アコースティックギターとエレキギターの違いと共通点を紹介!

ギターを始めようとお考えの方で、自分に合ったギターの選び方にお困りではありませんか。

ギターは、1人でも演奏できる楽器であり、年齢や性別を問わずに楽しむことができます。
そして、ギターには大きく分けて、「アコースティックギター」と「エレキギター」の2種類があり、それぞれに異なる特徴があります。

ギターを始める方の中には、初めての1本をどのギターにするかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

そこで、当記事ではアコースティックギターとエレキギターの違いや共通点に加え、初心者にはどちらのギターがオススメかについてもご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

アコースティックギターとエレキギターの違い

アコースティックギターとエレキギターの違い

アコースティックギターとエレキギターは、それぞれに異なる特徴があります。

ギターを始める際、どちらの種類を選ぶか迷う方も多いのではないでしょうか。また、自分の好きなバンドのように演奏してみたいという思いから、ギターを始める方もいらっしゃるでしょう。

そこで、下記より、さまざまな視点から見た「アコースティックギターとエレキギターの違い」6つをご紹介します。

ぜひ、「ギターの選び方」について参考にしてください。

1. 見た目
2. 弦の太さ
3. 音の出し方
4. 音色の幅
5. 生音の音量
6. 演奏する曲のジャンル

1. 見た目

アコースティックギターとエレキギターは、見た目に違いがあります。

アコースティックギターは、木目を生かしたデザインが多い傾向です。一方で、エレキギターは色や形のバリエーションが多く、パーツごとに異なる装飾がされている商品もあります。

また、ほとんどのアコースティックギターは空洞のボディを持ちます。一方でエレキギターはボディ内部に空洞がない構造が一般的です。

アコースティックギターを前から見ると、中心近くに穴が開いており、中が空洞だと確認できます。そして、空洞があることから、アコースティックギターはエレキギターと比べると厚みがあるのです。

2. 弦の太さ

アコースティックギターとエレキギターでは弦の太さが異なり、アコースティックギターの方が弦は太く硬い性質です。

逆に、エレキギターの弦は、アコースティックギターより細く柔らかいものが使用されています。

弦の太さによって変化するのは、ギターから出る音色や音量です。楽器そのものが音を出すアコースティックギターは、芯のある大きな音を求められるため、太い弦が好ましいとされています。

そして、エレキギターは繊細なサウンドを鳴らす機会が多いことから、押さえやすい細い弦が使用されているのです。

3. 音の出し方

アコースティックギターとエレキギターの大きな違いは、音の出し方です。

アコースティックギターは楽器本体から音が出る一方で、エレキギターは電気を通して音が出ます。

アコースティックギターを演奏する際、機材は必要ありません。ギターそのものから音が鳴るため、楽器一本で弾き語りできることがアコースティックギターの特徴です。

一方で、エレキギターは電気の力で演奏するため、アンプとセットの楽器と考えましょう。

エレキギターを弾くと、弦の振動がギター内部で電気信号に変わり、ケーブルでつないだアンプに伝達されます。アンプは電気信号を受信し、ギター音を出力する仕組みです。

そのため、使用する機材によってギターの音量や音色を変えられることが、エレキギターの魅力ともいえるでしょう。

4. 音色の幅

アコースティックギターとエレキギターは、音色の幅に違いがあります。

アコースティックギターが奏でる音は、ギターそのものの音です。そして、エレキギターは、アンプやエフェクターを用いて多種多様な音色を出せます。

アコースティックギターの場合、シンプルで安定感のあるギター本来の音色を楽しめます。

しかし、音色の幅が広いのはエレキギターであり、激しい音色からクリアな音色まで自由自在に音作りを楽しむことが可能です。

5. 生音の音量

アコースティックギターは生音の音量が大きい一方で、エレキギターはアンプによって音量が増幅されます。

弾き語りにも用いられるアコースティックギターの音量は、声量にも負けません。特別な機材がなくとも、ギター1つで演奏できることがアコースティックギターの魅力です。

エレキギターは、アンプにつないで音を出すことを前提に作られています。そのため、アンプなしで弾いたときの音量は小さく、そのままでは演奏に使用できません。

しかし、エレキギターはアンプで音の大小を調節できるため、自宅などで練習する際に音量を加減しやすいというメリットがあります。

6. 演奏する曲のジャンル

演奏する曲のジャンルによって、アコースティックギターとエレキギターのどちらを用いるかが変わります。

アコースティックギターは弾き語りができる曲や、ギター1本で曲を奏でるソロギター向きであり、エレキギターは幅広い音楽ジャンル向きです。

アコースティックギターは生音が大きく、基本的なリズムや響きを担当するケースが多くあります。

楽器そのものが音を出せるため、アコースティックギターは電源がない場所で演奏する場合や、セッションする人数を問わず演奏を楽しみたい方にオススメです。

一方で、エレキギターは、ポップス・ロック・メタルなどのさまざまなジャンルで使用されます。

アンプやエフェクターを通してさまざまなサウンドが出るため、弾きたいジャンルが決まっていない人にもオススメです。

バンドを組みたい場合や、好きな曲のギターパートを練習したい場合にも、エレキギターが重宝します。

アコースティックギターとエレキギターの共通点

アコースティックギターとエレキギターの共通点

特徴の異なるアコースティックギターとエレキギターには、共通する部分もあります。

歴史としてはアコースティックギターが古く、後にエレキギターが誕生しました。そして、アコースティックギターの音を大きくする目的で作られた楽器がエレキギターであるため、両者の弦の構造は変わりません。

アコースティックギターとエレキギターは、ともに6本の弦が張られています。

音を出すために指で押さえる位置や弾く弦は、両者とも共通です。そのため、コード進行を覚えれば、アコースティックギターとエレキギターのどちらも弾けます。

また、ギター用ピックといった消耗品も、共通で使用できます。

さらに、アコースティックギターとエレキギターの多くは木材で作られているため、基本的な保管方法やメンテナンス方法も同じです。

下記では、「ギターの保管方法」について詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

▶︎ 実は間違っているかも?ギターの正しい保管方法、注意点とは

また、奏法についても共通する部分があり、どちらのギターから奏法を習得しても無駄にはなりません。たとえば、アコースティックギターの曲をエレキギターで弾くことも可能です。

初心者はアコースティックギターとエレキギターどちらがオススメ?

初心者はアコースティックギターとエレキギターどちらがオススメ?

ギター初心者であっても、始めるときはアコースティックギターとエレキギターのどちらでも大丈夫です。

やってみたい演奏スタイルや音楽のジャンル、または機材スペースや自宅の防音性など、それぞれの特徴を踏まえてギターを選びましょう。

ここからは、それぞれのギターにオススメな方の特徴を解説いたします。

アコースティックギターがオススメな方の特徴

アコースティックギターは楽器1つで演奏できるため、ポップスやフォークなどを弾き語りしたい方にぴったりです。

将来的に、SNS配信や路上などで弾き語りを披露したい場合、アコースティックギターを選んだほうがメリットは大きいでしょう。

また、ギターアンプなどの機材を置く環境が整わない場合も、アコースティックギターがオススメです。

アコースティックギターであれば、ギターのみで演奏が完結します。そのため、家庭の事情で機材を置くスペースが確保できない方も、アコースティックギターなら安心です。

ギターをこれから始める方で、予算をなるべく抑えたい場合も、楽器のみで気軽にギター演奏を楽しめるアコースティックギターが向いているでしょう。

エレキギターがオススメな方の特徴

幅広い音色を出したい方には、エレキギターがオススメです。

エレキギターにはボリュームやトーンを調整できるつまみがあり、つまみを調整するだけでも音の変化を感じられます。

また、エレキギターはアンプやエフェクターにつなげることでさらに音色が変わり、多彩な音を出せる楽器です。

練習時の音量を抑えたい場合にも、エレキギターが向いているでしょう。さらに、エレキギターは音量が調節できることに加え、機材につなぐヘッドホンを用いれば無音になるため夜間も迷惑をかけずに練習ができます。

エレキギターは、音色や奏法の自由度が高く、自分が目指す音を表現しやすい楽器です。

そのため、「バンドを組みたい」「憧れのギタリストのように弾きたい」と目標がある方も、エレキギターをオススメします。

また、下記では「初心者向けエレキギターの選び方」について記述しておりますので、併せてご覧ください。

▶︎ 【初心者向け】エレキギターの選び方や練習方法・上達のコツを解説!

まとめ

アコースティックギターは弦を弾いて生まれた音をボディで共鳴させ、音を響かせます。それに対し、エレキギターは弦の振動を電気信号に変換し、アンプを通して音を出すことで音楽を奏でます。

そして、エレキギターはアンプやエフェクターにより幅広い音色が出せることも魅力です。

どちらのギターも弦の構造は共通しているため、初心者はどちらのギターから奏法を習得しても無駄にはなりません。

ギターアンプなどの機材を用意せず、ギター1つだけで演奏したい方にはアコースティックギター、多種多様な音を楽しみたい方にはエレキギターが向いているでしょう。

また、下記の記事では「ベースとギターの違い」や、「アコースティックギターとクラシックギターの違い」についても解説しております。ギター初心者の方や、ギター選びにお困りの方はぜひ参考にしてください。

▶︎ ベースとギターの違い・役割は?初心者向けの選び方を解説!

▶︎ アコースティックギターとクラシックギターの違いを8つ紹介!

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