菊池契月の略歴と作品価値|代表作『敦盛』『交歓』と福ちゃんでの買取実績をご紹介

菊池契月ってどんな画家?
菊池契月の作品はいくらで売れるの?
菊池契月の代表作は?

日本画の巨匠、菊池契月の作品にご興味をお持ちでしょうか?

当記事では、菊池契月の魅力を余すところなくご紹介します。

菊池契月について

菊池契月について

菊池契月(きくちけいげつ)は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。

その生涯は、まさに芸術への情熱に満ち溢れていました。

ここからは、菊池契月の生涯と、その作品の特徴について詳しくご紹介します。

略歴

菊池契月は、1879年に長野県で生まれました。本名は「細野完爾(ほそのかんじ)」といいます。

幼少期から絵画への情熱を燃やし、12歳の若さで文人画家「児玉果亭(こだまかてい)」の門下生となります。このとき、師から与えられた「契月」の画号は、生涯を通して彼の代名詞となりました。

しかし、画家への道は平坦ではありませんでした。家族の反対を受け、一旦は製糸工場などで働く日々を送ります。

それでも、夢を諦めきれなかった菊池契月は、1896年、17歳で京都へと旅立ったのです。

京都では、南画家「内海吉堂(うつみきちどう)」に師事。さらに翌年には、四条派「菊池芳文(きくちほうぶん)」の門下に入ります。

持ち前の才能はすぐに開花し、翌年には師の推薦で出品した作品、『文殊』で一等賞を獲得。その後も数々の賞を受賞し、画壇での地位を確立していきます。

1906年には芳文の娘・アキと結婚し、菊池姓を名乗るように。

公私ともに充実した菊池契月は、1922年にはヨーロッパを巡り、さらなる研鑽を積みます。帰国後は、伝統的な日本美を追求した作品で国内外で高い評価を受け、ローマで開催された万国芸術博覧会にも出品しました。

京都市立絵画専門学校の助教諭、絵画専門学校の専任教授として就任するなど、教授として後進の育成にも力を注いだ菊池契月。

晩年は体調を崩したものの、小品を中心に制作を続けた功績が認められ、京都市立美術大学名誉教授、京都市名誉市民の称号を授与されています。

1955年、75歳でその生涯を閉じました。

菊池契月は、情熱と才能で自らの道を切り拓き、近代日本画壇に大きな足跡を残しました。その生涯は、まさに「絵に捧げた人生」といえるでしょう。

作品の特徴

菊池契月は、歴史画や女性画、武士画など、幅広い題材の作品を手がけました。

その作品は、師である菊池芳文の影響を受けながらも、独自の技法と感性で新たな境地を切り拓いたものです。

菊池契月の作品は、四条派の伝統的な技法をベースに、彫り塗りなどの日本古来の技法を取り入れた重厚な表現が特徴です。1922年の渡欧以降は、墨の濃淡やぼかしを駆使した白描画と呼ばれる画風も取り入れ、より深みのある表現へと進化しました。

菊池契月の作品は、伝統的な技法と革新的な表現が融合した、ほかに類を見ない魅力を持っています。その作品は、見る者に静謐さと力強さを感じさせ、時代を超えて愛され続けています。

菊池契月「鏡」の参考買取価格

菊池契月「鏡」の買取価格

福ちゃんでは、菊池契月の作品を高価買取いたします。過去には、人気作品である美人画『』を15万円で買取した実績もございます。

女性が手鏡を見ながら髪に触れている姿を描いたこの作品は、菊池契月ならではの古典的な美しさが際立つのがポイントです。「契月」のサインも入っており、コレクターの方々からも高い人気を誇ります。

シミが少しあるものの、日本画の古典的な美しさを追求した菊池契月の作風が見て取れることから、15万円で買取いたしました。

菊池契月の作品は、今もなお高い人気を誇り、高値で取引されています。もし、ご売却をお考えでしたら、ぜひ福ちゃんにご相談ください。

経験豊富な査定士が、お客様の作品を丁寧に査定し、ご納得いただける価格をご提示いたします。

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⚠︎CAUTION!
当記事でご紹介している買取価格はあくまでも目安です。実際の金額は、保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は骨董品買取業者にご確認ください。

菊池契月の代表作『敦盛』と『交歓』をご紹介

菊池契月の代表作『敦盛』『交歓』紹介

  • ✔︎ 敦盛
  • ✔︎ 交歓

菊池契月は、数多くの傑作を残しましたが、その中でもとくに注目すべき作品として、白描画風の『敦盛』と戦争画の『交歓』をご紹介します。

これらの作品は、菊池契月の新たな挑戦と、時代を反映したテーマが融合した魅力的な作品です。

白描画の傑作『敦盛』:美青年への新たな表現

1927年に制作された『敦盛』は、菊池契月が白描画風の表現に挑戦した初期の作品です。

平家物語に登場する美少年、平敦盛をモチーフに、その繊細な美しさを、墨の濃淡だけで見事に表現しています。

これは、当時の日本画壇において、男性美を追求する新たな試みであり、菊池契月の革新的な姿勢を示す作品といえるでしょう。

戦争画『交歓』:戦場の悲哀と人間の温かさ

1938年に描かれた『交歓』は、戦時下の日本で制作された戦争画です。

しかし、戦いの場面を描くのではなく、戦後の敵味方の兵士たちが互いの労苦をねぎらい、平和を喜び合う様子を描いています。

これは、菊池契月が戦争の悲惨さを描きながらも、人間の温かさや平和への願いを表現しようとした作品といえるでしょう。

まとめ

菊池契月の代表作『敦盛』と『交歓』は、彼の画業における多岐にわたる表現と、人間に対する深い洞察を示す作品です。これらの作品を通じて、菊池契月の芸術世界をより深く理解できます。

菊池契月の作品買取は福ちゃんにお任せください

菊池契月の作品買取は福ちゃんにお任せください

菊池契月は、明治から昭和にかけて日本画壇を牽引し、数々の賞を受賞した巨匠です。

絵画教育にも熱心に取り組み、京都市立美術大学名誉教授京都市名誉市民の称号を贈られるなど、その功績は多岐にわたります。

福ちゃんでは、菊池契月の作品を高価買取中です。過去には、美人画『鏡』を15万円で買取した実績もございます。

菊池契月は、近代日本画壇に多大な影響を与えた巨匠であり、その作品は今もなお高い価値を有しているのです。

福ちゃんでは、菊池契月の功績と作品価値を深く理解し、適正な価格で買取いたします。ご売却をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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