ウイスキーの香りを表現する言葉とは?5つの用語を解説
ウイスキーは原料や製造工程の違いによって多種多様な香りが生まれ、それぞれの香りを表現する言葉が存在します。
この記事では、ウイスキーの香りを表現する5つの用語をご紹介します。
いずれの用語もウイスキーの世界ではよく使われる表現ですので、ぜひ参考にしてください。
香りの表現は銘柄説明でもよく用いられるため、それらを理解できるようになることで、銘柄選びがより楽しくなるでしょう。
目次
【ウイスキーの香りの表現1】モルティー
モルティーとは、麦芽の“もろみ”に由来するリッチな香りを指します。
“もろみ”とは、一体どのようなものでしょうか。
ウイスキーの製造工程において、原料となる大麦麦芽に水を混ぜてお粥状態にしたあと、それをろ過すると「麦汁」と呼ばれるものが完成。この麦汁に酵母を加えてできた発酵液が“もろみ”と呼ばれます。
そもそもモルティーとは、「麦のような」「麦芽の入った」といった意味を持つ言葉。
“モルティーなウイスキー”と表現した場合、「焼きたてのトースト」「コーンフレーク」「ビスケット」など穀物を連想させる香りを指します。
【ウイスキーの香りの表現2】スモーキー
スモーキーとは煙で燻したような香りを指し、「ピート香」と表現されることもあります。
この香りはどのようにして生まれるのでしょうか。
ウイスキーの製造工程では、原料となる大麦を水につけて発芽させたあと、一定のところで発芽を止めるために乾燥させます。
この乾燥工程で使われる「ピート」が、スモーキーな香りが生み出される理由です。
ピートとは、スコットランド北部の原野に多い野草や水生植物などが炭化した泥炭(でいたん:炭化のあまり進んでいない石炭)を指します。
乾燥のためにピートを燻し、その燻した香りが麦芽につくことによって、ウイスキー特有のスモーキーな香りが生まれるのです。
【ウイスキーの香りの表現3】ウッディー
「ウッディー」とは、熟成で使う木樽に由来する香りを指します。
ひと言でウッディーといっても、使用する樽の種類によってさまざまな香りがあります。
たとえば、オーク樽で熟成したウイスキーは、バニラやキャラメルのような香りが特徴です。
また、ジャパニーズ・オークとも呼ばれるミズナラ樽で熟成すると、キャラメルのような香りが生まれます。
そのほかに、バーボン樽やシェリー樽などウイスキー以外のお酒が貯蔵された樽を使うこともあり、魅力的な香りを生み出します。
バーボン樽で熟成したウイスキーは、キャラメルやバニラのような甘い香りの中にわずかに感じられるスモーキーさが特徴です。
シェリー樽で熟成すると、ドライフルーツのような甘い香りが付与されます。
【ウイスキーの香りの表現4】ブリニー
ブリニーは“塩っぽさ”を感じるときに使われ、「ソルティー」と表現されることも。
ウイスキー自体に塩分が溶け込んでいるわけではありませんが、ウイスキーを製造している場所の風土や製造工程によって、塩を思わせるような香りを感じられることがあります。
“風に乗ってくる海の香り”が、ブリニーのイメージに近いかもしれませんね。
【ウイスキーの香りの表現5】エステリー
エステリーとは、熟成によって生まれる甘く華やかな香りを指します。
ウイスキーの香りを表現するときによく使われる「フルーティー」も、実はエステリーの仲間。
甘く華やかな香りの中でも、リンゴや洋梨を思わせる果実香を感じられれば「フルーティー」と表現されます。
香りの表現を理解すればウイスキーの楽しみ方が広がる
当記事では、ウイスキーの香りの表現「モルティー」「スモーキー」「ウッディー」「ブリニー」「エステリー」についてご紹介しました。
これらの表現は、ウイスキーメーカーが公開しているテイスティングノートなど、銘柄の特徴を説明する文章で目にする機会が多いでしょう。
今回ご紹介した表現を参考にして、ぜひご自身の好みに合う銘柄を見つけてみてください。
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