ルイ・ヴィトンにはギャランティカードがない?各ブランドでの有無も

ギャランティカードとは、商品の品質を証明する保証書の一種で、通常は直営店・正規代理店で購入した場合のみ入手できるものです。シャネルやプラダなどの高級ブランドではギャランティカードを発行していますが、ルイ・ヴィトンやグッチのように発行していない高級ブランドも存在します。

この記事では、ギャランティカードに関して、主要なブランドでの発行の有無について紹介します。また、ギャランティカードに関連する主要ブランドの最近の変更点についても取り上げるため、主要ブランドの動向に興味のある方は、ぜひご覧ください。

ルイ・ヴィトンにはギャランティカードがある?

ルイ・ヴィトンにはギャランティカードがある?

ブランド品を購入すると、「ギャランティカード(インボイス)」と呼ばれるカードが付属することがあります。

ギャランティカードとは、商品の品質を証明する保証書で、直営店もしくは正規代理店でしか発行されません。

つまり、ギャランティカードの存在は、該当ブランドにて生産され、正規店で購入された本物であることを証明できます。

中古販売する際、ギャランティカードの有無で売れやすさが左右されます。特に、フリマアプリやネットオークションでは、ギャランティカードの提供を求められることが多いでしょう。

ただし、ブランドによってはギャランティカードを元から付けていない場合があります。ルイ・ヴィトンは、ギャランティカードがないブランドの1つです。元から存在しないため、ルイ・ヴィトンを売るときにギャランティカードがなくても問題ありません。

カードの有無はブランドの知名度や企業規模とは関係なく、ブランドごとの方針によって決められています。以下では、どのブランドがギャランティカードを発行しているのか紹介します。

【ブランド別】ギャランティカードの有無

  • ✔︎ プラダ
  • ✔︎ シャネル(※2021年頃より廃止)
  • ✔︎ カルティエ
  • ✔︎ ブルガリ
  • ✔︎ ディオール
  • ✔︎ クロエ など
  • ✔︎ ルイ・ヴィトン
  • ✔︎ グッチ
  • ✔︎ エルメス
  • ✔︎ ロエベ
  • ✔︎ ケイトスペード
  • ✔︎ セリーヌ
  • ✔︎ コーチ
  • ✔︎ バレンシアガ など

代表的な高級ブランドのギャランティカード(保証書)の取り扱いは、上記の通りです。

ギャランティカードを付けていない高級ブランドも多いことが分かります。またエルメスのように、品物そのものに製造年、アトリエ名、職人ナンバーを刻印して品質を保証しているケースもあります。

ギャランティカードの基本情報・役割

ギャランティカードの基本情報・役割

  • ✔︎ 購入年月日
  • ✔︎ 購入店舗
  • ✔︎ 購入者名
  • ✔︎ シリアルナンバー

一般的に、ギャランティカードには以下のような基本情報が記入されています。

カードデザインは、ブランドや購入時期によってさまざまです。ブランドロゴが印刷されていて、プラスチック製のカードタイプが多い傾向にあります。

製品とギャランティカードの情報が一致することで、本物であることを証明します。

ただし、正規店以外によって輸入された並行輸入品の場合、購入店舗や日付などの情報が書かれていません。未記入のギャランティカードが付いた品物は、ブランド正規店で購入されていないことを示します。

基本情報の記入されたギャランティカードがあるなら、正規店舗にて購入したことが証明され、アフターケアを受けることが可能です。ブランド買取を依頼する際のアピールポイントとなり、フリマアプリやネットオークションなどの個人売買では、本物としての信頼性も高まるでしょう。

また、ギャランティカードがないブランドの中には、型番や購入店舗を記載したショップカードを付けているブランドもあります。正式な証明書ではなくとも、製品の詳細を示すカードとして活用できます。

最近のギャランティカード関連の主要ブランドにおける変更点

最近のギャランティカード関連の主要ブランドにおける変更点

近年、ルイ・ヴィトンをはじめとした主要な高級ブランドでは、ギャランティカードやシリアルナンバー(製造番号)の有無に変化が見られます。

ブランドによって詳細な変更内容は異なるものの、変更理由はいずれも「コピー品対策」です。コピー商品の流通に対抗すべく、今後も新たな商品の証明・識別方法が導入されていくでしょう。

ここでは、例として下記2つのブランドに関する最近の変更点を紹介します。

ルイ・ヴィトンの変更点

ルイ・ヴィトンの変更点として、シリアルナンバーの廃止があげられます。これまでルイ・ヴィトンには、ほとんどの商品にシリアルナンバーの打刻やタグが付いていて、偽物を判別する重要なポイントとなっていました。しかし、2021年以降シリアルナンバーのない商品が増えています。

代わりに、一部の工場で作られた製品では、ICチップ埋め込みによる商品管理が行われています。今後シリアルナンバーは徐々になくなり、シリアルナンバーの有無が真贋を判断する基準とはならなくなるでしょう。

シャネルの変更点

2021年頃より、シャネルはギャランティカードとシリアルシールに関して変更を加えています。新製品にはギャランティカードがなく、同時に製品内側に添付されていたシリアルシールも廃止されています。ギャランティカードがある時期のアイテムもまだ市場に出回っているため、しばらくは両方のタイプが見られるでしょう。

シリアルシールがない製品には、シリアルナンバーが刻印された金属製のプレートが付いています。シリアルナンバーはアルファベットと数字を組み合わせたランダム表記で、これまでとは異なりシリアルナンバーからは製造年が分からない仕様です。

ギャランティカードを紛失すると買取がNGになる?

ギャランティカードを紛失すると買取がNGになる?

ギャランティカードがないと、買取不可になるとは限りません。ギャランティカードが付属しているブランドの買取では、カードの有無は真贋を見極める1つのポイントです。その一方で、模造品の見分け方は他にもあり、専門知識のあるバイヤーはブランドの特徴から総合的に判断します。つまり、ギャランティカードがなくても本物・偽物の判断は可能です。

ブランドに精通した査定士のいない買取業者では、ギャランティカード以外での判断に自信がなく、リスク回避のために買い取らない可能性もあります。

しかし、ブランドの特徴を熟知した査定士による買取であれば、ギャランティカードがないという理由で買取査定を断られることはないでしょう。

ギャランティカードを紛失した場合は、ブランドの特徴を熟知している査定士が在籍している買取店での依頼をおすすめします。

ただし、ギャランティカードは買取価格へのプラス要素です。中古販売では、新品購入時に近い状態のほうが売りやすいため、箱などの付属品と同様に、ギャランティカードの存在が査定額アップにつながるでしょう。高価買取を望む場合は、ギャランティカードは大切に保管してください。

ギャランティカードは悪用される場合もある

ギャランティカードは悪用される場合もある

近頃では、本物の印として使われてきたギャランティカードが悪用されることがあります。例えば、インターネットでギャランティカードのみを入手し、偽物の製品に付属して販売する手法です。ギャランティカード自体は本物であるため信頼してしまい、品物が偽物であることに気づくのが遅くなります。

また、ネット販売だとギャランティカードの画像を使い回している悪質なケースもあります。ギャランティカードの画像はインターネット上で簡単に探せるため、画像が添付されていても本物だと思い込まないよう注意しましょう。

最近は精巧な作りの偽物が多く、ギャランティカードの有無・真偽だけでは、本物の商品であるのかを判断できないのが現状です。直営店以外でブランド品を購入する際は、ギャランティカードが悪用されているケースも想定し、製品の特徴から本物であるかを見極める必要があります。

まとめ

ギャランティカードとは、商品の品質を証明する保証書の一種で、直営店・正規代理店で購入した場合に限って発行されるカードです。

プラダやシャネル、カルティエなどの高級ブランドでは、購入者に対してギャランティカードを配付しています。

しかし、ルイ・ヴィトンやグッチ、エルメスなどの高級ブランドでは、ギャランティカードを発行していません。そもそも、ギャランティカードの有無とは関係なく、ブランドのバッグや財布は、本体だけで真贋を判断できます。

そのため、近年はシャネルのようにギャランティカードを廃止するブランドも存在します。このようなことから、ギャランティカードの存在と商品の真贋は分けて考えるようにしましょう。

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