- 着物
- 2025.03.02
黄八丈は着物の格に合わせておしゃれを楽しむ!高く買い取ってもらう方法も

鮮やかな黄色が印象的な「黄八丈(きはちじょう)」。
鳶八丈や黒八丈の深い色合いでシックな装いも楽しめる、魅力的な着物です。
帯の組み合わせ次第で、大人っぽくも若々しくも着こなせるのが、黄八丈が人気の理由の1つ。自分らしい着こなしで、黄八丈の個性を最大限に引き出しましょう。
今回は、黄八丈の着物に合わせる帯、黄八丈の見分け方、そして高価買取のコツまでご紹介します。この記事を参考に、黄八丈の世界をより深く知り、着物ライフをさらに楽しんでいただければ幸いです。
目次
黄八丈|着物としての格

黄八丈は、街着や普段着として着用される、着物の中でも最も格が低い部類に属します。
街着や普段着にも格があり、紬、絣、黄八丈の順に格が高くなります。
以下に、街着・普段着の着物の格を高い順にまとめました。
● 紬
● 絣
● 黄八丈
● ウール
● 銘仙(めいせん)
● 木綿
● 浴衣
江戸時代の黄八丈は、江戸幕府の御用達品として扱われ、武士や裕福な町人にも愛用されました。
そのため、着物としての格は低いものの、歴史と伝統を感じさせる、独特の風格を備えています。
黄八丈を身に纏うと、自然と背筋が伸び、誇らしい気持ちになるでしょう。
黄八丈の値段はなぜ高いのか?
黄八丈は、高額な着物としても知られています。
その理由は、八丈島で自生する植物から糸を染め、島内で伝統的な技法を用いて製作されているからです。さらに、後継者不足や原材料の不足も、価格が高い要因となっています。
人手不足や原材料不足であっても、機械や外注による量産を行わず、伝統の技を守り続けていることが、黄八丈の価値を高めているといえるでしょう。
植物染料による先染めは、数十回繰り返される地道で過酷な作業です。八丈島の植物で染められた黄八丈は、色あせることなく、洗えば洗うほど色が美しく深まります。
このように、黄八丈が高額なのは、伝統を守り続ける職人たちの情熱と、他に類を見ない独特の美しさがあるからこそなのです。
黄八丈の見分け方(本物の黄八丈を見分ける方法)

黄八丈は、肌を美しく見せる鮮やかな黄色が魅力です。
しかし、その人気ゆえに、「黄八丈風」の偽物も多く出回っています。
そこで、本物の黄八丈を見分ける方法をご紹介します。
● 証紙の有無
● 柄
● 色
黄八丈を見分ける最も簡単な方法は、証紙の有無を確認することです。本物の黄八丈は「本場黄八丈」と呼ばれ、八丈島で作られています。
本物には「本場黄八丈」と記された証紙が付いており、品種やサイズ、製作者の名前などが記載されています。
柄にも注目してみましょう。
黄八丈の柄は、無地のほか、縞と格子柄のみです。絣(かすり)の柄が入っている場合は、本物ではありません。
色は、黄色、鳶色、黒の3色のみを使用しています。
黄色の糸はコブナグサ、鳶色の糸はタブノキ、黒の糸はシイといった、八丈島に自生する植物から作られています。
藍色や赤などの糸が使われているものは、本物ではありません。
ただし、上記の3色から濃淡を出すことは可能ですので、黒から派生するグレーなども存在します。
黄八丈の定義
黄八丈は、八丈島で作られる伝統工芸品です。
東京都産業労働局が定める黄八丈の定義となる技法・技術を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
● 先染めの平織り又は綾織りとする。
(引用:東京都産業労働局)
● よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
● 染色は、手作業による浸染とする。この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又はシイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする。
黄八丈と八丈島の由来
「八丈島」という名前は、実は黄八丈が由来であることをご存知でしょうか?
もともと「沖島」と呼ばれていた八丈島は、江戸時代に幕府に献上していた長さ八丈の絹織物で知られるようになり、「八丈島」と呼ばれるようになりました。
江戸時代の中頃には、黄色や柄物が評判となり、「黄八丈(黄色の八丈絹)」と呼ばれるようになったといわれています。
黄八丈の着物に合う帯

黄八丈の着物には、どのような帯を合わせるのが良いのでしょうか?
黄八丈は街着や普段着として着用されるため、名古屋帯や半幅帯を合わせるのが一般的です。帯の色に決まりはありません。
好きな色や柄の帯を選んで、カジュアルな装いを楽しむのがオススメです。
ここでは、黄八丈の色合いに合わせた帯選びのポイントをご紹介します。
鮮やかな黄八丈を引き立てる帯
鮮やかな黄色の黄八丈は、若々しい印象を与えます。
少し落ち着いた雰囲気にしたい場合は、黒を基調とした帯を合わせるのがオススメです。
色のコントラストが、都会的で洗練された印象を与えてくれます。
おしゃれな鳶八丈を引き立てる帯
おしゃれな色合いの鳶八丈には、くすんだグリーンや黒などをベースとした帯を合わせて、モダンな雰囲気に。
明るいクリーム色をベースに、色鮮やかな絵柄の帯を合わせると、若々しい印象になります。
微妙な色合いが美しい鳶八丈は、大胆な色の帯で個性を表現するのもオススメです。
シックな黒八丈を引き立てる帯
黒八丈は、明るいグレーやベージュを基調とした帯を合わせると、上品で落ち着いた印象になります。
華やかな柄の入った濃い色の帯を合わせれば、粋な着こなしを楽しめます。
黒八丈は、どのような色や柄の帯とも相性が良いため、自由にコーディネートを楽しんでみましょう。
黄八丈の着物を高く買い取ってもらう方法

黄八丈の着物を売却する際は、少しでも高く買い取ってもらいたいものです。
以下の3つのポイントを押さえておくと、高価買取が期待できます。
● 証紙を付けて査定に出す
● たとう紙に包んで査定に出す
● 着物買取の実績がある業者に査定に出す
これら3つポイントを順に解説します。
証紙を付けて査定に出す
黄八丈を少しでも高く買い取ってもらうには、反物に付いている証紙を付けて査定に出すようにしましょう。
証紙は、本物の黄八丈であることを証明するものです。「本場黄八丈」と記された証紙があることで、買取価格に差が出る場合があります。
証紙は大切に保管しておきましょう。
たとう紙に包んで査定に出す
たとう紙に包んだ状態で査定に出すことも、高価買取につながります。
たとう紙は、黄八丈をカビや埃、シワから守る役割があるのです。
黄八丈を大切に保管していることが伝わり、査定士の印象も良くなります。
着物買取の実績がある業者に査定に出す
黄八丈の着物を売却する際は、着物買取の実績が豊富な業者に依頼しましょう。
黄八丈の価値を理解していない業者に査定を依頼すると、本来の価値よりも低い価格で買い取られてしまう可能性があります。
高額で購入した黄八丈であれば、なおさら、その価値を正当に評価してくれる業者を選ぶことが大切です。
黄八丈まとめ
色によってさまざまな表情を見せてくれる黄八丈は、幅広い年齢層の方々に愛されています。
希少価値の高い黄八丈は、ワンランク上の街着として、友人との食事や趣味の集まりなど、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
黄八丈の買取は福ちゃんにお任せください
「着る機会がなくなった黄八丈を、どうすれば良いかわからない……」
そのようなときは、ぜひ福ちゃんにご相談ください。
黄八丈は希少価値の高い着物です。種類や状態によっては、高額で買取させていただくことも可能です。
福ちゃんは、お客様が大切にしてきた黄八丈の価値を最大限に評価し、次の世代へとつないでいきます。
着物買取の実績が豊富な福ちゃんなら、黄八丈の真価を見極め、お客様にご満足いただける査定額をご提示できると自負しております。
福ちゃんの査定は完全無料です。
査定内容にご満足いただけるよう精一杯努めますが、万が一買取が成立しなかった場合でも、査定料やキャンセル料などの手数料は一切いただいておりません。
ぜひ、お気軽に福ちゃんの査定をお試しください。無料の出張買取も承っております。
フリーダイヤルまたはウェブサイトより、お気軽にお申し込みください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)