カメレオンダイヤモンドとは|色が変化する不思議な宝石について解説
カラーダイヤモンドの中には、色の変化を見せる宝石「カメレオンダイヤモンド」があります。
この記事では、
・カメレオンダイヤモンドとはどのような宝石か
・色が変化するほかの宝石との違い
・具体的にどのように色が変化するのか
などについて詳しく解説していきます。
当記事を通して、不思議な宝石「カメレオンダイヤモンド」の魅力に迫っていきましょう。
目次
カメレオンダイヤモンドとは
ダイヤモンドというと無色透明のイメージが強いかもしれませんが、中には色のついた「カラーダイヤモンド」も存在します。
カラーダイヤモンドの色の種類は、レッドやピンク、ブルーなどさまざまです。
カラーダイヤモンドには、天然のものと人工のものがあります。天然のものは、ダイヤモンドができる過程で不純物が混じることで着色。人工のものは、放射線照射や加熱処理といった技術を用いて、天然ダイヤモンドを着色します。
そして、今回ご紹介するカメレオンダイヤモンドも、カラーダイヤモンドの1つです。
カメレオンダイヤモンドは正式名称ではなく、あくまでも愛称です。そのため、宝石の鑑定書に「カメレオンダイヤモンド」と記されることはありません。
カメレオンダイヤモンドは、その名前から連想できるとおり、色が変化する点が最大の特徴です。
そこで以下では、色の変化について詳しく見ていきましょう。
カメレオンダイヤモンドの色が変化する条件
ここでは、カメレオンダイヤモンドが「どのような条件」で色が変化するのか。
順に見ていきましょう。
光や熱の影響で色が変化
カメレオンダイヤモンドは、暗いところに保管したあと自然光のもとに戻したり、加熱したりすることで色が変化します。色の変化は一時的で、数秒間から数分間のみ変色するのが一般的です。
色が変わることで有名なそのほかの宝石として「アレキサンドライト」がありますが、アレキサンドライトとは変色の条件が異なります。
アレキサンドライトの色の変化は、光の屈折や反射といった光学現象によるもので、遷移金属元素であるクロムが含まれていることに起因します。
これに対してカメレオンダイヤモンドは、光だけでなく加熱によって変色。およそ200℃~300℃の熱が加えられたときに色が変わります。
アレキサンドライトについて詳しくはこちら↓
光によって色が変わる「アレキサンドライト」とは?価値を決める要素も解説
色が変化するメカニズムは解明されていない
このように、カメレオンダイヤモンドの色が変化する条件はある程度わかっているものの、科学的なメカニズムは解明されていません。
ただ、カメレオンダイヤモンドと認められる宝石には、水素が多く含まれる点が共通しています。
そのため、不純物として含まれる水素がなんらかの形で作用し、不思議な変色現象を引き起こしていると考えられます。
カメレオンダイヤモンドの色はどのように変化する?
それでは、カメレオンダイヤモンドの色はどのように変化するのでしょうか。
カメレオンダイヤモンドの多くは、通常時、「オリーブグリーン」や「モスグリーン」といった落ち着いたグリーン系の色合いをしています。
これに光が当たったり熱が加わったりすると、「オレンジイエロー」や「淡いイエロー」に変色します。
カメレオンダイヤモンドは色が変化する神秘的な宝石
当記事では、カラーダイヤモンドの1つ「カメレオンダイヤモンド」について解説しました。
カメレオンダイヤモンドが変色する条件はある程度わかっていますが、科学的なメカニズムは未だ解明されていません。現代の発達した技術をもってしても明らかになっていないことが多く、自然の神秘を感じさせてくれる宝石といえるでしょう。
また、福ちゃんでは、ダイヤモンドなど宝石の買取を行っております。
福ちゃんの買取サービスでは、査定料や出張費などの費用は一切発生しません。
ダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石であれば、ルース(裸石)も買取対象としております。
鑑定書や鑑別書がない宝石でも、経験豊富な査定士がしっかりと査定させていただきますので、ご売却をお考えの宝石がございましたら、ぜひ買取福ちゃんにご依頼ください。
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)