イチオシ中国切手！1965年「工業戦線の女子」切手の持つ魅力と買取価値とは？
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「工業戦線の女子」切手とは
工業戦線の女子切手は、1965年11月30日に中国で発行された特殊切手です。
この切手は、男性と同等の権利を獲得し、工業分野で活躍する女性たちの姿を鮮やかに描き、当時の社会情勢を活写しています。
中華人民共和国憲法によって保障された男女平等は、女性の社会進出を大きく加速させました。家庭を飛び出し職場へ積極的に参加する女性たちは、生産・管理・設計・科学研究など、さまざまな分野で重要な役割を担い、工業発展に大きく貢献しました。
工業部門における女性労働者の数を1949年と比較すると、1965年には10倍以上に達するなど、その数は飛躍的に増加。女性は、工業戦線において不可欠な存在となったのです。
「工業戦線の女子切手」は、このような背景を受けて、女性が工業分野で果たしている重要な役割をたたえ、その成果を広く宣伝する目的で発行されました。
「工業戦線の女子」切手の特徴と発売枚数について
1965年に発行された中国切手「工業戦線の女子」は、5種類の図案で構成された切手セットです。
デザインによる額面や発行枚数の違いはなく、どの切手も額面はすべて「8分」、発行枚数はそれぞれ「600万枚」で統一されています。
図案では、さまざまな分野で働く女性の姿が描かれており、各切手に以下のテーマが付けられています。
✔ 織物工業
✔ 機械産業
✔ 建築産業
✔ 毛沢東思想を学ぶ
✔ 女子民兵
5種類の切手デザインは、背景をほとんど描かず、働く女性たちをメインに描写することで、力強さや存在感を強調しています。それぞれの図案から、当時の女性たちの生き生きとした表情や情熱が伝わってきますね。
【織物工業】2人の女性が織機の前で笑顔で語り合い、楽しそうに作業に取り組む姿が描かれています。チームワークの良さや仕事への喜びを感じさせてくれますね。
【機械産業】2人の女性が機械を操作する様子が描かれています。真剣な表情で作業に集中する姿は、高い技術力と責任感を表しているかのようですね。
【建築産業】工場を背景に、女性電気溶接工がヘルメットを被り、自信に満ちた表情で作業する姿が描かれています。達成感や充実感を見事に表現していますね。
【毛沢東思想を学ぶ】3人の女性が毛沢東の著書を真剣に学ぶ様子が描かれています。知識欲や向上心、社会への貢献意識を感じさせてくれますね。
【女子民兵】生産工場と高い煙突を背景に、銃を持った女性民兵が真剣な表情でこちらを見つめる姿が描かれています。ほかの切手とは異なり、緊張感と強い意志が表現されています。
▼中国切手「工業戦線の女子」の概要
・発行日：1965年11月30日
・額面：8分（※100分＝1元）
・切手デザイン：全5種類
・発行枚数：各600万枚
「工業戦線の女子」切手の価値と買取について
特別なイベントを記念して発行される「記念切手」、額面を超える価値を持つ「プレミア切手」など、ご自宅に眠っている切手はございませんか？
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中国切手「工業戦線の女子」は、発行当時の額面以上のプレミア価格で取引されることがある人気の切手です。
福ちゃんでも、これまでに数多くの買取実績があり、状態のよいセット品は「数万円規模」の高値で買取させていただいた取引もあります。
ただし、色あせやシミ、変色などの状態が悪い切手だと、買取価格が著しい低くなる可能性があります。状態によっては買取不可の場合もありますので、注意が必要です。良好な状態を保てるように、大切に保管しておきましょう。
切手やコレクター品などの価格は日々変動します。買取業者は、正確な査定能力に加え、最新の市場価格への深い理解も必要です。
たとえ品物の価値を見極める能力があったとしても、現在の市場価格を把握していなければ、不本意ながら低価格での買取を余儀なくされることがあります。
買取福ちゃんでは、独自の販売ルートに加え、市場の最新動向を常にキャッチする体制が整っています。そのため、お客様の貴重なコレクション品を「市場価値に見合った高価格帯」で買い取ることが可能です。
買取対象の範囲については、切手の種類を問わず、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ
1949年の中華人民共和国建国以降、中国では女性の社会進出が大きく進みました。
現在では「同工同酬」の原則が国会の基本方針として採用され、女性は男性と同等の労働権利と賃金保障を獲得しています。この政策は、従来の性役割分担を超え、女性が社会で平等な役割と責任を担う重要な一歩となりました。
この変化は、教育や職業選択、政治参加など、あらゆる分野における女性の積極的な活動につながっています。家庭内での役割にも変化が現れ、多くの女性が家庭と仕事の両立をしながら職業生活を送るようになったのです。
しかし、「同工同酬」の完全な実現には、課題も多いのが現実です。性差による賃金格差・キャリアアップ機会の不平等・職場での性差別など、女性が直面する困難は依然として存在しています。
中国政府は女性の地位向上政策を継続的に推進し、女性の社会・経済・政治参加を促進するための取り組みを進めています。
切手が発行された当時は、法整備が追いついていない状況でした。そのような状況でも、国家成長のためには、各分野における女性の活躍が不可欠とされていたのです。
日本でも2016年、安倍内閣で「同一労働同一賃金」が打ち出され、2019年から2021年にかけて施行されました。「工業戦線の女子」切手は、女性の社会進出を政府が後押しし、国全体の発展を目指すメッセージを込めた切手です。
同時期の中国切手は、労働や産業をテーマとしたものが多く発行されており、文化大革命へ向けての大きな変動期であったことを示しています。
買取で損をしないためにも、中国切手に詳しい査定士のいる「福ちゃんの切手買取」をぜひご利用ください。
