清瀬一光作『扇面絵 大棗』を福ちゃんが買取!加賀蒔絵の巨匠が描く優美な世界とその価値とは?
福ちゃんは、金沢を代表する蒔絵師「清瀬一光(きよせいっこう)」氏が手掛けた、優美な『扇面絵 大棗』を買取いたしました。加賀蒔絵の伝統を継承しつつ、独自の感性で革新を続ける清瀬一光氏。その卓越した技術は、裏千家15代家元「鵬雲斎大宗匠」の書付を得るほど高く評価されています。
当記事では、今回福ちゃんが買取させていただいた『扇面絵 大棗』の買取価格や、清瀬一光氏の作品の魅力に加え、加賀蒔絵の歴史と特徴についても詳しくご紹介します。
清瀬一光氏の作品をお持ちの方、または蒔絵や茶道具にご興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
作品のご売却をお考えの方は、骨董品の買取実績が豊富な福ちゃんにお任せください。お客様のお品物に宿る想いを大切にしながら、真心を込めて査定させていただきます。
目次
清瀬一光作『扇面絵 大棗』の買取価格と査定ポイントについて
福ちゃんは、清瀬一光氏が手掛けた優美な『扇面絵 大棗』を4万2,000円で買取いたしました。
この作品は、大胆かつ繊細な松の蒔絵が施された美しい大棗です。蓋の裏には裏千家15代家元「鵬雲斎大宗匠」の花押、共箱には鵬雲斎大宗匠の書付と清瀬一光氏のサイン、落款が確認できます。
大棗とは?
棗(なつめ)は、抹茶を入れる茶道具の一種です。
大棗(おおなつめ)・中棗(ちゅうなつめ)・小棗(しょうなつめ)の3種類の大きさに分類され、それぞれ用途が異なります。
・大棗:薄茶専用
・中棗:薄茶・濃茶兼用
・小棗:濃茶専用
また、平べったい形状の平棗もあり、こちらは直径が高さの約2倍あるのが特徴です。
『扇面絵 大棗』の査定ポイント
今回の買取では、以下の3点がとくに評価の対象となりました。
- ✔︎ 1.美しい装飾
- ✔︎ 2.鵬雲斎大宗匠の書付
- ✔︎ 3.大棗であること
それぞれについて、かんたんにご説明いたします。
1.美しい装飾: 清瀬一光氏の卓越した技術による、精緻で豪華な松の蒔絵が目を引きます。
2.鵬雲斎大宗匠の書付: 裏千家15代家元である鵬雲斎大宗匠の書付が付属していることは、作品の価値を大きく高める要素です。
3.大棗であること: 棗の中でも希少性が高い大棗であることも、今回の査定額につながりました。
これらの3つの要素を中心に総合評価させていただき、今回の買取価格が決定いたしました。
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)
蒔絵界の巨匠「清瀬一光」氏とは?
清瀬一光氏は、加賀蒔絵の伝統を継承し、革新的な作品を生み出し続ける金沢を代表する蒔絵師です。
ここでは、2代目「清瀬一光」を襲名した当代氏の輝かしい経歴と、その作品の特徴について詳しくご紹介します。
蒔絵師「清瀬一光」氏の経歴
1986年:2代目「清瀬一光」を襲名
1995年:通商産業省(現 経済産業省)より伝統工芸士に認定
2004年:経済産業省中部経済産業局長表彰
2005年:全国漆器展にて“日本漆器商工業協同組合連合会理事長賞受賞”受賞
2006年:石川県知事表彰
2007年:経済産業大臣表彰
2009年:日本伝統工芸士会より功労者表彰
清瀬一光氏は、初代「清瀬一光」の長男として生まれ、幼少期から蒔絵に触れながら育ちました。高校卒業後は一度金沢を離れましたが、1975年に帰郷し、父である先代のもとで厳しい修行を積みます。
そして1986年、二代目「清瀬一光」を襲名。
その後は数々の賞を受賞するなど、蒔絵師として目覚ましい活躍を続け、現在も精力的に作品制作と後進の育成に取り組んでいます。
「清瀬一光」氏の作品の特徴
清瀬一光氏の作品は、金沢漆器ならではの品格と華麗さを、加賀蒔絵の高度な技術で表現した、豪華絢爛な美しさが特徴です。
加賀蒔絵とは、金粉の粒子の大きさや色味を調整することで、金のみで遠近感や奥行きを表現し、華やかな世界観を創出する技法のことです。
清瀬一光氏は、この伝統的な加賀蒔絵の技法を継承しつつ、新たな素材への挑戦を通じて、加賀蒔絵の可能性を広げました。
従来は木製の素材に施されることが多かった蒔絵を、さまざまな素材(ガラス・象牙・べっ甲など)に用いることで、表現の幅を大きく広げ、加賀蒔絵の新たな魅力を引き出したのです。
その卓越した技術と革新的な精神によって生み出される作品は、ほかの追随を許さない、唯一無二の輝きを放っています。
清瀬一光氏の作品買取なら「福ちゃん」へ
金沢を代表する蒔絵師、清瀬一光(きよせいっこう)氏。
その作品は、加賀蒔絵の伝統を継承しつつ、新たな表現に挑戦する姿勢が高く評価されています。
清瀬一光氏は、父である先代から受け継いだ加賀蒔絵の技術を駆使し、扇や松などの美しい情景を、奥行きと立体感のある作品へと昇華させています。
一般的には木製素材に施されることの多い加賀蒔絵を、さまざまな素材(ガラス・象牙べっ甲など)に用いることで、その表現の可能性をさらに広げている点も、清瀬一光氏の大きな魅力といえるでしょう。
今回、福ちゃんは清瀬一光氏の『扇面絵 大棗』を4万2,000円で買取いたしました。
美しい扇の蒔絵、奥行きのある松の表現、そして裏千家15代家元「鵬雲斎大宗匠」の書付が付属する共箱など、その価値を高く評価させていただいた結果です。
福ちゃんは、清瀬一光氏の茶道具をはじめ、さまざまな骨董品の買取に強みがあります。
もし、お手元に清瀬一光氏の作品がございましたら、ぜひ福ちゃんにご相談ください。専門の査定士が、お客様の大切な作品を丁寧に査定し、適正な価格をご提示いたします。
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