袋帯の特徴&名古屋帯との違い|買取相場も知っておこう
「袋帯とは?名古屋帯とはどこがどう違うの?」
一見、どれも同じように見える帯は、形や使い道によってそれぞれ呼び名が違います。
中でも袋帯と名古屋帯の違いが、よくわからないという方が多いようです。
そこで、袋帯の特徴や名古屋帯との違いを、わかりやすく解説していきます。
気になる袋帯の買取相場もお伝えしていますので、ぜひ今後の参考にしてください。
目次
袋帯とは
袋帯とは、筒状になっている帯のことで、帯幅30センチ前後・長さ4メートル20~50センチ前後のものを指します。フォーマル用として使用され、留袖・振袖・訪問着などに合わせるのが一般的です。
袋帯には、本袋帯と縫い袋帯があり、造りに違いがあります。
本袋帯は縫い目のない筒状をしている一方、縫い袋帯は表地と裏地を合わせ、両端で縫い付けて袋状にしているのが特徴です。
なお、縫い袋帯の方が一般的に多く使用されている傾向にあります。
袋帯の誕生
袋帯は、昭和時代の初期ごろに使われ始めたといわれています。
袋帯が誕生する以前は、2つに折って仕立てる丸帯が最も格式の高い帯として使われていました。丸帯は豪華できらびやかな反面、重く取り扱いしにくいのがデメリットです。
袋帯は、丸帯のデメリットを補うようにして生まれ、価格も比較的低いことから次第に広まっていきました。
なお、現在も丸帯の格式が最も高く、ついで袋帯の順に続きます。
袋帯の柄
袋帯には、金襴・錦などさまざまな柄があり、柄の入り方によって以下のような呼び名が付けられています。
● 全通柄
● 六通柄
● 太鼓柄
全通柄は、帯の表側全体に柄が入っており、六通柄は表面の6割に柄が入っています。
太鼓柄は、太鼓結びにしたときに映えるように柄が配置されているのが特徴です。
帯の種類
着物の帯には、主に以下の4種類があります。
● 袋帯
● 丸帯
● 名古屋帯
● 半幅帯
ここでは、袋帯以外の3つの帯についてお話しをしていきます。
丸帯
丸帯は「袋帯の誕生」で触れたように、最も格式の高い帯です。
金糸や銀糸などの模様が入ったものが多く、幅60~64センチほどの生地を2つに折り、表と裏に柄が出るように仕立てられています。
花嫁が着る白無垢や色内掛けのほか、黒留袖に合わせて着用するハレの日の帯です。
名古屋帯
名古屋帯は、着付けを簡略にするため、袋帯を改良して仕立てられた帯です。
名古屋が発祥であることから、名古屋帯と呼ばれるようになったといわれています。
一般的に、カジュアルなシーンに使われることが多い傾向です。
半幅帯
半幅帯は名前のとおり、丸帯・袋帯・名古屋帯などに比べて半分ほどの幅しかない帯です。
4種類の中で一番格が低く、主に浴衣に合わせて着用します。
帯締めや帯揚げ、帯枕を使用しないのが特徴です。
袋帯と名古屋帯の違い
ここからは、袋帯と名古屋帯の違いをお話ししていきます。
袋帯と名古屋帯の違いは、主に以下の3点です。
● 長さと形状が違う
● 着用する場が違う
● 結び方が違う
一つひとつ見ていきましょう。
長さと形状が違う
袋帯と名古屋帯の大きな違いは、長さと形状を見るのが一番わかりやすいでしょう。
袋帯の方が長く、4~4.50センチなのに対し、名古屋帯は3~3.3メートルと短めです。
着用する場が違う
袋帯と名古屋帯は、着用する場が違います。
フォーマルの場には袋帯、カジュアルな場では名古屋帯を着用するのが一般的です。
ただし、喪服には黒い名古屋帯を合わせるのがマナーとされています。
結び方が違う
袋帯と名古屋帯の違いは、結び方も挙げられます。
袋帯は二重太鼓結びや変わり結び、名古屋帯は短いことから一重太鼓で結ぶのが特徴です。
袋帯の買取相場
フォーマルなシーンに欠かせない格調高い帯、それが袋帯です。
着物の中でもとくに格式の高い帯として知られる袋帯は、買取相場も比較的高くなることが少なくありません。
参考までに、福ちゃんの着物買取における 、袋帯の最高買取価格はおよそ20万円です。
しかし、すべての袋帯が高額買取されるわけではありません。高額査定を実現する袋帯には、いくつかのポイントがあるのです。
たとえば、有名作家の作品や芭蕉布、有名産地の袋帯などが挙げられます。さらに、状態のよい袋帯は、高額買取の可能性が高いといえるでしょう。
逆に、証紙がそろっていない場合は、査定額が下がる可能性が高くなりますので、証紙を大切に保管しておくことをオススメします。
袋帯の買取は福ちゃん
袋帯の買取をお考えの方は、福ちゃんにお任せください。
経験豊富な査定士がお客様の大切な袋帯を丁寧に査定いたします。
査定は無料です。キャンセル料や出張料もいただいておりませんので、お気軽にご利用ください。
シミ・色褪せなどの状態に不安のある場合でも、買取が可能な場合もございます。そのような袋帯は、福ちゃんまで一度ご相談いただけますと幸いです。
査定のご依頼は、フリーダイヤルとWeb予約からお選びいただけます。お客様のご都合に合わせて、お好きな方法をお選びくださいませ。
お客様からのお問い合わせを、心よりお待ちしております。
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