セーブル磁器とは?マークから制作年を知る

セーブルは、フランスを代表する最高級の磁器です。
古い歴史をもつブランドで、作品には制作年のわかるマークが記されています。

このマークは、どのようにしたら読み解けるのでしょうか?

そこで今回は、セーブル磁器のマークや制作年を知る方法についてご紹介していきます。
セーブル磁器をお持ちの方は、ぜひ照らし合わせて楽しんでみてください。

セーブル磁器とは

セーブル磁器とは

セーブル磁器は、1759年にフランス王立セーブル製陶所として設立されました。

実はそれよりも歴史が古く、1738年に創立されたヴァンセンヌ窯を前身としています。セーブルの地へ移転されたのを機に、フランス王立セーブル製陶所と名称を変えました。

フランス革命により閉窯されますが、1804年にナポレオン1世により復興します。

制作される磁器も、以前のロココ様式を取り入れたデザインから、より重厚感のあるアンピール様式へと変化しました。

現在は、国立セーブル陶磁器製作所として、年間数千点と数を限定して制作を続けています。

作品の2割強が大統領官邸と首相官邸用に割り当てられ、そのほかはパリとセーブルにあるギャラリーで購入が可能です。

セーブル磁器の特徴

セーブル磁器の特徴

セーブル磁器の一番の特徴といえば、ブルーを使った美しく豪華な作品が多いことです。

濃淡がさまざまなブルーで表現された、人気作品の一部を以下に挙げてみました。

● ブリュ・ド・ロワ
● クラウデッド・ブルー
● アガサ・ブルー

「王の青」を意味するブリュ・ド・ロワは、深みのある濃紺。作品に重厚感と気品を感じさせ、セーブルを代表する色です。

クラウデッド・ブルーは、濃紺に白雲のようなぼかしが入っているのが特徴です。セーブルで最も古い技法といわれています。

淡い水色をしたアガサ・ブルーは発色が難しいといわれており、生産が限られています。セーブルの中でも、希少価値が高い作品の1つといえるでしょう。

また、24金を使用した絵付けも、セーブルの大きな特徴です。

筆で直接絵付けをする方法のほか、転写紙で刷り込んだ後に再び金粉を上乗せする方法などがあります。

セーブル磁器のマークと制作年

セーブル磁器のマークと制作年

セーブル磁器に記されたマークを調べると、制作された年を確認できます。

セーブルでは1751年から「ダブルエル」と呼ばれるマークを採用しており、1735年からアルファベットも加わりました。

ここからは、マークに記されたアルファベットから、制作年を調べていきましょう。

アルファベットが示す制作年をペアにして、表にまとめました。

アルファベット制作年アルファベット制作年
A1753~1754AA1778
B1754~1755BB1779
C1755~1756CC1780
D1756~1757DD1781
E1757~1758 EE1782
F1758~1759FF1783
G1759~1760GG1784
H1760HH1785
I1761II1786
J1762JJ1786
K1763KK1787
L1764LL1788
M1765MM1789
N1766NN1790
O1767OO1791
P1768PP1792
Q1769QQ1793
R1770
S1771
T1772
U1773
V1774
X1775
Y1776
Z1777

セーブル磁器の買取は福ちゃん

セーブル磁器の買取は福ちゃん

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