希少な中国切手!「中国工会第8回全国大会」の発行背景や買取価値について解説
1958年に発行された中国切手「中国工会第8回全国大会」は、枚数限定の希少性と、中国労働運動の歴史を反映したデザインが魅力の、コレクターズアイテムです。
中国労働者階級の組織「中華全国総工会(ACFTU)」の第8回全国大会を記念して発行されたこの切手は、当時の社会情勢を色濃く反映した図案が特徴です。
当記事では、「中国工会第8回全国大会切手」の持つ価値を多角的に解説します。
その価値を最大限に引き出し、高価買取につなげるための知識を深めましょう。
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「中国工会第8回全国大会」切手とは
中国切手「中国工会第8回全国大会」は、1958年に発行された記念切手です。
中国全土の労働者を代表する「中華全国総工会(ACFTU)」の、第8回全国大会開催を記念して発行されました。1957年12月に北京で開催されたこの大会は、毛沢東をはじめとする党と国家の指導者も出席し、労働者階級の重要性をあらめて強調する場となったのです。
大会では、過去4年間の活動総括に加え、第2次5カ年計画期間中の労働者と労働組合の具体的な任務が決定され、全国民が一体となって社会主義強国建設を目指すよう呼びかけられました。
とくに、毛沢東主席が提唱した「勤勉に国を建設し、勤勉に企業を経営し、勤勉にあらゆる事業を行う」というスローガンは、全国民に広く知れ渡り、労働意欲を高める原動力となったのです。
この記念切手の発行は、単に大会を記念するだけでなく、大会の意義とそこで掲げられた目標を全国民に広く周知し、労働意欲を高める狙いがあったと考えられます。
中国切手「中国工会第8回全国大会」は、労働者階級の団結と社会主義建設への熱意を象徴する存在として、当時の中国社会に大きな影響を与えたといえるでしょう。
「中国工会第8回全国大会」切手の特徴と種類
中国切手「中国工会第8回全国大会」は、「劉碩仁」のデザイン、「孔紹惠」の彫刻による2種類の切手で構成されています。
2種とも「8の字の歯車と工場」をテーマとし、団結と力強さを象徴する歯車が上下に配置されています。これは、第8回大会を表すと同時に、2つの歯車が噛み合うことで、労働者階級の連携の重要性を視覚的に表現しているのです。
背景には工場、縁には麦穂が描かれ、これは当時、党中央が掲げていた「工業と農業の同時推進」という政策を反映しています。
それぞれの額面と発行枚数は、以下のとおりです。
✔ 額面4分(孔雀青色):発行枚数400万枚
✔ 額面8分(赤紫色):発行枚数800万枚
それぞれの切手は、額面とカラーが異なり、コレクターにとっては集める楽しみも倍増するでしょう。
デザインと色、そして背景にある歴史的意義が一体となり、「中国工会第8回全国大会」の精神を体現する、魅力あふれる切手となっています。
▼中国切手「中国工会第8回全国大会」の詳細
・発行日:1958年5月25日
・額面:4分、8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全2種類
・発行枚数:400万枚~800万枚
「中国工会第8回全国大会」切手の市場価値と高価買取のコツ
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中国切手「中国工会第8回全国大会」は、発行から長い年月が経ち、歴史的価値が高まっていることから、コレクターの間で根強い人気があります。
そのため、切手市場の動向や過去の取引事例から見ても、額面以上の買取価格が期待できるでしょう。
とくに、保存状態の良い切手は、高価買取の可能性を秘めています。売却や査定を検討されている方は、湿気や直射日光を避け、専用のアルバムなどを使用して大切に保管しておくことをオススメします。
切手の価値は、発行年や希少性だけでなく、市場の需給バランスや中国切手全体のブームによっても変動するのが特徴です。そのため、高値で取引されている時期に売却を検討することとも、賢明な判断といえるでしょう。
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まとめ
1958年は、中国にとって「大躍進政策」の開始や「反右派闘争」の激化など、社会経済や政治情勢が大きく揺れ動いた激動の年でした。
このような転換期に開催された「中国工会第8回全国大会」は、社会主義建設における労働者の役割を再確認し、困難な状況下でも国民が一丸となって前進する決意を示す重要な場となりました。
この大会を記念して発行された切手には、工場や労働者をモチーフにしたデザインが採用され、社会主義建設の理想と労働者の尊厳が力強く表現されています。これは、当時の「社会主義リアリズム」の美学を反映したものであり、困難な時代にあっても希望を失わず、未来に向かって邁進する人々の姿を伝えています。
経済の混乱や政治的不安定が続く中、この切手は国民にとって希望の光であり、社会主義建設への情熱を喚起する象徴的な存在だったといえるでしょう。
激動の時代を背景に生まれた「中国工会第8回全国大会切手」は、単なる切手収集の対象にとどまらず、中国現代史の重要な一ページを物語る貴重な資料として、コレクターから高い評価を受けています。