ゆるキャラ「せんとくん」の生みの親!籔内佐斗司の作品買取価格について|干支ブロンズの作品も徹底解説
「籔内佐斗司の作品を買い取って欲しい」
「籔内佐斗司の作品に価値があるか知りたい」
など、籔内佐斗司氏が手がけた作品の買取について知りたい方のために、買取価格などを解説します。
作家としての略歴や、注目の作品などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
彫刻作家「籔内佐斗司」について
昭和から現在に至るまで、日本を代表する彫刻家として活躍し続ける籔内佐斗司(やぶうちさとし)氏。ユニークで愛らしく、今にも動き出しそうな作品は、見る人の心を温かく、笑顔にさせてくれます。
彼の略歴をはじめ、作品の特徴をご紹介します。
略歴|仏像の修復事業で創出された世界観
1953年大阪生まれの彫刻家、籔内佐斗司氏は、東京藝術大学大学院美術学部彫刻科を卒業後、同大学院の保存修復研究室で歴史的な仏像の修復に携わりました。そこで古典技法を習得し、確かな技術と深い知識を身につけました。
仏像修復で培った技術を自身の創作活動に活かし、古典技法と現代的な感性を融合させた独自のスタイルを確立。ユーモラスで愛らしい童子像や動物などをモチーフにした作品は、見る人の心を温かく、笑顔にさせてくれます。
現在は東京藝術大学で教鞭(きょうべん)を執り、講義の一環として学生と共に仏像修復に取り組んでいます。新薬師寺の地蔵菩薩立像、深大寺の毘沙門天立像、善光寺の阿弥陀如来立像など、数々の修復実績を積み上げました。その経験を学生に伝えています。
修復作業は単に仏像を修復するだけでなく、仏像と人とのつながりを生み出す場となっています。修復された仏像を見て笑顔を浮かべたり手を合わせたりする人々の姿は、彼にとって、何よりの喜びなのかもしれませんね。
修復過程を3Dデータで記録することで、学生の技術向上だけでなく、日本の仏像研究にも貢献しています。伝統技術の継承と未来への発展をつなぐ、まさに革新的な取り組みといえるでしょう。
伝統と革新を融合させ、独自の表現を追求し続ける籔内佐斗司氏。
今後も目が離せない彫刻家の1人です。
作品の特徴|見えない「こころ」を形に表す
籔内佐斗司氏の作品は、「童子」「鎧」「動物たち」「連続性」の4テーマに分類され、すべて「こころ」を主題としています。
中でも代表的な童子は、「気、スピリット、魂、または活力を与えてくれる知恵や情報などの無形のもの」として表現されています。
単に子どもを模したのではなく、目には見えない「こころ」を形に表すことに挑戦している点が特徴です。
また、籔内佐斗司氏は「Art for Public」という考えを持ち、美術館や公園、学校、河川敷など、さまざまな公共の場でアートを展開しています。そして、子どもから大人まで幅広い世代に愛され、高い評価を得ているのです。
伝統的な彫刻技法と現代的な感性を融合させた、独自のスタイルを確立した作家であり、日本の彫刻界に新風を吹き込んだ存在であるといえるでしょう。
籔内佐斗司の作品における買取価格
籔内佐斗司氏の作品は、状態が良好であれば、数万円から十数万円での買取が期待できます。
作品の種類などによって買取価格は異なりますが、せんとくんや童子といった人気作は、需要が高く高額査定につながる可能性があります。
また、ブロンズ像は限定88点のものが多く、希少価値の高い作品はとくに高値が期待できます。
世界で一品のみの木彫作品は、希少価値が非常に高いことから、100万円を越える買取価格がつくことも珍しくありません。
籔内佐斗司の作品紹介
- ✔︎ 牛頭大王之面
- ✔︎ 花咲か童子
- ✔︎ せんとくん銅像
- ✔︎ 干支ブロンズ つき丸
籔内佐斗司氏の代表作をご紹介します。
童子やせんとくん、うさぎの作品などを見てみましょう。
牛頭大王之面
古代インドを起源とする豊穣神、牛頭天王をかたどった面です。
にらみをきかして疫病を退散させる力を持ちます。
インドでは、牛を神様からの使いとして現在も非常に大切にしており、日本でも災難除けの神様として篤く信仰されています。
花咲か童子
花咲かじいさんのように金を振りまく童子です。
花咲か童子のように御伽噺から着想を得た作品も数多くあります。
童子の題材だけでもさまざまあり、かぶあげ童子や追い風童子、昇竜童子など、日本古来から伝わる「縁起もの」からインスピレーションを受けた作品を数多く制作しました。
見る人を微笑ませ、さらには活力を与えることから、人気が高い作品です。
せんとくん銅像
籔内佐斗司氏はゆるキャラ「せんとくん」を生み出した親です。
2010年に「平城遷都1300年祭」の公式キャラクターとして「せんとくん」のデザインを手がけました。
デザインに賛否両論の反応があったものの、今では多数の人に愛されるキャラクターです。
籔内佐斗司氏が提供する「現代を生きる人々と姿を変えた仏像が関わる場」の創出を感じる作品となっています。