初心者向け|トランペットは持ち方も重要!基本の構えを紹介

金管楽器の1種であるトランペットは、さまざまな音楽ジャンルに欠かせない人気の楽器です。
トランペットを始めるにあたって、息の吹き方や奏法などを知るとともに、正しい持ち方も把握しておく必要があります。トランペット演奏が上達するためには姿勢や構え方、手のポジションも非常に重要です。

当記事では、トランペットの持ち方が重要な理由に加え、持ち方の基本を詳しく解説いたします。自分に合ったトランペットの持ち方が定まらずお悩みの方も、ぜひご参考にしてください。

トランペットの持ち方はなぜ重要?

トランペットの持ち方はなぜ重要?

トランペット初心者が演奏を上達するためには、トランペットを適切な構え方で持つことが非常に重要です。

当てずっぽうな持ち方でも、トランペットの音を鳴らせる場合があります。

しかし、トランペットの美しい音をより遠くまで届けるためにも、適切な持ち方を心がけましょう。

ここでは、トランペットの持ち方と演奏の関係性について解説いたします。トランペットの持ち方が音色や演奏技術に関わることを理解し、初心者のうちから正しい持ち方ができるよう練習しましょう。

正確でスピーディーな運指が容易になる

「運指(うんし)」は、トランペットなど指を使用して演奏する楽器における指の動き・運び方のことです。テンポの速い曲や旋律が細かい曲では、指を速く正確に動かす必要があります。

誤った持ち方だと楽器に余計な力が加わり、指がうまく回らなくなってしまうことも少なくありません。

トランペットを適切に持つことで余計な力が加わらず、正確でスピーディーな運指が可能になります。

運指や楽譜の読み方など基本を押さえたうえで練習すれば、難易度の高い曲もスマートに吹きこなせるでしょう。

ブレスがスムーズにできる

トランペットを上手に演奏するためには、「空気を大きく吸って大きく吐く」といった、深いブレス(呼吸)を意識することが大切です。

ブレスが浅いと、「フレーズの途中で演奏が切れる」など起こりかねません。また、「ロングトーン(長音)やハイトーン(高音)で音程が安定しない」など、演奏が上達しない可能性もあります。

トランペットの持ち方が正しければ、体に余計な力がかからず、深い呼吸のしやすい姿勢をキープできます。

適切な持ち方をふまえたうえで、ブレスの基礎練習を行うようにしましょう。

身体的な負担を軽減できる

トランペットを正しく持つことは、演奏者の身体的な負担を軽減することにもつながります。

誤った持ち方をした場合、楽器の重さで肩や腕を中心に余計な力が加わり、胸や背中もこわばってしまいます。

このような姿勢では上手に演奏できないうえに、筋肉痛が発生してトランペットをしばらく持てなくなる可能性も。

また、指にトランペット本体の重さが加わり続けるような持ち方をすると、指にタコなどの外傷ができる場合もあります。

身体的な負担は、演奏の質だけでなく練習のロスタイムにもつながるため、正しい持ち方で負担を最小限に抑えましましょう。

基本のトランペットの持ち方

基本のトランペットの持ち方

トランペットを上手に演奏するためには、正しい持ち方はもちろん吹き方の基本を押さえることも大切です。

口角を少し上げ、唇に対してまっすぐになるようマウスピースを当てましょう。そして、熱い食べ物を冷ますときのように、唇の隙間から速い息をまっすぐに出すことがポイントです。

マウスピースのみを使用して「ブー」という音を出せたら、トランペットにマウスピースを装着し、次のポイントに留意しながらトランペットを持ちましょう。

✔︎ 左手の位置
✔︎ 右手の位置
✔︎ 両手のバランス
✔︎ 構え方
✔︎ 姿勢

ここからは、上記5つのポイントについてそれぞれ詳しく解説いたします。

左手の位置

トランペットは、主に左手(左腕)で楽器をサポートすることが原則です。強く握りすぎないよう注意しながら、左手の指を適切な場所に配置しましょう。

まず、第3ピストンバルブ(ベル側)の横にある第3トリガーに左手薬指をかけます。

左手親指は第1ピストンバルブ(マウスピース側)の横にある第1トリガーにかけ、ピストンバルブを優しく持ちましょう。

左手小指が第3トリガー下、または薬指の横に置き、中指と人差し指は第3トリガーと第3ピストンバルブの間に入れます。

このとき、小指や中指を第3トリガーにかけないよう注意が必要です。

トランペットをうまく支えられず、操作がしにくくなる恐れもあるため、基本的な持ち方を守るようにしましょう。

右手の位置

左手はトランペットを支える役割があり、右手はトランペットのピストンを押して演奏する役割を担っています。

運指をスムーズに行い、正しいピストンの押し方をするためにも、適切な右手のポジショニングを心がけましょう。

右手小指は、第3ピストンバルブの横、第3トリガーの上にある指かけ(フィンガーフック)に置くことが一般的です。

右手親指は第1ピストンバルブに置き、マウスパイプ(マウスピースを装着している管)に引っかけましょう。このように持つことで、右手の人差し指・中指・薬指は自然と各ピストンに乗るイメージです。

なお、手の大きさによっては、親指を第1ピストンバルブと第2ピストンバルブの間に置いても問題ありません。

指使いが重視される曲を演奏する場合は、小指を指かけから外したほうが吹きやすいケースもあるため、基本の持ち方を押さえつつ臨機応変に対応しましょう。

両手のバランス

左手と右手の指を適切な位置に置いてトランペットが持てるようになったら、両手(両腕)のバランスを確認してみましょう。

右手の指を細かく動かすためにも、トランペットの重さを両腕で支えようとせず、左手(左腕)で支えるように持ちます。

なお、筋肉の量が少ない子どもや学生の方は左脇を軽くしめ、左胸に左腕を乗せるようにトランペットを構えると、バランスを取りやすくなります。

強く握らず、手のひらで優しく包み込むようにリラックスした状態で持ちましょう。

構え方

トランペットの基本的な持ち方をマスターできたら、次は実際に吹くための正しい構え方について確認しましょう。

まず、両手がおへそ周辺にくるよう体の前でトランペットを正しく持ち、視線を床(地面)と水平にして余計な力を入れず楽な体制で立ちます。

そして、肘をゆっくりと曲げましょう。このとき、トランペットを動かさず顔(口)のほうを動かすと、腰や首が前傾した状態で構えることになるため、必ずトランペットを顔に近づけましょう。

顔を動かさずに肘を曲げると、マウスピースが自然と口元に近づきます。そのまま上唇を支点として、マウスピースが唇の適切な位置に当たるよう調整しましょう。

姿勢

トランペットを上手に演奏するためには、正しい姿勢でトランペットを吹くことも重要です。

体に余計な力を加えないためにも、初心者のうちから安定性の高い立ち姿を心がけましょう。

安定感のある立位姿勢は、一般的に「耳の穴」「肩」「骨盤・股関節」「膝関節後方」「くるぶし前方」を、一直線にそろえた状態を指します。

猫背や前屈み、反り腰にならないよう足を肩幅に開きリラックスして立ち、5秒間で鼻からゆっくり息を吸いましょう。

自分にとってベストなトランペットの持ち方は?

自分にとってベストなトランペットの持ち方は?

トランペットには基本的な持ち方・構え方があり、とくに初心者のうちは基本を守って演奏することをオススメします。

しかし、手の大きさや体格、筋力などは人によって大きく異なります。基本の持ち方が演奏しにくいと感じた場合は、基本をふまえたうえで自分にとってベストな持ち方を探ることが大切です。

トランペットのベストな持ち方には個人差もあるため、試行錯誤を重ねながら自分に合った方法を見つけましょう。

「独学で練習してもなかなか上達しない」「音が思うように出ない」とお悩みの方は、専門家に相談することも方法の1つです。

音楽教室や専門スクールに通い、講師やプロのトランペット奏者など、トランペットに詳しい方のアドバイスを受けてみましょう。

また、下記の記事では「トランペットの吹き方」について、初心者向けに解説しております。トランペット上達のコツにも詳しく触れているため、ぜひご参考にしてください。

▶︎ 初心者必見!トランペットの吹き方は?上達のコツやオススメ練習曲も

まとめ

トランペットを正しく持つためには、楽器を支え演奏をサポートする左手と、ピストンを押して演奏する右手それぞれの、位置やバランスを考慮する必要があります。

安定性の高い姿勢を保つことや、姿勢をキープできる構え方も意識して行いましょう。

基本的な持ち方を実践することが大切とはいえ、トランペット奏者の体形や手の大きさは人によって異なります。

基本の持ち方に違和感がある場合は、自分にとって持ちやすい方法を探りましょう。また、トランペット教室の先生など専門家に相談することも手段の1つです。

楽器の高価買取楽器の高価買取
使わない楽器の処分なら買取がオススメです!
< 前の記事「楽器買取」記事一覧次の記事 >

お得なキャンペーン
開催中!

トップへ戻る
お気軽にお問合せください

0120-947-295

受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)

お電話が混雑しており繋がらない場合は、大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。