フッチェンロイターとは?歴史やブルーオニオンについて

フッチェンロイターは、ドイツの名窯として名高い磁器ブランド。
マイセンから受け継いだブルーオニオンは、フッチェンロイターの代表作として有名です。

今回は、フッチェンロイターがどのようなブランドなのかをお話ししていきます。

歴史だけでなく、ブルーオニオンについても見ていきますので、ぜひ最後までお楽しみください。

フッチェンロイターとは

フッチェンロイターとは

フッチェンロイターは、ドイツのバイエルン地方ホーエンブルグで誕生しました。

1814年にカルル・マグヌス・フッチェンロイターが設立した、絵付け工房が始まりです。

ここからは、絵付け工房から磁器製造に至った道のりを含めた、フッチェンロイターの歴史を見ていきましょう。

フッチェンロイターの歴史

フッチェンロイターの創業者、カルル・マグヌス・フッチェンロイターは、絵付けだけでなく磁器製造から始めるべく研究・製作を試みます。

そして、バイエルン王マクシミリアン1世に、磁器工房の設立許可を申請するのでした。

しかし、当時すでに王立窯が存在していたため、フッチェンロイターがライバルになることを恐れてなかなか許可が下りませんでした。

創業から8年後の1822年、フッチェンロイターの熱意が王に伝わります。王は「いかなる者よりも優れた品物を作ること」を条件に、磁器製造を許したのです。

フッチェンロイターはドイツ初の民用窯となり、王からバイエルンの州章であるライオンのマークを授かりました。フッチェンロイターは、創業から職人の技術を重んじており、今も手作業で絵付けを行っているのが特徴です。

2000年よりローゼンタールと統合し、伝統を受け継ぎながら、現代のライフスタイルに適したテーブルウエアを作り続けています。

フッチェンロイターの特徴

フッチェンロイターの特徴

フッチェンロイターの主な特徴は、以下の2つです。

● 手作業にこだわった製品作り
● ライオンのマーク

伝統を大切にし、手作業にこだわった製品を作っているのがフッチェンロイターの特徴です。職人が丁寧に絵付けを行うほか、カップのハンドルに透かし彫りを施したコレクションもあります。

また、企業ロゴであるライオンのマークも、フッチェンロイターの特徴です。

バイエルン州を象徴するライオンのマークは、王から授かった物であり、フッチェンロイターが優れた磁器を作ると王に誓った証でもあります。

白く透き通るような磁器に記されたライオンのマークからは、フッチェンロイターの磁器製造に対する並々ならぬ決意が秘められているのです。

フッチェンロイターのブルーオニオン

フッチェンロイターのブルーオニオン

フッチェンロイターには、マイセンと同様のブルーオニオンのコレクションがあります。

これは、1926年に、マイセンから受け継いだ柄です。

フッチェンロイターのブルーオニオンは、マイセンとカールスバードとともに「世界三大オニオン」と呼ばれています。

マイセンとの違い

フッチェンロイターとマイセン。どちらもドイツを代表する名窯であり、ブルーオニオンと呼ばれる青いタマネギ模様の陶磁器で世界的に知られています。

一見すると瓜二つに見える両者のブルーオニオンですが、実はあるポイントに注目するだけで、簡単に見分けることが可能です。

その方法は、竹の根元に描かれた「剣マーク」の有無を確認することです。

この剣マークは、1885年頃から、他の窯元との差別化を図るために描かれるようになりました。

つまり、剣マークがあればマイセン、なければフッチェンロイターと判断できます(ただし、1885年以前のマイセンには剣マークがないのでご注意ください)。

もう1つ、ブルーオニオンにまつわる興味深いお話をご紹介しましょう。

実は、あの特徴的な「タマネギ」のモチーフ、元々はザクロだったといわれています。

ブルーオニオンは、マイセンの絵付師が中国の陶磁器を模倣したのが始まりです。当時のヨーロッパではザクロは馴染みの薄い果物だったため、次第にタマネギの姿に変化していったとされています。

ちょっとした豆知識ですが、このエピソードを知っておくと、ブルーオニオンを見る目が少し変わるかもしれませんね。

フッチェンロイターの人気コレクション

フッチェンロイターの人気コレクション

ここからは、フッチェンロイターで人気のコレクションをご紹介します。

フッチェンロイターには、普段使いしやすいデザインが豊富ですので、ぜひ今後の参考になさってください。

ブルーオニオン

前述にある通り、マイセンから受け継いだ絵柄で、世界的に人気のコレクションです。

東洋で縁起がよいといわれるザクロ・桃・竹・シャクヤクなどのモチーフを、バランスよくデザインしています。

ブルーのグラデーションを用いた技法が美しく、純白の磁器に映えるのが特徴です。

エステール

ペールブルーで描かれた、細いラインや小花が美しいコレクションです。

19世紀末のベル・エポック時代に誕生したバロネス・シェイプを採用し、細部のレリーフや透かし彫りなどに優れた技術が確認できます。

優美なデザインで、テーブルを華やかな雰囲気に演出してくれるでしょう。

メドレー

オリーブの実が描かれ、南欧を思わせるデザインが人気のコレクション

深いブルーをメインカラーにした「メドレービセンザ」と、明るいイエローの「メドレーバルデモッサ」が展開されています。

絵柄の配置が料理のじゃまをしませんので、朝食・ティータイム・ディナーなど、さまざまな場面で使いやすいでしょう。

バロネスホワイト

透き通るような白地にレリーフを施した、バロネスシェイプが特徴のコレクションです。

絵柄のない「エステール」といっても過言ではないでしょう。

どのような料理を盛り付けても映え、エレガントな印象も与えてくれます。

フッチェンロイター|まとめ

フッチェンロイター|まとめ

ドイツの名窯、フッチェンロイター。

その魅力は、美しいデザインと優れた品質だけではありません。

フッチェンロイターには、開窯に至るまでの波乱万丈な物語や、マイセンから受け継いだ伝統模様「ブルーオニオン」など、興味深い歴史が刻まれています。

当記事では、フッチェンロイターの歴史や魅力、そして代表的なシリーズをご紹介しました。

ブランドの背景を知ることで、フッチェンロイターの食器をより深く愛せるようになるでしょう。ぜひ、お気に入りの一品を見つけて、食卓を華やかに彩ってみてください。

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