相良刺しゅうの袋帯について解説!季節・格・合わせる着物は?
着物や帯をひときわ華やかに彩ってくれる、相良刺しゅう。
とくに相良刺しゅうの袋帯は、着物に豪華さを添えてくれる人気のアイテムです。
そこで今回は、相良刺しゅうの袋帯についてお話ししていきます。
● 相良刺しゅうとは?
● 相良刺しゅうの袋帯にふさわしい季節
● 相良刺しゅうの袋帯は格が高い?
などのほか、相良刺しゅうの袋帯に合わせる着物にも触れていきます。
着物の楽しさがよりアップしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
相良刺しゅうとは
相良刺しゅうは、中国から伝わった刺しゅうの技法です。
蘇州(そしゅう)・汕頭(すわとう)とともに、中国三大刺しゅうの1つでもあります。日本には奈良時代頃に伝わったといわれ、仏像の螺髪(らほつ)という巻貝のような頭髪に採用していました。
相良刺しゅうは、玉縫いやフレンチノットステッチとも呼ばれる手法で、糸で作った玉縫いを連ねて絵柄を作成します。
相良刺しゅうをよく見てみると、玉縫いのみが敷き詰められているのが確認できるでしょう。
これは、さまざまな種類のステッチを用いて絵柄を表現する、一般的な刺しゅうと大きく異なる点です。婚礼衣装に使われることも多く、相良刺しゅう特有の美しさと個性に魅了される人が多くいらっしゃいます。
相良刺しゅうの魅力
相良刺しゅうには、以下のような魅力があります。
● 立体感があり豪華
● 丈夫
● 希少価値がある
相良刺しゅうの魅力は、玉縫いが織りなす立体感やボリューム感です。
相良刺しゅうが施された着物や帯は、豪華で高級感があるだけでなく、温かみも与えてくれます。
また、相良刺しゅうは、丈夫で糸が引っかかる心配がほとんどありません。そのため、相良刺しゅうの美しさを長く楽しめ、よい状態で保てるでしょう。
なお、手作業による相良刺しゅうは希少価値も高く、装飾の枠を超えた芸術作品といえるほどです。一つひとつの玉縫いが陰影を放ち、より美しく見せてくれます。
相良刺しゅうの袋帯|着用する季節
相良刺しゅうの袋帯は、どの季節でも着用できます。
なお、 季節を連想させる柄の場合は、着用の時期に配慮するのがよいでしょう。
以下に、季節ごとの植物柄をご紹介しておきます。
「春の植物柄」
● 桜
● ボタン
● 藤
● ショウブ
● カキツバタ
「夏の植物柄」
● アサガオ
● アジサイ
● ナデシコ
● 柳
「秋の植物柄」
● もみじ
● ハギ
● キキョウ
● ブドウ
「冬の植物柄」
● 松
● 梅
● 南天
● 竹
● ツバキ
「通年OKな植物柄」
● 桜
● 藤
● ボタン
● 菊
● もみじ
季節が限られている植物でも、デザインや組み合わせなどによっては、通年で使用できる柄もあります。
なお、冬の柄である梅や椿は、冬から花の咲く春先までの長い間、着用できます。
相良刺しゅうの袋帯|格
相良刺しゅうの袋帯は、一般的に格が高いといえます。
また、相良刺しゅうの袋帯の格について迷ったときは、以下の3点に注目してみましょう。
● 織り・染めどちらか
● 相良刺しゅうの絵柄
● 金糸・銀糸が使われているか
など、これらを総合的に見て、格の高い・低いが決まります。
さっそく、一つひとつ見ていきましょう。
織り・染めどちらか
格を知るには、袋帯の地が染めなのか織りなのかを確認しましょう。
帯は着物と異なり、染めよりも織りの方が格は高くなります。
なお、染めの袋帯も織りの袋帯も、絵柄のモチーフや金糸・銀糸によって、フォーマル向けとカジュアル向けに分けられます。
相良刺しゅうの絵柄
相良刺しゅうで施した絵柄が古典柄の場合は、帯の格が高くなる傾向です。
たとえば、鶴・亀のほか、松竹梅や扇などの縁起がよいとされるものをモチーフにした伝統的な絵柄は、第一礼装にもふさわしいでしょう。
金糸・銀糸が使われているか
相良刺繍をあしらった袋帯は、金糸や銀糸の装飾が加わることで、よりいっそうの高級感を纏います。金糸や銀糸の使用量が多いほど格調が高まり、フォーマルな場にふさわしい帯となります。
袋帯自体は、帯の中でも格が高く、第一礼装に用いられる格式高いものです。
最も格が高い帯は丸帯ですが、現在では婚礼や舞妓さんの装いなど、限られた場面でしか目にする機会がありません。対して、袋帯は相良刺繍や金銀糸の装飾によって多様な表情を見せ、改まった席に相応しい華やぎを添えてくれます。
相良刺しゅうの袋帯に合わせる着物
相良刺しゅうの袋帯は、訪問着・付け下げ・色留袖・紬など、幅広く合わせられます。
さらに、着物に高級感をプラスできるのも、相良刺しゅうの強みです。
また、相良刺しゅうの色合いやデザインによって、着物との新しい組み合わせが生まれるのもうれしいポイント。色無地のポイントに使ったり、豪華さを堪能したり、相良刺しゅうの袋帯で着物の楽しさがより広がるでしょう。
まとめ
相良刺しゅうの袋帯は、美しく高級感があり、しかも汎用性が高いアイテムです。独特の立体感やボリューム感を味わいながら、着物との組み合わせを楽しんでみてください。
また、手作業による相良刺しゅうは希少価値も高く、高値で取引される傾向があります。
万が一、相良刺しゅうの袋帯に飽きてしまった場合は、買い取ってもらえば、帯を新調する際の費用に充てるのも可能です。
「買い取ってもらえないだろうな」と思っていても、思わぬ高額買取になる可能性もゼロではありません。
まずは、査定に出してみることをオススメします。
福ちゃんでは、買取にご不安のある方にも、丁寧な対応と査定を心掛けております。
相良刺しゅうの査定に長けておりますので、ぜひ一度、ご相談くださると幸いです。大切な帯や着物の状態をしっかりと見て、査定額に最大限の反映をさせていただきます。
査定はお品数に関係なく、無料で行っております。
査定後のキャンセル料も発生しません。
無料の出張買取もございますので、お気軽にお問い合わせください。
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