- 骨董
- 2025.04.18
日本人形は買取できる?高く売れる種類や高額査定を狙うポイントを解説!

「日本人形は買取してもらえる?」
「日本人形で高く売れる種類が知りたい」
など、日本人形の買取について知りたい方へ、高額買取の可能性が高い種類などについてまとめました。
高値で取引される傾向にある日本人形の特徴や、高額で買い取ってもらうためのポイントなどにも触れています。買取業者に査定依頼する前に知っておくと役立つ情報が満載です。
日本人形を手放したいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。
【買取を依頼する前に】日本人形の特徴は?

日本人形は日本文化を象徴する人形として、現在でも見かける機会が多い人形です。
代表的かつ一般家庭に馴染み深いものでいうと、五月人形や市松人形、雛人形などが挙げられるでしょう。
そもそも、日本人形とはどういった人形を指し、いつから親しまれるようになったのでしょうか。日本人形の特徴や歴史から、理解を深めましょう。
日本人形の特徴
日本人形は、着物などの和服を着用した日本髪の人形を指します。日本の文化や風習をなぞらえた姿をしている点が大きな特徴です。
木・紙・プラスチック・布・ゴム・粘土など素材は用途によってさまざまで、置物として飾られるほか子どもが遊ぶおもちゃ、伝統行事や祭祀、芝居などに用いられてきました。
身代わりや厄除け、まじないなどの意味を持つものもあり、信仰の対象となっている日本人形もあります。
そういった文化は現在でも受け継がれており、日本で日本人形をお持ちの家庭も多いでしょう。
日本人形の歴史
日本人形の起源は平安時代といわれています。当時、京都では生まれた子どもの無病息災を祈り、枕元に人形を置き災厄を移して負わせるという風習がありました。その人形が日本人形の原型と考えられています。
江戸時代に入ると、商業や手工業を営む町人たちの影響を受け、日本人形はさまざまな形へと変わりました。
とくに武家の子女が嫁ぐ際、厄除けの身代わりで日本人形を婚礼の家財道具としていた習わしは、現代まで受け継がれている日本人形文化のルーツといわれています。
日本人形の種類や有名作家は?

日本文化を象徴する日本人形はさまざまな形で発展し、現在では多くの種類があります。
それに伴って多数の作家が活躍し、日本文化を継承してきました。
ここでは、日本人形の主な種類や有名作家の名前を列挙し、紹介いたします。なお、ここでご紹介している種類や作家はごく一部であり、実際にはさらに多くの種類や作家が存在していることを知っておきましょう。
日本人形の種類
- ✔︎ 五月人形
- ✔︎ 市松人形
- ✔︎ 雛人形
- ✔︎ 木目込人形
- ✔︎ 尾山人形
- ✔︎ 風俗人形
- ✔︎ 御所人形
- ✔︎ 博多人形
- ✔︎ 奈良人形
- ✔︎ 京人形
- ✔︎ こけし人形
- ✔︎ 御台人形
- ✔︎ サクラビスク
- ✔︎ からくり人形
- ✔︎ 陶人形
日本人形と聞くと、「市松人形」をイメージする方が多いでしょう。市松人形だけではなく、馴染み深い「五月人形」や「雛人形」も日本人形の一種です。そして、日本人形にはそのほかにも多くの種類が存在します。
「奈良人形」「京人形」など、日本各地で地域独自の発展をとげたものや、「サクラビスク」など西洋文化を取り入れて作られたものもあります。お土産として広く認知されている「こけし人形」も、実は日本人形のひとつです。
和装の身なりなどは共通しているものの、それぞれが独特の美しさや特徴を持ち、日本文化を支えています。
日本人形の有名作家
- ✔︎ 堀柳女(ほり りゅうじょ)
- ✔︎ 平田郷陽(ひらた ごうよう)
- ✔︎ 野口園生(のぐち そのお)
- ✔︎ 秋山信子(あきやま のぶこ)
- ✔︎ 鹿児島寿蔵(かごしま じゅぞう)
- ✔︎ 市橋とし子(いちはし としこ)
- ✔︎ 林駒夫(はやし こまお)
【その他】
- ✔︎ 中村弘峰(なかむら ひろみね)
- ✔︎ 紺谷力(こんたに つとむ)
- ✔︎ 春木均夫(はるき ただお)
- ✔︎ 佐野暁子(さの あきこ)
- ✔︎ 与勇輝(あたえ ゆうき)
- ✔︎ 三輪博子(みわ ひろこ)
- ✔︎ 辻村寿三郎(つじむら じゅさぶろう)
代表的な日本人形の作家には、人間国宝に認定された作家をはじめ、多くの作家が名を連ねています。とくに、「堀柳女」と「平田郷陽」は、人形作家で初めて人間国宝に認定されたとして現在でも作品とともに注目されている作家です。
近年の日本人形作家は、西洋人形や創作人形を手がけたり、人形操作師やアートディレクターを兼任したりなど、芸術の可能性を広げている作家もいます。
買取できる代表的な日本人形の種類と価値

- ✔︎ 五月人形:数千〜数万円
- ✔︎ 市松人形:数万円
- ✔︎ 雛人形:数万円
- ✔︎ 御所人形:数千円
- ✔︎ こけし人形:数千円
- ✔︎ 博多人形:数千〜数万円
- ✔︎ 奈良人形:数千円
買取される可能性が高い日本人形の種類について、それぞれの特徴や価値を紹介いたします。
お手元にある日本人形がどの種類か、どれくらいの価値があるかを把握するのに役立つでしょう。種類がわからない場合は、買取業者などの専門家に相談すると確認できる可能性があります。
五月人形
五月人形は、男の子の健やかな成長を祈って端午の節句に飾られる人形です。武士が戦場で用いていた甲冑をモチーフにしており、強さやたくましさを連想させる作りになっています。
五月人形の買取相場は数千円から数万円とされていますが、一部は買取対象外となっているものもあるため注意が必要です。
古い時代に作られたものや、高価な素材が使用されているもの、有名作家や一流メーカーが手がけたものなどは、買取の対象となるでしょう。
市松人形
市松人形は、江戸時代に着せ替え人形として作られました。子どものおもちゃとして普及していましたが、壊れやすかったため現代のように観賞用の人形になったといわれています。
買取対象となる市松人形は少なく、有名作家が手がけた作品や骨董価値がある古いものに限られています。
買取相場は数万円で、人間国宝に認定された平田郷陽や実弟の平田陽光(ひらた ようこう)などであれば、100万円を超える作品もあるでしょう。
雛人形
雛人形は、女の子の幸せを願って桃の節句に飾られる人形です。伝統的な段飾りや現在の住宅事情に対応した親王飾りなど、さまざまな種類があります。
近年では人気キャラクターとのコラボ商品など、バリエーションが豊富である点も雛人形の特徴です。
買取相場は数万円とされ、骨董価値が認められる古いものや希少な素材が使用されているもの、有名作家や有名メーカーの手がけたものなどは高額買取が期待できるでしょう。
雛人形には三人官女の小物やぼんぼり・屏風・箱など付属品が多いため、一式そろっていることを買取の条件としている業者もあります。さらに、雛人形の種類によっては、買取を断られる場合もあるため注意が必要です。
御所人形
御所人形は幼い子どもを模した人形で、江戸時代に宮中の慶事や出産、結婚などの祝い事があった際に飾られました。三等身のフォルムや白い肌が御所人形の大きな特徴です。
その姿、形から「三つ割人形」「白肉人形」「頭大人形」などと呼ばれており、宮廷や公家といった身分が高い人々に親しまれていたことから「御所人形」と呼ばれるようになりました。
御所人形の買取相場は数千円で、江戸時代に作られたものや作家ものは数十万円の値がつくこともあります。
こけし人形
こけし人形は木製の人形で、円筒状の胴体に球形の頭が特徴です。江戸時代末期に子どものおもちゃやお土産品として流行し、現在では観賞用の工芸品としても親しまれています。
産地などによって表情が異なり、11~12の系統に分類されていることから、コレクターズアイテムとしても広く愛されています。
買取相場は数千円ですが、戦前のこけしは骨董価値が高く、高額買取が期待できるでしょう。また、近年のこけしでも有名作家が手がけたものは高値で取引されています。
博多人形
博多人形は、主に福岡県博多地区で作られている粘土を原料とした土人形です。経済産業大臣指定伝統的工芸品として海外でも人気を集めています。
買取市場では、江戸時代に作られた骨董価値があるものや、有名作家が手がけた美術価値のあるものが買取対象です。
買取相場は数千円から数万円で、とくに博多人形の発展を支えた「中ノ子タミ」「小島興一」「原田嘉平」「置鮎興市」「白水八郎」の5人が創作した博多人形は高額買取が期待できるでしょう。
作られた時期や作家が不明という場合も、まずは買取業者に相談するのがオススメです。
奈良人形
奈良人形は檜・楠・桂などの木を彫って彩色した人形で、奈良市を中心に作られてきました。一刀で掘り上げることから「奈良一刀彫」と呼ばれることもあります。
平安時代では古都奈良の神事祭礼へ用いるために作られ、現在は節句や結納、長寿などの祝事に飾られたり、芸術品として観賞される人形となりました。
奈良人形の買取相場は数千円で、有名作家の作品は数万円から数十万円の査定額が期待できます。
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日本人形以外にもある?買取が可能な人形の種類と価値

- ✔︎ ぬいぐるみ:0〜数万円
- ✔︎ フランス人形:数千〜数万円
- ✔︎ キャラクタードール:数千〜数万円
- ✔︎ ビスクドール:数千円
- ✔︎ 磁器人形:数千〜数万円
日本人形以外にも買取可能な人形が多数あり、一般的には上記5種類が挙げられます。それぞれの特徴や価値について詳しく解説するため、お手元に対象の人形がある場合はぜひご参考にしてください。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみは布や綿などで作られた人形で、動物などさまざまなものがモチーフになっています。子どものおもちゃや観賞用など、生活に身近な人形のひとつです。
買取市場では、ブランド品や老舗メーカーの商品、1万円以上の価格で購入したものなどが買取対象です。
ノーブランド品や安価なぬいぐるみは買取対象外となることが多いため、注意しましょう。
ぬいぐるみの買取相場は0〜数万円で「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」といったブランドや、テディベアを誕生させたドイツの「シュタイフ社」などのブランドは高額買取が期待できます。
フランス人形
フランス人形は明確な定義がされておらず、西洋を思わせる顔立ちの人形を指すことがほとんどです。メーカーや使用されている素材などによって価値は異なり、数千円から数万円で取引されることが多いでしょう。
本場フランスのパリにある「ジュモー」や「ゴーチェ」といったブランドは人気が高く、数十万円で買取されることもあります。また、「キャロル・スタントン」や「川崎プッペ」などの有名作家が手がけた作品も高額査定が期待できるでしょう。
キャラクタードール
キャラクタードールは、漫画やアニメ、映画などのキャラクターをモチーフにした人形です。
1970年代にヒーローや怪獣を模したものが元祖で、1990年代はさらにキャラクタードールが盛んになり、現在のキャラクタードール文化が作り上げられたといわれています。
買取相場は数千円から数万円といわれており、限定モデルなど希少価値が高いものは高額買取が期待できるでしょう。
昭和時代に作られたソフビ人形なども高値で売れることがあるため、お手元にキャラクタードールがある方は一度買取業者へ相談することをオススメします。
ビスクドール
ビスクドールは、主に女性の姿を模した磁器人形のことです。 19世紀のヨーロッパで、中流階級の令嬢や貴婦人を中心に流行しました。
買取相場は数千円ですが、フランスの大手ブランドが手がけたものや100年以上前に作られた「アンティークドール」と呼ばれるものは査定額が高額になります。
また、1900年代初期に作られた日本のビスクドール「モリムラドール」は生産期間が短く希少価値も高いため、高額買取が期待できるでしょう。
ビスクドールについて詳しくはこちら↓
ビスクドールとは?フランス人形との違いや高額買取されるブランドなどを紹介いたします
磁器人形
磁器人形は陶磁器で人形の形を作り、絵付けを施して作られる人形で、「フィギュリン」とも呼ばれています。磁器人形を初めて作ったのは、食器ブランドとして名高い「マイセン」です。
そのほか、フィギュリン専門ブランドとして知られている「リヤドロ」や、デンマークを代表する磁器ブランド「ロイヤルコペンハーゲン」も人気があります。
磁器人形の買取相場は数千円から数万円ですが、マイセンやリヤドロブランドは相場以上の査定額が期待できるでしょう。
磁器人形(フィギュリン)について詳しくはこちら↓
有名ブランドが製造・販売している「フィギュリン」とは?
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高値で買取されやすい日本人形とは

- ✔︎ 歴史のある古い日本人形
- ✔︎ 入手経路が明確で高価な日本人形
高額買取されやすい日本人形は、上記のような特徴を持っている人形です。
歴史的価値がある古いものや入手経路が明確なものは、高額買取も期待できるでしょう。
歴史のある古い日本人形
日本人形は、古い時代に製造されたものほど価値が高くなる傾向にあります。現在ではあまり見られない製造方法や素材などが見られるため、時代を反映するものとして歴史的価値が評価されるためです。
また、現存数が少ないことから希少価値が高い点も高く評価されます。
とくに江戸時代以前に作られた日本人形は貴重で、コレクターにも人気が高いため、高額買取される可能性が高いでしょう。人形の状態などによっては、100万円を超えることもあります。
入手経路が明確で高価な日本人形
日本人形の査定には、入手経路が重要視されることがあります。「入手場所」「購入時期」「購入金額」がはっきりしていると、査定が有利に運ぶ可能性があるでしょう。
とくに、作家やメーカーがわからない場合は、入手経路を明確にしておくと安心です。譲り受けた日本人形の場合は、元の持ち主に入手経路を確認しておくとよいでしょう。
入手経路がわからない場合でも売却を諦める必要はありません。日本人形の買取に対応している買取業者に持っていき、一度相談してみましょう。
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日本人形を高値で買い取ってもらうポイント

- ✔︎ 直射日光を避けて保管する
- ✔︎ 付属品をそろえておく
- ✔︎ 汚れや破損を自分で補修しない
日本人形を少しでも高く買い取ってもらうには、「保管方法」「付属品」「補修」について気をつける必要があります。
それぞれ詳しく解説するため、買取に出す際のご参考にしてください。
直射日光を避けて保管する
日本人形は直射日光を避け、日が当たらない場所で保管しましょう。
日光に当たると色褪せや変色が起こり、劣化スピードも早くなるため注意が必要です。また、日の当たらない場所でも湿度が高いとカビが発生し、衣装や顔などに黒くシミができることがあります。
人形に使用されている素材によっては虫がわく可能性もあるでしょう。
そのため、保管場所は日陰で風通しの良いところを選ぶ必要があります。
付属品をそろえておく
「人形のケース」や「外箱」「着替え」「飾り」「説明書」「しおり」など、購入時に付属していたものは人形と一緒に査定へ出しましょう。
付属品も査定の対象となるため、人形本体のみよりも高額になる可能性があります。とくに人形の作家やメーカーなどがわかる説明書やしおりは、人形の価値を決める重要な要素です。
正確に価値を判断してもらえるよう、付属品はなるべくそろえて査定に出しましょう。
汚れや破損を自分で補修しない
人形が汚れていたり破損したりしていても、手をつけないで査定に出しましょう。
自身で汚れや破損をなんとかしようとすると、余計に状態を悪化させてしまう可能性があります。日本人形の査定額が低くなってしまうことも考えられるため、汚れや破損はそのままにしておくことをオススメします。
お手入れは乾いた布などで埃を除去する程度にとどめ、現状を保ったまま査定に持っていきましょう。
日本人形の買取を検討中の方は「福ちゃん」へご相談ください

日本人形の買取は、日本人形をはじめとする人形の買取実績が高い「福ちゃん」にご依頼ください。
日本人形をなるべく高額で買い取ってもらうには、保管方法などに注意するほか、日本人形の専門知識と豊富な買取実績を持つ業者を選ぶことが重要です。
福ちゃんは、数多くの日本人形を買取してきた実績があり、価値を熟知した一流の査定士が対応いたします。
販売ルートもしっかり確保しているため、適正価格のご提示が可能です。
作家やメーカーがわからない日本人形や、売れるかどうかわからない日本人形なども丁寧に査定し、正確な価値を判断いたします。
市松人形や五月人形など、日本人形の売却を検討している方は、ぜひ福ちゃんにご相談ください。
まとめ
日本人形は着物などの和服を着用した日本髪が特徴の人形で、市松人形や五月人形、雛人形などが日本人形に分類されます。
起源は平安時代といわれ、江戸時代に発展したことで現在も日本文化のひとつとしてさまざまな形で継承されています。
日本人形は歴史的価値や文化的価値などが評価されており、江戸時代以前に作られたものや有名作家が手がけたものなどは高額買取が期待できるでしょう。
日本人形をなるべく高く買い取ってもらうためには、日の当たらない風通しが良い場所で保管し、付属品をそろえておくことが重要です。
また、汚れや破損は自身で修復すると余計に状態を悪化させてしまう可能性があるため、そのままにしておきましょう。
福ちゃんは一流の査定士が在籍している買取業者で、多数の日本人形を取り扱ってきました。日本人形の買取は福ちゃんにお任せください。
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