加賀友禅は高い値段で買い取ってもらえる?種類や歴史も知りたい
日本三大友禅の1つでもある加賀友禅は、高額な値段で取引されることも少なくありません。
加賀友禅の買取をお考えの方にとっては、なるべく高い値段で買い取ってもらいたいものですよね。そこでこの記事では、加賀友禅を高い値段で買い取ってもらうコツをはじめ、加賀友禅の歴史や特徴についてもわかりやすく説明していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、少しでも高い値段で加賀友禅を買い取ってもらえるように、お役立てください。
目次
加賀友禅の歴史
加賀友禅は、加賀藩で行われていた護国染に、京友禅の絵師である宮崎友禅斎の技術が融合して誕生したといわれています。
もともと加賀には、梅の皮で布を染める梅染の技術が発展しており、17世紀中ごろには護国染として確立していきました。
京都で名をはせた宮崎友禅斎が生まれ故郷の石川県に戻り、護国染に下絵を描くようになったのが加賀友禅の始まりといわれています。
友禅とは
友禅は、友禅染という染色法のことです。
隣り合う色同士が混じらないように、下絵の輪郭にのりを置く「糸目のり」が施されています。水洗いによって「糸目のり」が流され、その後が白く浮かび上がって模様がより美しく浮かび上がる技法です。
なお、日本三大友禅として、京友禅・加賀友禅・江戸友禅があります。
加賀友禅の種類
加賀友禅には、一般的な着物と同様に、黒留袖や色留袖、振袖、訪問着などの種類があります。加賀友禅の買取にも役立つよう、主な着物の種類について理解しておきましょう。
黒留袖
黒留袖は着物の中で最も格の高い第一礼装です。
黒地に5つの紋、裾に絵羽模様が入っているのが特徴で、着物の縫い目部分も途切れずに模様が続いています。
なお、黒留袖は、既婚女性が着用するものとされています。
色留袖
色留袖とは生地が黒以外の留袖のことで、格式が高い着物です。
紋の数が少なくなるにつれ格式が低くなる特徴があり、5つ紋は第一礼装、3つ紋と1つ紋は準礼装に区別されます。
色留袖は、既婚・未婚を問わず着用できるため、結婚式から入学式や卒業式まで利用範囲も広がるでしょう。
振袖
振袖は、未婚女性が着用する袖の長い着物で、第一礼装とされています。
振袖には、大振袖・中振袖・小振袖の3種類があり、それぞれ袖の長さによって着用するシーンが違うのが特徴です。
一番袖の長い大振袖は結婚式や披露宴、中振袖は成人式、小振袖はパーティーのように分類されています。
訪問着
訪問着はフォーマルな場でも着用できるおしゃれ着とされ、黒留袖や色留袖の次に格式が高い着物です。
裾だけでなく上半身にも模様が入っている点が、色留袖と違います。
模様は、黒留袖や色留袖と同様に、縫い目部分も途切れない絵羽模様です。
加賀友禅の特徴
加賀友禅には、模様や染色技法に特徴があります。
それぞれの特徴について、見ていきましょう。
加賀友禅の模様
加賀友禅の模様は、草花や鳥などの古典的なモチーフを絵画調に描いているのが特徴です。
金ぱくや金糸、絞りなどの技法は用いず、染色だけで表現されています。
そのため、きらびやかな京友禅とは異なり、華やかさの中に落ち着きがある印象です。
加賀友禅の染色技法
加賀友禅の染色は、加賀五彩(藍、えんじ、黄土、草、古代紫)を基調とした、古典的な色調が特徴です。
絵柄には、外側から内側に向かって色をぼかしていく「外ぼかし」という技法を使ったり、葉に「虫食い」の描写を加えたりしています。
加賀友禅を高い値段で買い取ってもらうには
ここからは、加賀友禅を少しでも高く買い取ってもらうコツをお伝えしていきます。
加賀友禅に高い買取価格がつけられるポイントとして、以下の3つを押さえておきましょう。
● 有名作家の作品
● 落款がある
● 加賀友禅の証紙
有名作家の作品
加賀友禅を高く買い取ってもらうには、有名作家による作品であることがポイントです。
有名作家には、人間国宝の木村雨山を先頭に、由水十久、矢田博が挙げられます。
そのほか、加賀染振興協会に落款を登録している加賀友禅作家による加賀友禅も、高めの取引が可能といえるでしょう。
落款がある
落款のある加賀友禅も、高く買い取ってもらえるポイントの1つです。
落款は、加賀染振興協会から加賀友禅技術者として認められた加賀友禅作家だけが登録できます。
5年以上の修行を修め、かつ師匠と協会員からの推薦がなければ、加賀友禅作家になれません。
加賀友禅の証紙
本物の加賀友禅には、証紙が付いています。
この加賀友禅の証紙があるとないとでは、買取価格に差が出てしまうため、証紙がある場合は必ず査定時に出してください。
その他
そのほか、模様が多く、長い線が描かれている加賀友禅も高く買い取ってもらえるポイントに含まれます。高い技術と手間がかけられているため、買取価格がアップするでしょう。
加賀友禅の値段が安くなる3つの特徴
高く買い取ってもらうコツをお話ししましたが、安い値段でしか取引してもらえない加賀友禅もあります。
値段が安くなる加賀友禅の特徴は、主に以下の3つです。
● 偽物の加賀友禅
● シミや汚れなどがある
● 丈・幅が小さい
まれに偽物の落款がつけられた加賀友禅もあります。
その場合はもちろん、値段が安くなってしまうでしょう。
シミ・汚れ・虫食いなどで状態のよくない加賀友禅も、買取金額が安くなってしまうので保管には注意が必要です。
なお、丈が短かったり幅が狭かったりする場合も、買取金額は安くなってしまいます。
加賀友禅の買取は福ちゃんへ
加賀友禅は、伝統工芸の粋を集めた至高の着物です。
しかし、その価値を正確に査定できる業者は限られます。知識不足による誤査定は、せっかくの加賀友禅の価値を損なうことにもなりかねません。
その点、買取福ちゃんは、加賀友禅の知識と買取実績が豊富です。これまでの経験に基づいた確かな目利きで、お客様の加賀友禅の価値を正確に見抜き、適切な査定額をご提示いたします。
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