一眼レフカメラの雨対策を6つ紹介|レインカバーを選ぶポイントも!

雨の日は日常の風景が少し違って見えることもあり、ユニークな写真を撮影する好機です。しかし、一眼レフカメラで雨天の撮影を楽しむためには、念入りな対策が欠かせません。

雨滴や湿気はカメラにとって大敵であり、水の影響を受けると故障のリスクが高まります。イベントや旅行の当日に雨が降るとわかり、一眼レフカメラの取り扱いに悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

当記事では、一眼レフカメラの雨対策に焦点を当て、さまざまな対策方法とレインカバーの選び方を紹介いたします。

一眼レフカメラには雨対策は必要?

一眼レフカメラに雨対策は必要?

一眼レフカメラにとって水滴や湿気は大敵のため、雨天での写真撮影は入念な対策が必須です。

カメラ内部に水分が侵入すると、さまざまなトラブルや故障の原因につながります。

たとえば、カメラ内部にある電子部品のショートや腐食などを招くケースです。ゴム製部品が劣化したり、カメラレンズにくもりやカビが発生したりする可能性もあります。

埃や水の付着を防ぐ「防塵防滴仕様のカメラ」であれば、小雨には耐えられるでしょう。

しかし、精密機械であるカメラをぬらすことは基本的に望ましくありません。雨の中で撮影する際は、使用機材をぬらさないよう、しっかりと対策を施しましょう。

一眼レフカメラの主な雨対策6つ

一眼レフカメラの主な雨対策6つ

雨の中で撮影する場合は、大切な一眼レフカメラを守るために念入りな対策が欠かせません。

ここからは、カメラの主な雨対策を6つ紹介いたします。

いずれも難しい方法ではありません。雨の日に撮影する際は、なるべくすべての対策を実施するとよいでしょう。

【雨対策1】カメラにレンズフードを付ける

はじめに、カメラにレンズフードを装着しましょう。レンズフードは、レンズ先端に着ける筒状のカバーです。

本来は、光の反射や映り込みによるフレアやゴーストを防止したり、ぶつけたときの衝撃からレンズを守ったりする役割があります。

雨対策として、レンズに装着することで雨水の付着を防ぐことが可能です。

レンズフードは、主に円筒状の丸形と先端に切り込みの入った花形があり、隙間がない円筒型であればより雨を防げます。

【雨対策2】カメラにレインカバーをかぶせる

雨対策には、カメラ用レインカバーの使用も欠かせません。レインカバーは、ボディとレンズ部分にかぶせて使用します。

雨の侵入を防ぐために、レンズ先端部分はヒモやテープなどでしっかり留めることが大切です。

レインカバーには、ビニール製やナイロン製、布製などさまざまな素材があります。ビニール製のカバーは価格が安く、耐久性は低いため突然の雨に備えて持っておくとよいでしょう。

ナイロン製や布製は数千円ほどしますが、耐久性が高いため長く使用できます。

また、レジ袋などを使用して自作するケースもありますが、手作りカバーでは雨の侵入を十分に防げない恐れがあるため、あまりオススメはできません。

【雨対策3】カメラバックにもレインカバーをかぶせる

カメラ本体だけでなく、カメラバッグにもレインカバーをかぶせましょう。

カメラを収納している際、水分が中に侵入・浸透する恐れがあるためです。

レインカバーを選ぶポイントは、使用しているカメラバッグの全体が入り、固定用ベルトが付いているものを選ぶとよいでしょう。

かぶせるだけで固定できないタイプの場合、気付かないうちに外れて中に水が侵入している事態も起こりかねません。

防水性能が備わっているカメラバッグを使用するのもよいでしょう。急な雨が降ってきてすぐにカバーをかけられないときなど、バッグに防水機能があれば安心です。

【雨対策4】カメラの三脚に傘ホルダーを付ける

三脚には、傘が取り付けられる傘ホルダーを装着しましょう。三脚に雨傘を固定しながら撮影できます。

不要な影をつくらないために、固定する傘は透明なビニール製のものにするとよいでしょう。

傘だけで雨が完全に防げるわけではないため、カメラ自体にもレインカバーをかぶせて保護することをオススメします。

また、風の強い日は、揺れて撮影画像がぶれたり傘があおられて倒れたりを防ぐためにも、傘の使用は避けましょう。

【雨対策5】乾いたタオルを余分に準備しておく

乾いたタオルを多めに準備しておくことも欠かせません。雨の日に撮影すれば、いくら対策を施していてもカメラや手はぬれてしまいます。

カメラ内部へ雨水の侵入を防ぐために、少しでもぬれたときは乾いたタオルですぐさま拭き取りましょう。

何度もぬれた部分を拭いて湿ったタオルを使用しても意味がないため、タオルは多めに準備することがポイントです。

タオル自体がぬれないよう、持ち運びの際はジッパー付き保存袋に入れておくとよいでしょう。

【雨対策6】プロテクティングクロスを準備しておく

プロテクティングクロスは、カメラを全体を覆える保護布のことです。カメラを持ち運ぶ際に、包むことで汚れや傷、雨水などから守ります。

雨水からの保護を考えるなら、撥水加工されたものを選ぶとより安心です。1枚準備しておけば、撮影中に雨が降ってきたときなど瞬時に保護できます。

厚みはありますが、布製のためコンパクトにたためてかさばらず、持ち運びにも便利です。カメラバッグの片隅に入れておきましょう。

一眼レフカメラの雨対策|レインカバーの選び方を解説!

一眼レフカメラの雨対策|レインカバーの選び方を解説!

一眼レフカメラの雨対策では、専用のレインカバーは非常に便利なアイテムです。

さまざまな製品が販売されているため、どのように選べばよいかわからない方も多いでしょう。

ここからは、カメラ専用のレインカバーを選ぶために押さえておきたいポイントを、4つ紹介いたします。

【ポイント1】レンズの長さにあわせて選ぶ

レインカバーには、「標準レンズ用」「ロングレンズ用」などの種類があります。使用しているカメラレンズと、レインカバーの長さがあうものを選ぶことがポイントです。

使用するレンズよりもレインカバーが短いと先端が雨にぬれ、長いと撮影時に映り込む恐れもあります。

購入する際は、先に使用しているカメラレンズの長さを把握しておきましょう。長さの異なるレンズを付け替えて撮影することが多い方は、レンズ部分のカバーが伸縮するタイプを選ぶと便利です。

【ポイント2】撮影スタイルにあわせて選ぶ

撮影する場所や、自身の装備によっても必要な雨対策は異なります。

屋根がある場所から雨の風景を撮影する場合は、少量の水しぶきを防げれば十分です。

一方で、傘をさして撮影する場合やレインコートを着て撮影する場合は、カメラ本体のぬれるリスクが高まるため、防水性の高いレインカバーが必要です。

また、ポートレートや市街地の風景を撮影したい場合は標準レンズ用のレインカバーを。風景撮影などに望遠レンズをよく使用する方は、ロングレンズ用のレインカバーを準備しましょう。

雨の日に撮影するつもりがない場合も、急な悪天候に備えて簡易レインカバーを持っていると安心です。

【ポイント3】視認性の良さを考慮して選ぶ

レインカバーをかぶせることで、視認性が落ちないか確認しましょう。ファインダーや液晶画面がよく見えるかどうかも重要なポイントです。

透明なビニール素材であっても、ビニールの質によってはぼやけて見えることがあるため、購入前に必ず確かめてください。

ビニール越しにファインダーなどを見ることが苦手な方は、確認部分に穴が開いているタイプや、撮影者もすっぽり被るタイプを選ぶとよいでしょう。

【ポイント4】操作性の良さを考慮して選ぶ

使い勝手の善し悪しも外せないポイントです。レインカバーはかぶせて使用するため、左右や下部から手を入れて直接カメラ操作ができるものを選びましょう。

レインカバーが小さいとボタン操作も行いにくくなるため、カバーサイズにも注意が必要です。

可能であれば、購入する前に試してみて、使い勝手を確かめておきましょう。

一眼レフカメラの雨対策をして撮影を楽しむためには?

一眼レフカメラの雨対策をして撮影を楽しむためには?

雨の日は、晴れた日に撮れない写真が撮影できます。カメラがぬれないよう入念に対策を行い、雨の日の撮影を楽しみましょう。

たとえば、花や葉にたまる水滴や縁から滴るしずく、窓を流れる雨粒などは、雨の日ならではの被写体です。

雨にぬれた街並みは晴れた日と違った表情があり、独特の情景を醸し出す写真が撮影できます。

カメラは水ぬれ厳禁のため、撮影のときからこまめにチェックし、水分が付いたらすぐに乾いたタオルで拭き取りましょう。

また、雨の日の撮影は晴れた日と比べて薄暗く、シャッタースピードが落ちて手振れしやすくなるため注意が必要です。ISO感度を上げるか、自動設定にしておくとよいでしょう。

まとめ

一眼レフ愛用者にとって雨の日は、新たな視点や感動を切り取る素晴らしい機会です。しかし、一眼レフカメラは繊細な電子機器であるため雨対策が欠かせません。

レンズフード」「レインカバー」「タオル」「プロテクティングクロス」など、道具やテクニックも駆使し、カメラを保護しながら美しい雨の風景を捉えましょう。

また、適切なレインカバーの選定や操作性の確保も重要です。雨の中でもクオリティの高い写真を撮影するために、準備や注意を欠かさず行いましょう。

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