【中国切手】「人民大会堂」の種類や特徴|切手買取価格などの価値について解説

今号の福ちゃんコラムでは、1960年発行の中国切手「人民大会堂」を紹介します。人民大会堂(じんみんだいかいどう)は、中国を代表する建物です。海外の来賓と会談する際に利用される豪華な部屋をはじめ、「全国人民代表大会」の会場として利用されることでも有名です。また、切手買取でも高価買取の事例があり、希少価値の高い中国切手の1つとしても知られています。
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「人民大会堂」切手とは

【中国切手】「人民大会堂」の種類や特徴|切手買取価格などの価値について解説

人民大会堂切手は、1960年に中国で発行された特殊切手です。

中国の首都・北京に建つ人民大会堂(じんみんだいかいどう)は、中国の最高国家権力機関である「全国人民代表大会」の議事堂です。天安門広場の西側に位置し、1959年に完成しました。

この建物は、中国のさまざまな政治会議や国家的行事が行われる場所です。とくに、全国人民代表大会の開催地(日本での国会に相当)として知られており、中国の政治の中心地として重要な役割を果たしています。

人民大会堂の設計と建築は非常に迅速に行われ、工事開始から完成まで、わずか1年という短期間で完成しました。総建築面積は171,800平方メートル(東京ドーム約3.7個分)におよび、その巨大な規模は中国の力とプライドを象徴しています。

建物の外観は、黄緑色の屋根や、高さ40メートル以上の巨大な建物、そして壁と同色の大きな円柱が特徴的です。

そして、人民大会堂の中心には、切手のデザインにも採用された「万人大礼堂」と呼ばれる大きなホールがあります。このホールは、南北に76メートル、東西に60メートルの広さがあり、高さは33メートルにもなります。

また、12言語の同時通訳システムや、即席の発言や投票も可能な電子サービスユニットが1階座席に備えられています。

人民大会堂は、その壮大な建築と政治的重要性から、中国の象徴として知られています。また、一般公開もされており、中国の政治や歴史に興味がある訪問者にとっては、必見の観光地です。

人民大会堂切手は、この偉大な建築物の完成を記念し、中国国民と全世界にその存在をアピールするために発行されました。

「人民大会堂」切手の特徴やデザイン

【中国切手】「人民大会堂」の種類や特徴|切手買取価格などの価値について解説

中国切手「人民大会堂」は、人民大会堂の外観と内部の講堂を描いた、2種類のデザインで構成される切手セットです。

詳細は以下のとおりです。

✔ 大会堂外観(額面8分、発行枚数540万枚)
✔ 大礼堂(額面10分、発行枚数240万枚)

大会堂外観】は、人民大会堂の外観がデザインされています。とくに、正面入口にある12本の大理石の柱は、人民大会堂の威厳と荘厳さを象徴しています。

大礼堂】に描かれているのは、人民大会堂の内部にある「万人大礼堂」です。大礼堂の1階から、ホール全体を見渡した構図でデザインされています。

ちなみに、この切手に描かれている大礼堂は、重慶市にある「人民大礼堂」とは異なるものです。

また、万人大礼堂の特徴は、ドーム型の天井と柱がない構造です。座席は3層に分かれており、段々になっているため、どの席からも主席台を見渡すことができ、開放感あふれる空間となっています。

1階部分となる1層目には3,693席、2階バルコニー席となる2層目には3,515席、3階バルコニー席となる3層目には2,518席があります。さらに、主席台には300席から500席を設けることができ、合計で1万人の収容が可能です。

▼中国切手「人民大会堂」の詳細
・発行日:1960年10月1日
・額面:8分、10分(※100分=1元)
・切手デザイン:全2種類
・発行枚数:240万枚~540万枚

「人民大会堂」切手の市場価値や高く売るコツ

【中国切手】「人民大会堂」の種類や特徴|切手買取価格などの価値について解説

中国切手の買取なら、福ちゃんにお任せください。人民大会堂切手をはじめとした、各種中国切手の買取を行っております。

国内外の記念切手や特殊切手、「切手アルバムまとめて買取」にも対応しています。

ご自宅に処分や整理で現金化を検討している切手がありましたら、ぜひ福ちゃんの無料査定をご利用くださいませ。

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過去の切手買取事例や市場動向によると、人民大会堂切手は、記載額面を大きく上回る高額で取引されるケースが非常に多いことがわかります。

しかし、切手の状態によって価値が大きく左右される点には注意が必要です。切手が破れていたり、色あせ具合がひどかったりすると、価格がつかない場合もあります。

切手の高価買取を狙うなら、切手の状態には注意しましょう。

以下の項目によって、切手の価値は大きく左右されます。

☑ ヒンジ跡の有無
☑ 色あせ(変色)や汚れ(シミ)
☑ 破れや折れ

福ちゃんの切手買取においても、きれいな状態の切手は、高額買取の事例が実際にいくつも出ています。

将来的に切手の売却を検討している方は、日頃から切手の保管に注意しましょう。切手は、光や湿度に弱いため、直射日光や湿気の多い場所での保管は避けてください。

また、切手に汚れが付かないように注意しながら、丁寧に扱うことも大切です。切手を良好な状態で保管しておけば、高額買取の可能性が高まります。ぜひ、日頃から切手の保管に気を配りましょう。

人民大会堂切手「大会堂外観」と「大礼堂」の価値を比較すると、額面の違いによる差は多少あるものの、現時点では、どちらも大きな偏りはありません。

また、どちらか一方をバラ切手として買取に出すよりは、2種セットとしてそろっているほうが、切手コレクターの人気が高まるため、評価が上がる場合もあります。

そのため、お手元に2種類そろっている場合は、特別な理由がない限り、まとめて査定に出すことをオススメします。

中国切手・国内外の記念切手の売却なら、高価買取に自信のある福ちゃんにぜひお任せください。

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まとめ

【中国切手】「人民大会堂」の種類や特徴|切手買取価格などの価値について解説

1960年の中国は、社会主義建設の初期段階にあり、国内外で多くの課題に直面していました。そんな中、人民大会堂の完成は、中国が国際社会において新たな地位を築こうとする意志の表れとして、大きな意味を持っていました。

この壮大な建築物は、中国の経済力や文化力の高さを世界に示すとともに、国家のプライドと成長を象徴するものとして、広く認識されています。

また、人民大会堂の建設は、国内における政治的統合と国民の団結を促進する重要な役割を果たしました。

建国10周年を記念する国慶プロジェクトの一環として、人民大会堂は、新中国の発展と成就を国民に示す、象徴的な建造物となったのです。その壮大な姿は、国民の誇りと団結を高め、中国の新たな時代を予感させました。

このような背景の中で、1960年に発行された「人民大会堂切手」は、中国の新たな時代の象徴である人民大会堂の重要性を示すとともに、新中国の成立と発展を国内外に広く知らしめる目的も持っていたのです。

その証拠に、切手の発売日は、中華人民共和国の建国記念日にあたる10月1日、「国慶節」とされています。この日付は、新中国の誕生と人民大会堂の完成を記念する、極めて重要な日付でもあるのです。

中国の近現代史における重要な時期を反映している切手は、買取市場でもコレクターからの人気が高いケースが多く、保存状態が良ければプレミア価格のつくケースもあります。

これらの点をふまえると、人民大会堂切手は、中国の近現代史を象徴する貴重な切手であり、高価買取に期待できるといえるでしょう。

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