新中国の電力インフラを象徴!「22万ボルト送電線切手」の価値とは? 初日カバーも必見

現代社会において、電力はまさに血液のような存在。とくに発展途上の国にとっては、安定供給の確保が喫緊の課題です。1950年代半ばの中国も、工業化を進める一方で、広大な国土への電力供給に悩まされていました。

そのような中、登場したのが画期的な「22万ボルト送電線」。この技術革新は、中国の電力インフラを大きく前進させるものでした。そして、この偉業を記念して発行されたのが「22万ボルト送電線切手」です。この切手は、新中国の未来への希望と力強い決意を世界に示す象徴となりました。

この記事では、中国切手の概要から「22万ボルト送電線切手」のデザイン詳細、そして切手収集の中でもとくに人気のある、「初日カバー(FDC)」の価値について解説します。

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中国切手「22万ボルト送電線」とは?

新中国の電力インフラを象徴!「22万ボルト送電線切手」の価値とは? 初日カバーも必見

1955年に発行された、「22万ボルト送電線切手」。

中国の急速な産業発展と、電力インフラ整備における歴史的な転換点を象徴する「特殊切手」です。

1949年の建国後、中国は工業化を推し進める一方で、安定した電力供給という大きな課題に直面していました。とくに、豊富な水力資源を持つ東北部から、工業地帯が集中する南部への電力輸送は喫緊の課題でした。

そのような難題を解決したのが、1954年1月27日に完成した、中国初の22万ボルト超高圧送電線です。

ソ連の技術支援を受けながら、建設されたこの送電線。吉林省の「豊満水力発電所」から瀋陽市の虎石変電所まで、370キロメートルにわたり、900基以上の鉄塔で支えられているのが特徴です。

この画期的な送電線は、それまでの最高電圧15.4万ボルトから大幅に引き上げられ、より効率的で長距離の電力輸送を可能にしました。大幅な最高電圧の引き上げによって、東北部の豊富な電力を南部の工業地帯へ安定供給できるようになり、中国の経済発展を力強く後押ししました。

上記の偉業を記念し、新中国の電力産業の躍進を国民に広く伝えるために発行されたのが「22万ボルト送電線切手」です。

この切手には、技術的進歩を称えるだけでなく、国家の近代化と工業化への強い決意を示す政治的なメッセージも込められています。

「22万ボルト送電線切手」のデザインと最後の旧人民元

新中国の電力インフラを象徴!「22万ボルト送電線切手」の価値とは? 初日カバーも必見

中国切手「22万ボルト送電線」は、その名のとおり「送電線」をテーマにデザインされました。

額面は「800元」、発行枚数は「600万枚」です。

デザインテーマ「送電線」を解説

深い青色の背景に、広大な東北の平原にそびえ立つ超高圧送電線の鉄塔が描かれています。力強く立ち並ぶ鉄塔は、新中国の電力産業の発展を象徴するものです。

鉄塔の上部には複数の送電線が張られ、遠く離れた工業都市や農村、鉱山地帯へと電力を送る様子が表現されています。このデザインは、中国全土に電力が行き渡る未来を視覚的に示しているのです。

この切手からは、1950年代半ばの中国が経験していた急速な産業発展と、それを支える電力インフラの重要性が伝わってきます。

旧人民元から新人民元へ

「22万ボルト送電線切手」は、「旧人民元」の額面で発行された“最後の中国切手”としても有名です。

旧人民元の切手は1955年末まで発売され、1956年3月まで使用可能でした。その後、1955年3月から「新人民元」が導入され、「旧人民元の10,000元は新人民元の1元に相当」するようになりました。

この歴史的な背景も、「22万ボルト送電線切手」の価値を高める一因となっています。

▼中国切手「22万ボルト送電線」の詳細
・発行日:1955年2月25日
・額面:800元
・切手デザイン:全1種類
・発行枚数:600万枚
・編号:特12

「22万ボルト送電線切手」の市場価値とは?

新中国の電力インフラを象徴!「22万ボルト送電線切手」の価値とは? 初日カバーも必見

切手収集の世界において、「22万ボルト送電線切手」は高い人気を誇る中国切手の1つです。

発行枚数は600万枚と多いものの、60年以上前の切手であるため、未使用かつ状態の良いものは希少価値が高く、コレクターの間で高値で取引されることも珍しくありません。

とくに、発行日当日に消印が押された「初日カバー(FDC)」は、通常切手よりもさらに価値が高まる傾向にあります。初日カバーは、その切手が発行された特別な日を証明するもので、コレクターにとって特別な意味を持つアイテムです。

「22万ボルト送電線切手」の場合、初日カバーの価値は通常切手を大きく上回る可能性があります。

もしお手元に「22万ボルト送電線切手」をお持ちでしたら、一度査定に出してみるのがオススメです。福ちゃんの切手買取では、中国切手に精通した専門査定士が、切手の状態や希少性を丁寧に評価し、適正な価格で買取いたします。

その他の中国切手や初日カバー、価値がわからない切手でも、どうぞお気軽にご相談ください。

お客様の大切なコレクションを、福ちゃんが責任を持って査定いたします。

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まとめ

中国切手・記念切手の高価買取なら「福ちゃん」

1955年、新中国は社会主義国家としての基盤を固めながら、急速な工業化と経済発展を目指していました。

第一次五カ年計画(1953-1957年)」の下、重工業の発展に力が注がれる中、電力インフラの整備は国家の未来を左右する最重要課題でした。

22万ボルト送電線切手」は、まさにこの時代の象徴といえるでしょう。

中国初の超高圧送電線の完成と、それがもたらす明るい未来への希望を、この小さな切手は雄弁に物語っています。

さらに、この切手は旧人民元での最後の発行という点でも歴史的価値があります。これらの背景から、とくに「初日カバー(FDC)」はコレクター人気が高くなっているのです。

22万ボルト送電線切手」は、単なる切手ではありません。

新中国の夜明けを照らした電力革命の証であり、激動の時代を生き抜いた人々の希望と情熱が込められた、貴重な歴史の断片なのです。

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