中国切手「凧(1次)」を徹底解説!市場価値と買取価格アップの秘訣とは?

古来より人々を魅了してきた、中国の伝統的な「」。空を高く舞うその姿は、悠久の歴史と文化を今に伝えます。

1980年に中国で発行された「凧(1次)」切手は、そのような凧の魅力を余すところなく伝える、コレクターズアイテムです。

当記事では、この切手の魅力を紐解きながら、背景にある中国の凧文化や歴史、そして希少価値の高い切手の種類を解説。さらに、買取価格アップのコツについても触れています。

中国の伝統工芸品である凧に興味がある方、切手収集を趣味とする方はもちろん、歴史や文化に触れたい方にとっても、この記事は必見の内容となっています。

ぜひ最後までお読みください。

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「凧(1次)」切手とは?

中国切手「凧(1次)」を徹底解説!市場価値と買取価格アップの秘訣とは?

1980年、中華人民共和国の郵電部は「凧(1次)」切手セットを発行しました。その目的は、中国の伝統文化と民間工芸を代表する「凧(たこ)」の魅力を、世界に発信するためです。

なんと、2千年以上も前から中国の人々に愛されてきた凧。

その存在は、単なる遊び道具ではなく、芸術性と技術が融合した工芸品でもあります。その歴史は、春秋時代にまで遡り、墨子(中国の思想家)が木製の凧を作った、という伝説が残されています。

その後、紙製の凧「紙鳶」が登場し、技術はさらに進化を遂げたのです。

この切手セットのデザインは、北京の伝統的な「沙燕凧」をモチーフにしています。その優雅なフォルムと精巧なデザイン、そして鮮やかな色彩は、まさに中国の凧文化の粋を集めたものといえるでしょう。

「凧(1次)」切手のデザインと特徴

切手デザイン4種すべて紹介

中国の伝統的な凧の魅力が詰まった「凧(1次)」切手は、コレクターの間で高い人気を誇っています。

その詳細を見ていきましょう。

▼中国切手「凧(1次)」の詳細
・発行日:1980年5月10日
・額面:8分、70分
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:100万枚~1,500万枚
・編号:T50

4種類のデザインそれぞれに、異なる種類の凧が描かれているのが特徴です。

✔ ひな燕(額面8分、発行枚数1,500万枚)
✔ 痩燕(額面8分、発行枚数1,500万枚)
✔ 半痩燕(額面8分、発行枚数1,500万枚)
✔ 比翼燕(額面70分、発行枚数100万枚)

とくに「比翼燕」は、発行枚数が100万枚と同シリーズの中では最も少なく、コレクターの間では1番人気の高い切手です。

1987年には「凧(2次)」も発行されましたが、現在ではこの「凧(1次)」の方が市場価値が高く、コレクターからも注目を集めています。

それぞれの凧のデザインは、中国の伝統的な凧文化を反映しており、その美しさは見る者を魅了します。

次は、各デザインの詳細について見ていきましょう。

ひな燕

ひな燕

ひな燕」切手の図案には、飛び始めたばかりの幼い燕の姿をモチーフにした凧が描かれています。

丸みを帯びた小さな体、短く未熟な翼、そして燕尾になりきれていない尾羽。切手に描かれたその愛らしい姿からは、まだ飛ぶことに不慣れな、ひな鳥の初々しさが伝わってきます。

しかしながら、この幼い燕には力強さが宿り、今まさに大空へ羽ばたこうとする生命の躍動を感じさせます。

ひな燕」切手は、飛ぶことを覚えたばかりの燕の凧を通じて、生命の力強さ、未来への希望を象徴しているのです。

痩燕

痩燕

瘦燕」切手の図案は、成熟した燕のしなやかで優雅な姿をモチーフにした凧です。

細く引き締まった体、長く鋭く尖った翼、そして優雅に分かれた長い燕尾。これらの特徴は、空を自由自在に舞う燕の俊敏さと美しさを、余すところなく表現しているのです。

小さめの頭部と流線型の体は、飛行時の空気抵抗を減らし、効率的な飛行を可能にします。燕の細長い体の輪郭に忠実にデザインされた凧全体の形状は、まるで本物の燕が、風を切って飛んでいるかのような錯覚を覚えます。

この「瘦燕」切手は、単に美しい燕の姿を描いているだけでなく、その優雅さと俊敏さ、そして自然との調和を私たちに伝えるものです。

半痩燕

半痩燕

半瘦燕」切手の図案は、細身ながらも程よく、ふっくらとした燕の姿を描いています。

引き締まった体つきの中にやわらかさを残し、空を飛ぶ姿は、バランスの取れた美しさと安定感を表現。青を基調とした体色に、赤系と紫系の色がアクセントとして加わることで、生命力と活力が感じられるデザインです。

この「半瘦燕」切手は、風に舞う燕の姿を通して、自由と変化、そしてしなやかさと力強さを兼ね備えた美しさを伝えています。

比翼燕

比翼燕

「比翼燕」切手の図案は、2羽の燕が寄り添い、一体となって飛ぶ様子をモチーフにした凧です。

まるで1つの存在のように描かれた2羽の燕は、「比翼」という言葉が表す通り、互いに協力し合い、共に未来へと羽ばたく姿を象徴しています。

比翼」という言葉は、伝説上の鳥「比翼鳥」に由来し、夫婦の深い愛情や絆を表す言葉でもあるのです。

豪華な配色と緻密な図柄は、見る者を魅了し、凧全体の美しさをいっそう際立たせています。

この「比翼鳥」切手は、愛と絆、そして共に未来を築くことの尊さを私たちに教えてくれます。

「凧(1次)」切手:市場価値と買取価格アップのコツ

中国切手「凧(1次)」を徹底解説!市場価値と買取価格アップの秘訣とは?

凧(1次)」切手は、中国切手のブームを巻き起こした1980年代に発行されました。

とくに「比翼燕」は、発行枚数が100万枚と少なく、希少価値が高いことで知られています。切手の保存状態が良いものであれば、さらに高額での買取が期待できます。

凧(1次)」切手の買取価格をアップさせるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

☑ 未使用であること(使用済み切手よりも、未使用切手のほうが買取価格は高くなります)
☑ 切手の保存状態が良いこと(切手に汚れやシワ、折れ目などがないことが重要です)
☑ 専門業者を選ぶこと(中国切手の買取に強い業者を選ぶことで、専門知識に基づいた適正な査定が期待できます)

もし、お手元に「凧(1次)」切手をお持ちでしたら、一度査定に出してみてはいかがでしょうか?

思わぬ高値で、取引されるかもしれません。

「凧(1次)」切手を売るなら「買取福ちゃん」へ

福ちゃんでは、「凧(1次)」切手をはじめ、さまざまな切手を高価買取中です。

今回ご紹介したように、1980年に発行されたような古い切手でも、額面以上の価格で売れる可能性を秘めています。

「凧(1次)」切手をはじめとする、古い切手の売却なら、ぜひ「買取福ちゃん」にお任せください。

専門スタッフが切手を査定いたしますので、切手の買取サービスを初めてご利用される方でも、安心してご利用いただけます。

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まとめ

中国切手の高価買取は福ちゃん

1980年代の中国は、文化大革命の傷跡を癒やし、鄧小平の改革開放政策の下で新たな時代へと歩み始めた転換期でした。経済発展と近代化が進む一方で、古くからの伝統文化の価値が見直され、その保護と継承が重要な課題として浮上しました。

凧は、中国の人々に古くから親しまれてきた伝統的な遊びであり、同時に高度な技術と芸術性を凝縮した工芸品です。しかし、文化大革命期には「古い文化」として弾圧され、その存在意義が危ぶまれた時代もありました。

改革開放後、人々は再び凧の魅力に目を向け、伝統文化の復興と継承の象徴として積極的に取り組み始めました。

そして、1980年に発行された「凧(1次)」切手は、その象徴的な存在として、凧の技術と美しさ、そして中国の豊かな文化遺産を世界に発信する役割を担ったのです。

凧(1次)」切手は、発行当時から高い評価を受け、現在も収集家や文化愛好家にとって、貴重なコレクションアイテムです。もしかすると、ご自身が所有される切手アルバムの中に、「凧(1次)」切手が眠っているかもしれません。

この機会に一度、切手のコレクション整理と現金化をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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