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  • 2025.02.06

シルエット写真の撮り方|印象的な写真を撮る方法やポイントを紹介!

シルエット写真を撮るには、被写体の背後に光を当て、「逆光」のシチュエーションを作ることが重要です。逆光となったシチュエーションでうまく撮影できれば、被写体と背景との明暗差によって影絵のように幻想的な作品を生み出すことが可能です。

当記事では、シルエット写真の撮り方や、印象的なシルエット写真を撮るポイントを解説いたします。カメラやスマホでシルエット写真を撮影したい方は、ぜひご参考にしてください。

シルエット写真とは?

シルエット写真とは?

シルエット写真は、写真の主題となる被写体は暗く、背景を明るくすることで被写体の形を強調した写真です。

通常の写真であれば、各部分の明るさが均等になるように調整しますが、シルエット写真では被写体をできる限り暗くして撮影します。

被写体の細部がはっきり見えないため、非現実的な世界観や、見たときに想像力を膨らませる影絵のような作品に仕上げることが可能です。

シルエット写真の種類

シルエット写真は、影の量によって「完全シルエット」と、「部分的シルエット」の大きく2種類に分けられます。

◯ 完全シルエット

完全シルエットは、多くの方が「シルエット写真」と聞いて一番に思い浮かべるイメージの写真です。

被写体の後ろに明るい光源を当てることで、被写体が黒く影のように写る状態が完全シルエットと呼ばれます。

完全シルエットの写真を撮る際には、被写体の形は認識できるか、背景がどれだけ明るいかによって出来栄えが左右されるでしょう。

◯ 部分的シルエット

部分的シルエットは、被写体の一部分だけをシルエットにした写真です。

たとえば、被写体の顔にだけ光が当たり、それ以外の部分は暗く影になっている写真などを指します。

部分的シルエットは、ミステリアスな雰囲気を感じられる写真に仕上がります。ただし、よい写真に仕上げるためには、撮影後の加工が必要な場合もあるでしょう。

シルエット写真の撮り方

シルエット写真の撮り方

きれいなシルエット写真を撮るためには、撮影のポイントを理解しておくことが重要です。具体的には以下4つのテクニックを押さえましょう。

  • ✔︎ 太陽・月・街灯などの光源を探す
  • ✔︎ できるだけシンプルな背景を選ぶ
  • ✔︎ 輪郭がわかりやすい被写体を選ぶ
  • ✔︎ カメラの設定を調節する

撮影テクニックを理解すると、スマホでもきれいなシルエット写真が撮影できます。ここからは、それぞれのテクニックについて詳しく解説いたします。

太陽・月・街灯などの光源を探す

光源と撮影者の間に被写体がある状態を作ると、被写体に影が生まれます。シルエット写真は、被写体の背後から光が当たっている「逆光」の状態でなければ、撮影できません。

光源としてもっとも使われているのは太陽です。昼間もシルエット写真の撮影が可能で、夕方や朝方であればとくにシルエット写真が撮影しやすいでしょう。

夕日や朝日は、太陽が地平線上にもっとも近い状態となり、逆光になる条件もそろうためドラマチックな写真撮影が可能です。

また、月明りや街灯、イルミネーションなどもシルエット撮影に向いているシチュエーションです。光源が明るいほど、コントラストの強いシルエット写真に仕上がります。

背景が明るく逆光のシチュエーションが作れる場所を探して、シルエット写真を撮影してみましょう。

できるだけシンプルな背景を選ぶ

シルエット写真で大切なのは、被写体のシルエットがはっきりと写ることです。

シルエット写真は、被写体の黒いシルエットが主役です。主役であるシルエットの輪郭は、複雑な背景の中だと目立ちにくくなります。

そのため、被写体のシルエットが目立つように、できるだけシンプルな背景にする必要があります。

また、背景にシルエット以外の物が写らないようにするのもポイントです。別の物が写り込んでいると、写真を見たときどれが被写体かわからず、混乱する可能性も。

背景選びで迷ったときには、空を背景にしてみましょう。空は、被写体以外の物があまり写り込まないため、シルエット写真の背景にぴったりです。

輪郭がわかりやすい被写体を選ぶ

よいシルエット写真を撮るためには、輪郭がはっきりとした被写体を選ぶことが大切です。人物のシルエット撮影は、腕を上げたり足を伸ばしたりと輪郭がはっきりわかるようなポーズをとってもらいましょう。

シルエット写真の被写体といえば、人物を思い浮かべる方も多いですが、人物以外でもシルエット写真を撮影できます。たとえば、山や建物、木など直線的なシルエットの被写体を選ぶとよいでしょう。

ただし、シルエットがはっきりとした被写体でも、ひと目見ただけで何のシルエットかわからない物はオススメできません。見慣れないオブジェを被写体に選んでも、シルエットの正体がわからず興味を持ってもらえない可能性があるためです。

カメラの設定を調節する

シルエット写真を撮影するときは、カメラをマニュアルモードに設定し、露出やシャッタースピードなどは自身で調整することをオススメします。

カメラの露出補正はマイナスに調整して、写真全体の明るさを暗くします。ほかの機能やピントを合わせる位置によって明るさが変わるため、被写体にピントを合わせた状態で調整しましょう。

被写体を暗く撮影するときには、シャッタースピードを上げるのも1つの方法です。シャッターが開いている時間が長いほど光源から多くの光を取り入れるため、被写体は明るくなります。

シャッタースピードを上げるとシャッターが早く閉まるため、背景は明るく、被写体は暗いシルエット写真を撮影することが可能になります。

シルエットで印象的な写真を撮るポイント

シルエットで印象的な写真を撮るポイント

シルエット写真はカメラ設定や構図、ポーズ、撮影後の加工によって印象を大きく変えられます。被写体のシルエットを際立たせられると、印象に残る写真に仕上がるでしょう。

ここでは、印象的なシルエット写真を撮影するためのポイントを3つご紹介します。

シルエットが魅力的に見える構図・ポーズにする

被写体のシルエットがはっきりとわかる構図とポーズを意識しましょう。たとえば、手文字を作ってみたり、腕や足を大きく広げたポーズにすることで、より印象的な写真に仕上がります。

また、シルエットがはっきりわかる構図にするためには、できるだけ被写体のシルエットのみが写るよう撮影しなければなりません。

被写体のシルエットだけを撮影できる構図は、低い位置から見上げるように写真を撮るローアングルです。ローアングルにすると背景の景色がほとんど空になり、被写体のシルエットがよくわかる写真を撮影できます。

下記では、「画角とアングルの違い」についてまとめました。似た用語の意味も解説しているため、ぜひシルエット写真のご参考にしてください。

▶︎ 「画角」と「アングル」の違いは?似た用語の意味も解説

絞りは大きめに設定する

シルエットをはっきりと撮影するためには、カメラ設定の絞り値を大きくすることがポイントです。絞りとは、レンズから入る光の量を調整する設定のことです。

そして、カメラが取り込む光の量を数値化したものを「F値」と呼びます。

F値が大きくなると絞りが小さくなり、取り込む光の量が少なくなります。一方、F値が小さくなると絞りは大きくなり、多くの光を取り入れることが可能です。

シルエッの写真撮影はF値を大きく設定し、レンズに入る光の量を抑えます。F値はF4.0以上の設定がオススメで、さらにF5.6〜F8.0に設定すると背景がはっきりと撮影できるでしょう。

撮影後に加工する

シルエット写真は、撮影後に加工をすることでより印象的な写真に仕上がります。加工の際には、シャドウとコントラストを調整しましょう。

シャドウをマイナスにすると、影の黒さがはっきりとします。コントラストはプラスに調整すると、被写体と背景の明暗差を際立たせることが可能です。

さらに、シャープと明瞭度の値をプラスにすると、被写体が鮮明ではっきりとした印象のシルエット写真に仕上がります。

まとめ

まとめ

シルエット写真の撮り方は、被写体の背後から光を当てて「逆光」を作り出すことがポイントです。被写体のシルエットをより目立たせるには、余計な物が写り込まないシンプルな背景を選びましょう。

人物のシルエット写真にする場合は、腕を上げたり足を伸ばしたりと、輪郭がはっきりと伝わるようなポーズにすることで、印象的な写真に仕上がります。

人物以外にも、山や建物、木など直線的なシルエットの被写体を選ぶのもオススメです。

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