【セカンドワイン】とは?知って得するワインの豆知識をご紹介します!
「セカンドワイン」を知っておいて損はありませんので、ぜひ最後まで当記事をご覧ください。
目次
セカンドワインとは
セカンドワインとは、世界的に有名なシャトー(ワインの製造を行う生産者のこと)の名を冠したファーストラベルの基準に適合しなかったワインに、別のラベルを付けて安い価格で売り出したワインのことです。セカンドラベル的な位置づけのワインで、若い樹齢のブドウで作られたもの、出荷の際に選別されなかった樽で仕込まれたものが、セカンドワインにあたります。
セカンドワインとはいえ、ファーストワインと同じ畑や製法で造られたワインがリーズナブルな価格で飲めるため、ワイン愛好家から人気です。また、シャトーによってはセカンドワインにも採用されなかったものを、サードワインとして生産し販売することもあります。
例えば、 シャトー・ラトゥールのサードラベル「ポイヤック」や、シャトー・オー・ブリオンのサードラベル「クラレンドル」などのサードワインは有名ですね。
セカンドワインのおすすめ
“世界最高峰のワイン生産地”として知られるフランス・ボルドー地方で、最上級のブドウを使用して造られる「ファーストワイン」。そんなファーストワインのセカンドラベルにあたる、セカンドワインのおすすめをご紹介します。
ファーストワインは素材となるブドウの見極めや長期熟成が必要となるため、一般的に高価で手にするのはかんたんな事ではありません。それに対し、セカンドワインは手頃な価格で親しみやすく、かつシャトーの個性やスタイルはそのまま楽しめるとあり、広く人気があるのが特徴です。
以下より、ボルドー5大シャトーのセカンドワイン、おすすめの5銘柄をご紹介します。
カリュアド・ラフィット
「カリュアド・ラフィット」は、ボルドー五大シャトーの中で筆頭と称される、「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」のセカンドワインです。
1855年にメドックが格付けされた際、当時最も取引価格が高いワインだったことに由来し、今でも5大シャトーの筆頭とされている、「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」。
世界最高峰の”王のワイン”として称されることもあるほど、世界的に認められています。
カリュアド・ラフィットは、そんな王のワインと同じ畑から収穫されたブドウを使用。その名に恥じない贅沢な逸品として、高い人気を誇るセカンドワインです。
バァン・オー・ブリオン
「バァン・オー・ブリオン」は、ボルドー五大シャトーの中で唯一メドック地区以外から選ばれ(グラーヴ地区から選出)、第1級格付けという栄誉を与えられたことで知られる「シャトー・オー・ブリオン」のセカンドワインです。
シャトー・オー・ブリオンといえば、1814年のウィーン会議での晩餐会で各国代表に振る舞われ、ナポレオン戦争で敗れたフランスの救世主となった逸話が有名ですね。そんなシャトー・オー・ブリオンのセカンドワイン、「バァン・オー・ブリオン」ですが、セカンドワインとは思えない味わいを見事に実現。ワインに使うブドウから製法に至るまで、限りなくファーストワインに近いセカンドワインです。
1935年にシャトーのオーナーとなった「クラランス・ディロン」に敬意を示す意味で、2007年ヴィンテージから「ル・クラランス・ド・オー・ブリオン」に名称変更されています。
パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー
「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」は、アメリカ合衆国出身のノーベル文学賞受賞作家、「アーネスト・ヘミングウェイ」がこよなく愛し、日本でも「失楽園」で有名になった「シャトー・マルゴー」のセカンドワインです。
格付け第1級シャトーの優れた中身が凝縮した逸品で、アメリカのワイン評論家で”神の舌を持つ男”として有名なロバート・パーカー氏からの評価も高く、1980年代以降に100点に近い高得点を獲得した実績を持ちます。
セカンドワインながら、“フランスワインの女王”と呼ばれるシャトー・マルゴーらしい、至高の味わいを楽しめるのが、「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」です。
ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド
「ル・プティ・ムートン・ド・ロスチャイルド」は、1973年の格付けで第2級から第1級へと昇格。
毎年、その時代の著名な画家が描くラベルが人気のシャトー、「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」のセカンドワインです。
ファーストワインよりも手に入りづらい希少なセカンドワインで、1994年から出荷が始まっています。初回ヴィンテージは1993年でしたが、当時は「ムートン・ロスチャイルドのセカンドワイン」と呼ばれていました。1994年から現在の名称、「ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド」が採用されています。
シャトー・ムートンを現在の5大シャトーまで高めた、「フィリップ・ド・ロチルド男爵」が遺した、「ついに、われ第1級なりぬ、かつて第2級なりき、されどムートンは昔も今も変らず」という名言は有名ですね。そんなシャトー・ムートン・ロスチャイルドが造る、「ル・プティ・ムートン・ド・ロスチャイルド」は、ポテンシャルの高いセカンドワインとして覚えておきたい1本です。
レ・フォール・ド・ラトゥール
「レ・フォール・ド・ラトゥール 」は、不作知らずといわるほど安定したワイン造りに定評のある、「シャトー・ラトゥール」のセカンドワインです。
シャトー・ラトゥールといえば、イギリス人が海賊の攻撃から身を守るために築いた”塔”のイラストが、ラベルに描かれていることでも有名ですね。
「レ・フォール・ド・ラトゥール 」は、新樽率やワイン用ブドウ品種、「メルロー」の比率の違いなどがありますが、ファーストワインと同じ工程で造られています。
その味わいはセカンドワインの域を飛び抜けており、シャトー・ラトゥールの支配人「フレデリック・アンジェラ」氏自身が、レ・フォール・ド・ラトゥールをセカンドワインと呼ぶことに躊躇するほどの逸品です。
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今回の福ちゃんコラムは、「セカンドワインとは?」という内容でご紹介いたしました。
セカンドワインはかんたんに言うと、ワイナリー(ワイン醸造所)2番手のワインのことです。
ファーストワインの基準を満たさず、ファーストワインの次に品質の高いワインが、「セカンドワイン」と呼ばれるのが一般的です。
今回ご紹介したボルドー5大シャトーのセカンドワイン(カリュアド・ラフィット、バァン・オー・ブリオン、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー、ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド、レ・フォール・ド・ラトゥール)は、ファーストワインに比べリーズナブルな価格で高品質なワインが愉しめるということで、非常に高い人気があります。
この記事を読んでセカンドワインのことが気になった方は、ご自身でも一度、セカンドワインについてチェックしてみてはいかがでしょうか。
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