ウイスキーは樽買いできる?金額や購入場所について解説
ウイスキーの樽買いは、お気に入りの銘柄を存分に楽しむだけでなく、ウイスキー投資の観点からも注目されています。
この記事では、
・ウイスキーの樽買いとはどのようなものか
・樽買いにかかる金額
・樽買いができる場所
などをご紹介していきます。
記事を読むことで、ウイスキーの樽買いの全体像を把握できますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ウイスキーの樽買いとは
最初に、「ウイスキーの樽買いとは何か」「どのような目的で樽買いが行われるのか」を解説していきます。
定義
ウイスキーの樽買いとは、その名称のとおり、ウイスキーを樽ごと購入することです。
樽買いをしたあとは、蒸溜所の貯蔵庫で樽を保管してもらえ、購入後も熟成が進んでいきます。この点は、ボトル購入にはない魅力といえるでしょう。
一定の熟成期間が経過するとボトルリングしてもらえ、ボトルが手元に届く仕組みです。
ここまで記載したとおり、ウイスキーの樽買いをしても、樽自体が自宅に届くわけではありません。
樽買いは厳密にいうと、樽の中に入ったウイスキーを独り占めできるサービスといえますね。
目的
ウイスキーの樽買いの主な目的として、「嗜好品」「投資」「プレゼント」の3つが挙げられます。
「嗜好品」目的の場合、ご自身で飲んで楽しめます。好きなタイミングでボトルリングしてもらえるサービスを選べば、移ろいゆく味わいを楽しめるでしょう。
「投資」目的の場合、その後の売却によって、利益獲得を狙うことも可能です。なぜなら、蒸溜所や投資家、ブレンダー、ウイスキー愛好家などの買い手に樽ごと売却できるからです。
この仕組みは、ウイスキーの希少価値が関係しています。
ウイスキーは熟成期間が長くなるほど、希少価値が高まるため、ある程度年数が経ってから売却すると利益が出ることがあるのです。株式や債券は景気に左右されて価値が暴落するケースもありますが、ウイスキーは暴落する可能性が考えにくいことから注目されています。
「プレゼント」目的の場合、具体的には、結婚式の引き出物や記念日の贈り物などに利用されます。
ウイスキーの樽買いにかかる金額
ウイスキーを樽買いにはどれほどの費用が必要なのか、気になりますよね。
樽買いにかかる費用は、樽のサイズや種類、熟成度などによって大きな幅があるのが特徴。
50万円前後で購入できる樽もある一方、数千万円以上する樽もあります。ただ、平均的な費用は100万円ほどとされています。
現段階では購入が難しい方には、「ミニ樽」もオススメです。ウイスキーの樽買いとは異なる商品ですが、それに近い感覚を味わえます。
ミニ樽とは、1〜5リットルほどの小さいサイズの樽のこと。自宅に樽が届いたら、お好きなウイスキーを入れて熟成させ、ご自身のタイミングでウイスキーを楽しめます。
2〜4万円ほどで購入できるものも多く、通販サイトなどで手軽に入手できるので、まずはミニ樽から試してみるのもよいかもしれませんね。
ウイスキーの樽買いができる蒸溜所
ウイスキーの樽買いサービスは、国内外の蒸溜所などが提供しています。ここでは、樽買いができる国内の蒸溜所を3つご紹介していきます。
・ガイアフロー静岡蒸溜所
・馬追蒸溜所
・横川蒸溜所
ガイアフロー静岡蒸溜所
「ガイアフロー静岡蒸溜所」では、原料にノンピート麦芽を使用したウイスキーを樽買い可能。
この蒸溜所では一時期、50リットルの樽の提供を停止し、100リットルに変更していました。しかし、50リットルの樽が復活し、比較的手頃な価格で購入できるようになりました。
実際の価格は、製造過程で使う蒸留機や樽の種類によって幅があります。本記事執筆時点(2024年9月)では、50リットルの樽が30〜40万円台(税抜)で販売されています。
また、購入後は最大4年まで蒸溜所で貯蔵可能。樽詰めから3年目以降、4年目に達する1日前までなら、好きなタイミングでボトリングしてもらえます。
樽買いをしてオーナーになると、ガイアフロー静岡蒸溜所の見学ツアーが無料になるのも嬉しいポイント。見学に行った際、ご自身の樽からサンプルを採取してもらうこともできますよ。
馬追蒸溜所
北海道にある「馬追蒸溜所」では、イギリス産ノンピーテッドモルト100%のウイスキーを樽買い可能です。
本記事執筆時点では、40リットルの樽を55万円(税込)で販売しています。
樽買いをしてオーナーになると、譲渡証明書とともに、実際に樽へ詰める前の原酒「50ミリリットルボトル✕2本」が届く仕組み。この仕組みにより、樽の中で変化する原酒の味わいを楽しめます。
購入した樽は、蒸溜所で3年間熟成されたのち、ボトリングされて手元に届きます。
横川蒸溜所
鹿児島県にある「横川蒸溜所」では、ジャパニーズシングルモルトウイスキーを樽単位で購入可能です。
樽の容量は、190リットルもしくは225リットルと、ここまでご紹介した蒸溜所と比べると少し多め。価格帯もやや高くなり、本記事執筆時点では170〜220万円台(税込)のラインナップが用意されています。
横川蒸溜所では3年の熟成期間を経たのち、全量をボトリングしてくれます。
ウイスキーの「大人買い」を楽しんでみては?
ウイスキーの樽買いは平均的に100万円ほどかかるとされ、まさに「大人買い」ともいえるサービスです。
決して安いものではありませんが、購入後は、ご自分で飲んだり売却して利益を狙ったりプレゼントするなど、さまざまな方法で楽しめます。
ご興味のある方は、まずは樽買いサービスを提供している蒸溜所を見学してみるのもよいかもしれません。
また、「買取福ちゃん」では、ウイスキーの買取査定を行っております。
福ちゃんでは査定に関する費用が無料で、査定額を聞いてからキャンセルいただくことも可能です。
手放そうか検討しているウイスキーをお持ちの場合は、ぜひご相談ください。
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