大倉陶園とオールド大倉は何が違うの?歴史をひも解いて解説
日本における最高級の洋食器メーカーといえば、大倉陶園。
そして、食器が好きな方であれば、オールド大倉の名を聞いたことがあるでしょう。
今回は、大倉陶園とオールド大倉は何が違うのか、お話しをしていきます。
大倉陶園の歴史やオールド大倉の代表作などもご紹介しますので、ぜひ最後までお楽しみください。
目次
大倉陶園の歴史
日本の洋食器メーカーである大倉陶園は、1919年、大倉孫兵衛・大倉和親の親子によって東京・蒲田に創立されます。
当時、すでに大倉親子は、日本陶器合名会社(株式会社ノリタケカンパニーリミテド)・東洋陶器株式会社(TOTO株式会社)・日本碍子株式会社(日本ガイシ)を経営していました。
ところが、より品質の高い西洋陶磁器を製作するために、大倉陶園の創業を実現させたのです。「良きが上にも良きものを」を理念に掲げ、創業から現在まで、美しさと実用性にこだわった作品造りを続けています。
最初の作品が完成したのは、創業から3年後のことでした。品質の高い陶磁器を製作するために、研究を重ねていたのです。
また、大倉陶園の白磁が美しい理由は、鉄分の少ない高品質のカオリンをぜいたくに使っているから。
焼成温度を1460度の高温に設定し、より硬く白い磁器を造り出しています。1460度の高温で焼成しているのは、大倉陶園が世界で唯一です。
大倉陶園とオールド大倉は何が違うのか
オールド大倉は、大倉陶園の別ブランドだと思っている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、大倉陶園とオールド大倉の違いお話しします。
まず、大倉陶園とオールド大倉の概念を見てみましょう。
● 大倉陶園:ブランド名
● オールド大倉:ある期間に製作された大倉陶園の作品
大倉陶園がブランド名であることは、ご存じの通りです。
一方、オールド大倉は、ある限定期間に製作された大倉陶園の作品を指します。
その期間とは、1942年以前のこと。
つまり、大倉陶園の最初の作品が誕生した1922年から1942年に製作された作品が、オールド大倉と呼ばれているのです。
オールド大倉の代表作
オールド大倉はオーダーメイドの作品が多く、希少価値が高いのが特徴です。
もしも、オールド大倉の作品をお持ちの場合は、買取を選択肢の1つとしてもっておくのもよいでしょう。
ここからは、オールド大倉における代表作の一部をご紹介していきます。
白磁薄肉彫蓋付菓子鉢
3年の研究を経て、1922年に誕生した菓子鉢。陶園における最初の作品です。
最高級のカオリンを原料に使い、大倉ホワイトと呼ばれる白磁を生み出しました。
純白の白磁に、鳳凰の見事なレリーフが印象的です。
色蒔煙草セット
黄色と青色のコントラストやレリーフが施された、アールデコ調の作品です。
色蒔きの技法による深い色合いが印象的で、和洋融合の美しさがあります。
雲鶴文レリーフ電気スタンド
1925年の、パリ装飾美術工芸博覧会に出品した作品です。
政府の要請を受けてから、完成までに1年を費やしました。
笠の部分に施された、飛雲や鶴の精巧なレリーフは、芸術性において高く評価されています。
蝕蒔絵 プラタナスベリー大皿
蒔絵技法を使用し、プラタナスの葉を大胆にデザインした1927年の作品です。
大皿の一面に、大きくて色鮮やかな葉が楽しめるでしょう。
岡染付薔薇絵花瓶
1934年製作の、ブルーローズ作品です。
岡染めの技法による美しいぼかしや、濃紺から淡い水色へのグラデーションが楽しめます。
尾長鶏の置物
高さ80センチある、尾長鶏の置物です。
流れるように垂れ下がる尾は複雑に絡み合い、製作や焼成に高い技術を要したことがうかがえるでしょう。
トサカの赤色や口ばしの黄色が、作品全体をより美しく見せています。
まとめ
大倉陶園の歴史や、オールド大倉についてお話ししてきました。
1922年から1942年の間に製作された「オールド大倉」は、大倉陶園が誇る伝統工芸品の最高峰です。
卓越した技術と芸術性が融合した作品は、当時の人々を魅了し、現在では希少価値の高いコレクターズアイテムとして珍重されています。
希少価値が高いため、オールド大倉をお持ちの方は大切にご使用ください。
ご自宅に眠っているオールド大倉は、その希少価値を評価され、高値で買い取ってもらえる可能性があります。しかし、ご自宅で保管していると破損や劣化による価値の下落リスクも伴います。
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