比べると、比較的安くから購入することが可能です。

今のレンズでは撮れない独自性のある写真を楽しめることに加え、単焦点レンズのため画質がいいのも特徴です。また明るいレンズが多く、たとえば現行のレンズなら軽く10万円を越えるような、F1.4の明るい単焦点レンズでも、オールドレンズなら2-3万円ほどで手に入れることも可能です。

オールドレンズはもう作られていないものが多く、必然的に中古品を購入することにはなりますが、リーズナブルな価格で高性能な上質レンズを手に入れることができるのは、オールドレンズならではの魅力ともいえます。安くて高性能な単焦点レンズをお探しの際、心強い味方になってくれるのがオールドレンズです。

マウントアダプターを使えば幅広い機種で使える

オールドレンズ単体だけでは、使えるカメラは限られてしまいます。
しかし、カメラとレンズを接続する「マウントアダプター」を取り付けることで、むかし中判カメラ等で使っていた交換レンズも、幅広い機種でオールドレンズとして装着が可能になります。

特にミラーレス一眼レフカメラは構造上、マウントアダプターに対応している機種が多いため、オールドレンズが使える可能性は高いです。またレンズとカメラの組み合わせよっては、同じメーカーであれば、アダプター無しでそのままオールドレンズが使用できる機種も一部あります。

逆にデジタル一眼レフカメラはマウントアダプターを使用できない機種も多いため、オールドレンズを使う際は、カメラ本体とマウントアダプターの互換性もしっかりと確認して決めましょう。

【オールドレンズ】のメリットとデメリット

オールドレンズの「メリット」と「デメリット」について、かんたんに解説いたします。オールドレンズの良いところと悪いところを把握することで、オールドレンズに対する理解がより深まりますので、ぜひご参考にしてください。

オールドレンズのメリット

オールドレンズの特徴と重複する部分もありますが、オールドレンズのメリット5選から解説いたします。オールドレンズには古いレンズならではのメリットがあります。

■安くて高性能(お財布に優しい)

オールドレンズ最大のメリットともいえるのが、高性能で上質なレンズが低価格で購入できるところです。年季の入った古いレンズが多いのも事実ではありますが、描写力の高い明るい単焦点レンズがリーズナブルな価格で買えるなど、上手に活用すればお財布に優しいレンズです。

■レトロな雰囲気を楽しめる

マニュアルフォーカスが基本のオールドレンズは、昔ながらの撮影を楽しむことができます。現代のレンズでは見られないゴーストやフレアを意図的に発生させ、雰囲気のある写真撮影ができますし、どこか昔を感じさせる外観は所有するだけでも、レトロな雰囲気を楽しむことができます。

■レンズの種類が豊富

フィルム時代から長い歴史のあるオールドレンズは、レンズの種類が豊富です。
キャノン・ニコン・ペンタックス・オリンパス・ミノルタ・コンタックスをはじめ、コシナ・カールツァイス・ライカなど、さまざまなメーカーから、さまざまなオールドレンズが発売されています。日本製以外のオールドレンズにも豊富な種類があり、バリエーション豊かなオールドレンズを楽しむことが可能です(※使えるカメラやレンズマウントの互換性に注意する必要はあります)。

■シンプルな作りで故障しにくい

オールドレンズは、手ブレ補正機能やAFモーターなどを搭載しないシンプルな作りで電子接点もないため、故障しにくいというメリットがあります。新型のレンズは利便性があるものの、電子機器の塊といえるような作りをしているため故障のリスクも上がります。それに対してオールドレンズは、レンズ側で電子制御をしないぶんマニュアル操作は増えるものの、壊れにくいのがメリットです。「レンズは資産」という格言があるように、長期的に使用することが可能です。

■レンズが小さくてコンパクト

カメラやレンズは機能が増えるたびにサイズが大きくなるのが通例で、現代のレンズは高機能で大型なレンズが多く存在します。そんななか、フィルムカメラ時代に製造されたオールドレンズは作りがシンプルなこともあり、非常にレンズが小さくてコンパクトです。高級レンズの証ではありますが、金属製で重量感のあるレンズが多いものの、コンパクトなオールドレンズは取り回しが良く、気軽に何種類かのレンズを持ち歩くことができるというメリットがあります。

オールドレンズのデメリット

ここからはオールドレンズのデメリット5選について解説いたします。古いレンズならではのデメリットもあるので注意が必要です。

■今のカメラで使うには「マウントアダプター」が必要

「オールドレンズの特徴」で上述いたしましたが、一部の機種を除き、現行カメラでオールドレンズ使うには、マウントアダプターが必要になります。マウントアダプターとは、カメラ本体側とレンズ側のマウントを変換して、レンズを取り付けるための器具のことです。オールドレンズを利用するカメラによっては装着できない場合もあるので、事前に互換性を確認しておく必要があります。

■ピント合わせが「マニュアルフォーカス」になる

オールドレンズは「オートフォーカス」が発明される以前のレンズであるため、基本的にオートフォーカスに非対応です。マニュアルフォーカスで対応する必要があります。自分でピントリングや絞りリングを回してフォーカスを合わせる必要があるため、瞬時にピントを合わせることを求められるような撮影には向かず、風景写真やポートレートなど動きの少ない撮影向きです。

■ズームができない

オールドレンズの多くは単焦点レンズです。
その名の通り1つの焦点でしか撮影できないため、普通のレンズによくあるズーム機能は使えません。撮影状況によってはレンズ交換が必要となり、シャッターチャンスを逃す原因にも繋がりますので、撮影前にしっかりと構図を決めておく必要があります。ズームができないというデメリットを事前にしっかりと理解しておくことで、撮影を思惑どおりに進めることが可能です。

■逆光に弱い

描写に優れるオールドレンズですが、レンズ表面のコーティングが現代レンズと比べると劣っているため、逆光に弱いという一面があります。逆光での撮影シーンにおいて、フレア・ハレーション・ゴーストと呼ばれる光の像が発生しやすく、これはオールドレンズのデメリットであり、メリットともいえるような特徴でもあります。逆光に弱い部分を「独自性のある写真が撮れる」と捉え、そのデメリットを最大限に活かした撮影方法も流行しています。

■中古品ゆえに状態の良し悪しがある

オールドレンズは発売されてから長い年月を経た交換レンズで、そのほとんどがすでに製造を終了しています。つまり、今後オールドレンズを入手しようとしても、中古で購入となるケースがほとんどです。中古レンズゆえに状態の個体差が大きく、前所有者の保管方法に問題があれば、キズやカビ、クモリがあるようなジャンク品を選んでしまう恐れもあります。そうならないように、点検や整備がしっかりとされた状態の良いレンズを見極めなければなりません。

【結論】古いレンズ(オールドレンズ)は売れる

今回は「古いレンズは売れる?」というテーマについて、「カメラのオールドレンズとは?」「オールドレンズの特徴」「オールドレンズのメリットとデメリット」の3項目に分けて解説いたしました。それぞれご覧いただいたことで、今注目を集めているオールドレンズに対する知識が深まったのではないでしょうか。

そして今回のテーマに対する答えとしては、「オールドレンズは売れる」という結論になります。ここまでオールドレンズの価値などについても触れてきましたが、「レンズは資産」という言葉があるように、古いレンズは今でも高い人気と需要があり、買取市場での取引も活発です。

ただし、「古いレンズ=オールドレンズは高く売れる」というわけではありませんので、注意が必要です。オールドレンズは価値が幅広く、買取価格が付かないようなものから高額査定に繋がるようなものまで、あらゆるレンズが存在します。

つまり、売れるかどうかの見極めが非常にむずかしいレンズと言えます。
また適正価格でご売却いただくには交換レンズの専門知識が必要となりますので、オールドレンズをご売却される際はカメラ買取に強みのある専門業者に依頼されることをお勧めいたします。

ご自宅に古い交換レンズは眠っていませんか?

オールドレンズ買取のことなら福ちゃんにお任せください。
これまでの交換レンズ買取で得た実績やノウハウを活かし、お客様が大切にされてきたレンズを適正価格で買取いたします。

希少価値が高く保管状態の良いオールドレンズについては高価買取させていただきます。
交換レンズの査定に関する費用は無料です。
「古いレンズを売りたい」とお考えでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

お客様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。


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