ジャパニーズウイスキーの特徴とは？有名銘柄もご紹介
ジャパニーズウイスキーとは、日本で造られるウイスキーのうち、厳しい条件を満たすものを指します。
ほかの国のウイスキーと比べると歴史はまだ浅いですが、スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアンと並んで「世界5大ウイスキー」の1つに数えられています。ジャパニーズウイスキーの中には、価格が高騰して入手困難となっている銘柄も少なくありません。
この記事では、
・ジャパニーズウイスキーの定義
・味わいや香りの特徴
・有名銘柄
を解説しますので、ジャパニーズウイスキーの特徴をお調べの方はぜひご覧ください。
目次
ジャパニーズウイスキーとは
ここでは、ジャパニーズウイスキーの定義や種類を解説していきます。
ジャパニーズウイスキーの定義
日本国内で造られるウイスキーすべてが、ジャパニーズウイスキーと呼ばれるわけではありません。以下のような条件を満たすことで、ジャパニーズウイスキーと認められます。
・原材料は麦芽、穀類、日本国内の水に限る
・日本国内の蒸溜所で糖化、発酵、蒸留を行う。蒸留時のアルコール分は95度未満である
・木製樽で3年以上熟成させる
・日本国内で瓶詰めし、瓶詰め時のアルコール分は40度以上である
・色調の微調整のためにカラメルを使用してもよい
なお、国内初のウイスキーが販売されたのは1929年のことでした。ただ、上記のようにジャパニーズウイスキーの明確な定義づけがされたのは2021年で、歴史は長くありません。
ジャパニーズウイスキーの種類
ジャパニーズウイスキーは、原料や製法の違いによって大きく以下3種類に分類されます。
・シングルモルトウイスキー
・グレーンウイスキー
・ブレンデッドウイスキー
原料に大麦麦芽（モルト）のみを使用したものを「モルトウイスキー」と呼びます。
「シングルモルトウイスキー」は単一の蒸溜所で造られたモルトウイスキーをボトリングしたもので、麦芽本来の味わいや、蒸溜所ごとの個性を楽しめるのが特徴です。
「グレーンウイスキー」は、ライ麦やトウモロコシ、小麦などの穀物を主原料とし、連続式の蒸溜機で蒸溜するウイスキーです。シングルモルトウイスキーと比べてクセが少なく、クリアな味わいを特徴としています。
「ブレンデッドウイスキー」は、モルトウイスキーやグレーンウイスキーの原酒をブレンドしたウイスキーです。それぞれの良さを引き立てながらブレンドすることで、調和の取れたマイルドな口当たりに仕上がります。
ジャパニーズウイスキーの味わいや香りの特徴
ジャパニーズウイスキーは、フルーティーなものからスモーキーなものまで、味わいや香りのバリエーションが豊かです。
ただ、全体的には、スモーキーさを抑えたマイルドな味わいを特徴としています。
また、甘く華やかな香りもジャパニーズウイスキーの特徴です。
これは、熟成に使われる樽が関係しています。ジャパニーズウイスキーは「ミズナラ樽」を使ったものが多く、この樽で醸造すると、ハチミツを思わせるような香りが生まれるといわれています。
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ジャパニーズウイスキーの有名銘柄
ここでは、ジャパニーズウイスキーの有名銘柄として知られる、以下5つの銘柄をご紹介します。これらの銘柄は、すべてサントリーが手がけています。
・山崎
・白州
・響
・知多
・オールド
山崎
「山崎」は、日本を代表するシングルモルトウイスキーです。
サクランボやイチゴを思わせる華やかな香りや、ほんのりと甘みのある味わいを特徴としています。
白州
「白州」は、南アルプスの麓に位置する白州蒸溜所で造られているシングルモルトウイスキーです。
森の中にいるような爽やかな香りや、キレのある味わいを特徴としています。
響
「響」は、国産ブレンデッドウイスキーの最高峰に位置するウイスキーです。
ローズや白檀（びゃくだん）を思わせる華やかな香りと、ハチミツのようなほんのりと甘い味わいが特徴です。また、ジャパニーズウイスキーならではのミズナラの余韻も楽しめます。
知多
「知多」は愛知県の知多蒸溜所で造られているグレーンウイスキーです。
グレーンウイスキーならではの、クセが少ない軽やかな味わいを特徴としています。スモーキーさは控えめなので、ウイスキーが初めての方にもオススメです。
オールド
「オールド」は、丸みを帯びたボトルが特徴的なブレンデッドウイスキーです。1950年から始まったロングセラーブランドとしても知られています。
まろやかでやわらかい口当たりと、ほんのりと甘い香りが特徴です。
ジャパニーズウイスキーは和食との相性も抜群
ジャパニーズウイスキーの歴史はまだ浅いものの、世界中から高い評価を受けています。
ウイスキーは洋酒のイメージが強く、洋食との相性が良いと思われる方もいるかもしれません。ただ、日本国内で造られるジャパニーズウイスキーは、和食との相性が非常に良いことで知られています。
水割りやハイボールなどお好みの飲み方で、和食と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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