メモリアルダイヤモンドとは?新しい供養の形についてご紹介
故人の供養方法は、時代とともに多様化してきました。
そのようななか、新たな供養の形として注目されているのが「メモリアルダイヤモンド」です。
この記事では、メモリアルダイヤモンドとはどのようなものかご紹介したうえで、製作を依頼する場合の注意点なども解説していきます。
目次
メモリアルダイヤモンドとは
ここでは、メモリアルダイヤモンドとはどのようなものか、簡潔にご紹介します。
遺骨からつくるダイヤモンド
メモリアルダイヤモンドとは、遺骨や遺灰に特殊な加工を施してつくられるダイヤモンドのことです。
「遺骨ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。
メモリアルダイヤモンドと天然ダイヤモンドは、完成までの過程が異なるものの、化学成分や結晶の形は基本的に同じです。
そのため、メモリアルダイヤモンドの硬度や輝きは、天然ダイヤモンドに近いといわれています。
手元供養の1つとして注目されている
メモリアルダイヤモンドは、手元供養の1つとして注目されています。
手元供養とは、遺骨や遺灰のすべて、あるいは一部を、自宅などの身近な場所に置いて供養を行う方法です。
近年、ライフスタイルの変化などにより、お墓を持たない供養方法の需要が高まりつつあります。また、「大切な人をいつもそばに感じたい」といった理由から、手元供養を選択する方も少なくありません。
こうした需要があるなかで、身近な場所に置いたり身につけたりできるメモリアルダイヤモンドが、注目を集めているのです。
メモリアルダイヤモンドの製造業者と製造工程
メモリアルダイヤモンドは日本で製造しているのでしょうか?
ここでは、製造業者に加えて製造方法も見ていきましょう。
製造業者
メモリアルダイヤモンドは2002年にアメリカで始まったサービスであり、2005年以降は日本でもサービスが提供されるようになりました。
しかし、現時点でメモリアルダイヤモンドを製造できるのは、アメリカやスイスなどの国外のみ。
そのため、メモリアルダイヤモンドをつくってもらいたい場合、まずは国内の代理店などに依頼。その代理店が、国外の業者に発注するのが一般的です。
製造工程
メモリアルダイヤモンドの基本的な製造工程は、以下のとおりです。
1.遺骨や遺灰から炭素を抽出し、黒鉛に変換する
2.特殊な機械で高温・高圧処理をして結晶化させ、ダイヤモンド原石をつくる
3.原石をカット・研磨してダイヤモンドを仕上げる
上記の流れでメモリアルダイヤモンドが完成すると、国内に発送されます。
その後、ダイヤモンドをそのままの状態で渡してもらうことはもちろん、国内で指輪やネックレスに加工してもらうことも可能です。
メモリアルダイヤモンドを製作するときの注意点
メモリアルダイヤモンドの製作を依頼するときの注意点として、以下3つが挙げられます。
・1度製作したら元に戻せない
・遺骨の量によってはダイヤモンドを製作できない
・修理保証がないことも多い
1度製作したら元に戻せない
メモリアルダイヤモンドを1度製作したら、元には戻せません。
供養方法について後悔しないよう、家族や親族で十分に話し合うことが大切です。
なお、遺骨の一部はお墓に納め、一部はメモリアルダイヤモンドにするなどして「分骨」する方法もあります。
分骨は、1箇所に納める方法と比べて供養の幅が広がるのがメリットです。
メモリアルダイヤモンドを製作してもらう場合、分骨を検討するのもよいかもしれません。
遺骨の量によってはダイヤモンドを製作できない
メモリアルダイヤモンドに必要な遺骨の量は、遺骨全体の「4分の1」から「5分の1」とされています。
しかし、骨の状態や製造業者によっては、上記の量では足りない可能性もあります。
とくに分骨を検討している場合、遺骨の量が足りなくなる可能性が高まるので、どれくらい必要なのか事前に確認しておくとよいでしょう。
修理保証がないことも多い
メモリアルダイヤモンドは、通常のダイヤモンドと同じように保証書がついてくるのが一般的です。保証書には、カットやカラット、製造時期などの情報が記載されています。
しかし、メモリアルダイヤモンドは、保証書がついていたとしても傷に対する修理保証はないことがほとんどです。
そのため、身につけているときなどに傷がつかないよう、慎重に取り扱う必要があるでしょう。
メモリアルダイヤモンドも1つの選択肢
時代とともに供養方法が多様化するなか、メモリアルダイヤモンドが1つの選択肢として注目されています。
遺骨の供養方法にはさまざまな選択肢が存在し、正解はありません。
とくに手元供養を希望しているのであれば、まずはメモリアルダイヤモンドの特徴や注意点を把握したうえで、検討するのもよいかもしれません。
なお、福ちゃんではダイヤモンド買取を行っております。
福ちゃんの買取方法は、持ち運び不要の「出張買取」、自宅で梱包して発送するだけの「宅配買取」、おでかけついでに利用できる「店頭買取」の3種類です。
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