「金」と「プラチナ」で価値が高いのはどちら?希少性や相場の観点から解説
価値の高い貴金属として知られる「金」と「プラチナ」。これら2つのうち、価値がより高いのはどちらでしょうか。
当記事では金とプラチナの価値について、“希少性”や“相場”の観点から解説します。
金やプラチナを保有している方、投資目的として購入を検討している方などは、ぜひご覧ください。
目次
「金」と「プラチナ」で価値が高いのはどちら?
金とプラチナの価値は、大きく以下の2種類に分けられます。
・希少価値
・資産価値
それぞれの価値について見ていきましょう。
「希少価値」が高いのはプラチナ
希少価値が高いのはプラチナです。
その理由は、プラチナのほうが年間の産出量や埋蔵量が少ないからです。
金とプラチナの産出量や埋蔵量は、具体的にどれほどの差があるのでしょうか。
年間産出量は金がおよそ3,000トン。これに対してプラチナは、金の15分の1にあたるおよそ200トンしか産出しません。
埋蔵量については、これまで産出したものも含めると、金は20万トン以上あるとされています。一方でプラチナは、1万6,000トンしかありません。
「資産価値」が高いのは金
「希少性が高いのはプラチナだから、相場もプラチナのほうが高いのでは?」と思う方もいるはず。
過去にはプラチナの相場が金を上回る時期もありましたが、近年は、金がプラチナを上回っています。すなわち、現時点で資産価値が高いのは金です。
このように金とプラチナの資産価値が逆転する現象が起こるのは、なぜでしょうか。次の項目で、その理由をご説明します。
金とプラチナの資産価値が逆転する理由は?“需要の違い”がポイント
金とプラチナの資産価値が逆転する理由として、“需要分野の違い”が挙げられます。
金の主な需要は「宝飾品」「投資」
金の需要において大部分を占めるのは、「宝飾品」「投資」です。
こうした分野で需要のある金は、経済状況による悪影響を受けにくいのが特徴です。
むしろ、景気が悪くなったときに相場が上がりやすいという特徴があります。これは、景気が悪くなると銀行や資産家が資産を守るために金を保有しようとする意識が強まり、価値が高まるからです。
プラチナの主な需要は「工業用部品」
これに対してプラチナは、「工業用部品」としての需要が大部分を占め、経済状況によって相場が変動しやすい金属です。
とくに自動車産業で使われることが多く、景気が悪化して車の売れ行きが下がると、プラチナの相場も下がる傾向です。
まとめるなら、金とプラチナにおけるこうした需要の違いによって、相場の動きにも違いが生まれ、相場の逆転現象が起こります。
実際に2008年ごろに起きたリーマンショックでは、車の売れ行きが低下した影響で、プラチナの相場も低下。この時期に、プラチナと金の相場が逆転し、金がプラチナを上回りました。
また、2015年にはドイツの大手自動車メーカーによる不正がきっかけで、ディーゼル車への信用が低下。これにより、ディーゼル車の触媒として使われているプラチナの相場も低下しました。
その後、追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが流行し、金の相場がプラチナを上回る状況が続いています。
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今後「プラチナ」の資産価値が「金」を上回る可能性は?
金とプラチナの今後の資産価値については、「金相場がプラチナを上回る状況が続く」との見方が強まっています。その理由は、金相場の上昇傾向が続いているからです。金相場はこの20年ほどで、右肩上がりに上昇してきました。
ただ、各国の経済状況や自動車業界の動きによっては、今後プラチナの資産価値が金を上回る可能性もあります。
プラチナは相場の変動が大きく、投資することはハイリスク・ハイリターンかもしれません。しかし、経済状況が好転すると見込んでプラチナを保有する方もいます。
結論としては、資産価値が今後どうなるかを“確実に”予測することは不可能です。金やプラチナの購入を検討する際は、周囲の意見を鵜呑みにせず、ご自身が納得の上で決定することが大切です。
金とプラチナはそれぞれ異なる魅力を持つ貴金属
安定資産として人気の高い「金」。経済状況が好転すれば、資産価値が大きく上昇する可能性のある「プラチナ」。
金とプラチナは、どちらも価値の高い貴金属として知られるものの、それぞれ異なる特徴や魅力を持ちます。
金やプラチナを購入する際は、経済状況や相場にアンテナを張り、その時点での最善の選択をしていただけますと幸いです。
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