- 古銭
- 2025.02.23
100フラン金貨に刻まれた歴史と美!「自由の女神100周年記念金貨」の魅力とは?

「自由の女神像」は、アメリカの象徴として世界的に知られています。その建立には、実はフランスが深く関わっているのをご存知でしょうか?
1986年、フランス政府は「自由の女神像完成100周年」を記念し、「自由の女神像100周年記念100フラン金貨」を発行。この金貨は、両国の歴史と友好に加え、芸術性を象徴する特別な記念貨幣です。
当記事では、100フラン金貨の発行背景からデザイン、市場価値、高価買取のポイントまでを徹底解説。“知っておきたい情報”を集めました。ぜひ、ご一読ください。
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目次
「自由の女神像100周年記念100フラン金貨」とは?

1986年、フランスとアメリカの友好関係を記念し発行された「自由の女神100周年記念100フラン金貨」。
この金貨は、1886年にフランス国民からアメリカへ贈られた「自由の女神像の建立100周年」を祝うもので、パリ造幣局(モネ・ド・パリ)が最高級の品質で鋳造しました。
とくに、プルーフ貨幣(特殊な加工で鏡面仕上げにし、模様を浮き彫りにしたもの)は、コレクターズアイテムとして高い価値を誇ります。
製造へのこだわり
パリ造幣局は、伝統と革新を融合させた技術でこの記念金貨を製造しました。
素材には、92%の金(K22)を使用。
高度な圧印技術により、細部まで精緻なデザインを実現しています。
フランスの著名デザイナー、「ミシェル・デュラン=メグレ」が手がけた表面と裏面のデザインは、芸術作品としての評価も受けています。
自由の女神像と仏米関係

自由の女神像は、18世紀のアメリカ独立戦争以来の同盟関係にある、フランスとアメリカの「友好の象徴」です。
1986年の記念金貨発行は、そのような両国の絆をあらためて世界に示すものでした。
自由の女神像建立の経緯
自由の女神像の構想は、1865年、フランスの法学者「エドゥアール・ルフェーブル・ド・ラブレー」が提唱しました。
アメリカ独立100周年を記念し、フランスからアメリカへ友好の証として「巨大な像を贈る」という壮大なプロジェクトには、フランスを代表する技術者や芸術家が参加。
彫刻家「オーギュスト・バルトルディ」がデザイン、建築家「ウジェーヌ・ヴィオレ=ル=デュク」が構造設計し、エッフェル塔で知られる「ギュスターヴ・エッフェル」が内部構造を担当しました。
建設から完成まで
自由の女神像の建設資金は、フランス国民からの寄付によって賄われました。
像は350ものパーツに分割されフランスで製作、200個以上の木箱でアメリカへ輸送されました。
そして1886年10月28日、ニューヨーク港のリバティ島(当時ベドロー島)で、「グローバー・クリーブランド大統領」臨席のもと、盛大な除幕式が行われたのです。
「自由の女神像100周年記念100フラン金貨」のデザイン

アメリカンイーグル金貨などの多くが、自由の女神の「全身像」を描く中、この100周年記念金貨はあえて「胸像」を採用し、独自の存在感を放っています。
表面:「自由の女神」
金貨の表面には、正面を向いた自由の女神の顔が大きく描かれ、頭上の冠からは放射状の光線が伸び、周囲を鳥が舞っています。
このデザインが意味するのは、自由と平和、そして希望の象徴です。
金貨の右側には「1886 – 1986」の年号が刻まれ、下部には「RÉPUBLIQUE FRANÇAISE(フランス共和国)」の文字が刻印されています。
これらの表記は、フランス政府発行の公式コインであることを示しているのです。
裏面:「フランス共和国の標語」
金貨の裏面では、フランス革命の理念を表現。
フランス共和国の標語「LIBERTÉ ÉGALITÉ FRATERNITÉ(自由・平等・博愛)」が装飾的な書体で大きく配置され、その下に額面「100F」と製造年「1986」が刻印されています。
上部には、自由の象徴である「フリジア帽」のモチーフがあしらわれています。
▼「自由の女神像100周年記念 100フラン金貨」の概要
・品位:金92%
・重量:約17g
・直径:約31mm
・厚さ:約1.2mm
・額面:100フラン
・発行枚数:17,000枚(Proof)
・発行年:1986年
・発行国:フランス共和国
「自由の女神像100周年記念100フラン金貨」は高く売れる?

「自由の女神100周年記念100フラン金貨」は、歴史的にも芸術的にも価値が高く、さらに希少性もあるため、古銭コレクターの間で人気があります。
とくに、プルーフ仕上げの限定金貨は希少性が高く、地金価値以上の価格で取引されることも珍しくありません。
高価買取を左右する主なポイントは、以下の3点です。
1.コンディション
金貨の状態は「最も重要な要素」です。
とくにプルーフ金貨の場合、表面の傷・汚れ・指紋は価値を大きく損ないます。
購入時の光沢を保つよう、取り扱いには注意しましょう。
2.付属品の有無
オリジナルケースや証明書が揃っていると、価値が向上します。
なぜなら、金貨の真正性を証明する重要な要素だからです。
少しでも高く売るためには、購入時の付属品も忘れずに査定に出しましょう。
3.保管状態
適切な温湿度管理、化学物質との接触を避けるなど、良好な環境で保管されていた金貨は経年劣化が少なく、高値を維持しやすい傾向です。
将来的に少しでも高く売るためには、古銭専用ケースでの保管をオススメします。
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まとめ
「自由の女神像100周年記念100フラン金貨」は、フランスとアメリカの歴史的な絆を象徴する、芸術性と希少価値の高い記念貨幣です。
発行から35年以上経った現在も、その価値は安定しており、コレクターズアイテムとして、また資産としても注目されています。
自由の女神像が象徴する普遍的な価値とともに、この記念金貨も永く受け継がれていくことでしょう。