古銭買取の高価ポイント!「フィリップ4世エスクード金貨」の特徴とコレクション価値
今回ご紹介するのは、スペイン黄金時代の象徴である「フィリップ4世(フェリペ4世)」の時代に発行された「フィリップ4世1エスクード金貨」。歴史的価値と芸術性の高いデザインが融合した、まさに至高のコレクションアイテムといえるでしょう。
当記事では、古銭売却をお考えの方に、金貨の価値や高価買取ポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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フィリップ4世エスクード金貨とは
1621年から1662年にかけて発行された「フィリップ4世エスクード金貨」は、スペイン王「フィリップ4世(フェリペ4世)」の統治時代を象徴する希少価値の高い古銭です。
フィリップ4世は1621年から1665年までの44年間、スペイン国王として君臨しました。彼の治世は、スペインの黄金時代と呼ばれる輝かしい文化繁栄期と、国家の衰退という相反する側面を持ち合わせています。
一方では、スペイン帝国の広大な領土から莫大な富が流入し、芸術文化が飛躍的に発展しました。
絵画では「ディエゴ・ベラスケス」、「フランシスコ・デ・スルバラン」、「ピーテル・パウル・ルーベンス」といった巨匠たちが活躍。
文学では「ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ」が戯曲で名声を博しました。
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17世紀前半、スペインは「スペイン黄金時代」と呼ばれる文化芸術の黄金期を迎えました。
しかし、文化の華麗な表舞台とは裏腹に、フィリップ4世の統治は経済的、政治的に深刻な問題に直面していました。
長期化する戦争は国家財政を逼迫させ、内政では貴族の権力争いが続き、社会不安が拡大しました。首席大臣オリバーレス公の改革も状況を改善できず、失脚に追い込まれます。
フィリップ4世の治世は、文化と政治の2つの側面において対照的な様相を呈しました。文化芸術の繁栄はスペインの黄金時代を象徴しますが、同時に国家の衰退という暗い影が忍び寄っていたのです。
この矛盾は現代においても重要な歴史的テーマであり、国家の繁栄と安定を維持することの難しさを我々に示唆しています。
フィリップ4世エスクード金貨は、このような複雑な時代背景を背負った、貴重な歴史的遺物といえるでしょう。金貨に刻まれたデザインは、栄光と苦悩、そして国家への責任感といった、さまざまな感情を表現しているかのようです。
エスクード金貨とは
スペインのエスクード金貨は、16世紀から19世紀にかけて発行されていた金貨です。
「エスクード」とは、スペイン語で「盾」を意味します。エスクード金貨は、1/2エスクードから8エスクードまでの異なる額面が存在します。
額面が大きくなるほど、金貨のサイズと重量も大きくなるのが特徴です。中でも、4エスクードと8エスクードは、とくに大きなサイズの金貨として知られています。
▼初代エスクード金貨の種類
✔ 1/2エスクード
✔ 1エスクード
✔ 2エスクード
✔ 4エスクード
✔ 8エスクード
フィリップ4世エスクード金貨のデザインと特徴
フィリップ4世エスクード金貨は、1621年から1662年にかけて発行された金貨です。発行から400年近くが経過した現在、良好な状態で残っている金貨は非常に少なく、希少価値の高いコレクションアイテムとなっています。
長い年月を経た金貨には、それぞれ異なる物語が刻まれています。金の一部が欠けていたり、デザインが潰れていたりと、状態は実にさまざまです。これらの状態は、金貨が実際に流通していた証であり、歴史的価値を高める要素にもなります。
金貨の表面デザインは、中央に冠を被った紋章、左側に造幣局のマーク、右側に1エスクードを示す「Ⅰ」が描かれています。周囲に刻まれているのは、「神の恩寵によるフィリップ4世」を意味する「PHILIPPVS IIII D G」の文字です。
裏面には、「エルサレム十字」を中央に配置した、城とライオン、四つ葉を組み合わせたデザインが施されています。周囲にはスペイン王を意味する「HISPANIARVM REX」の文字と、発行年が記されています。
精緻なデザインは、当時のスペインの技術力と芸術性の高さを物語っているといえるでしょう。金貨を手に取ることで、400年前のスペインに思いを馳せられるかもしれません。
▼フィリップ4世エスクード金貨の概要
・品位:金91.7%(後に、金87.5%)
・重量:約3.38g
・直径:約18mm
・厚さ:約0.7mm
・額面:1エスクード
・発行国:スペイン
フィリップ4世エスクード金貨の買取価格アップのコツ
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フィリップ4世エスクード金貨は、古銭買取市場でも希少価値の高い金貨です。市場に出回る量が少なく、需要が高いため、高価買取が期待できます。
高価買取のポイントは、金貨の状態です。
デザインや文字が鮮明で、欠けや変形が少ない金貨は高評価を得られます。
PCGSやNGCなどの第三者機関による鑑定済みで、スラブケースに入った状態であれば、そのまま査定に出しましょう。金貨の価値を証明する重要な要素となります。
裸の金貨は、表面が擦れて価値が下がる可能性があります。
ご自宅にある金貨が裸の状態であれば、すぐにケースに入れて状態を保ちましょう。
福ちゃんは、エスクード金貨を含む古銭の買取実績が豊富です。金貨の状態を丁寧に査定し、これまでの買取データを活かした、適切な価値を判断いたします。
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まとめ
スペイン金貨の歴史は、新世界の発見に深く根ざしています。
1492年、コロンブスによるアメリカ大陸発見は、スペインに莫大な富をもたらしました。メキシコやペルーなど、金銀の豊富な地域を征服したスペインは、これらの貴金属を本国に運び、金貨や銀貨として鋳造したのです。
スペイン金貨の特徴は、その美しさと細かいデザインにあります。多くのスペイン金貨には、スペインの紋章・王冠・王や女王の肖像など、スペインの権威と富を象徴するデザインが施されているのが特徴です。
手作業で鋳造されたスペイン金貨は、一つひとつに独特の特徴があります。製造過程から受け継がれる歴史を感じさせる魅力は、コレクターたちを魅了して止みません。
中でもエスクード金貨は、16世紀から19世紀にかけてのスペイン繁栄と権力のシンボルとして、高い評価を得ています。新旧世界間の貿易と文化交流にも重要な役割を果たした貴重な金貨です。
フィリップ4世エスクード金貨は、アンティークコインとしても人気が高く、多少の傷や欠けがあっても高値で買取される可能性があります。
額面や状態によっては、数十万円から数百万円の価値がつくことも珍しくありません。
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