【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

今回は1958年の中国切手「関漢卿戯曲創作700年」と「関漢卿組合せ小型シート」の特徴や詳細について解説します。田型切手と小型シートがそれぞれ発売され、どちらも切手買取で高価買取事例の多い貴重な記念切手です。
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「関漢卿戯曲創作700年」切手とは

【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

関漢卿戯曲創作700年切手とは、1958年に中国で発売された記念切手のことです。

関漢卿(かんかんけい)」は中国の著名な劇作家であり、元曲(元代の演劇)の大家とされています。また、「元曲四大家」の1人に数えられており、中国古典演劇の発展にも多大な影響を与えた人物です。

同切手セットは、関漢卿の戯曲創作700周年を記念し発行されました。

関漢卿の生涯について詳細な記録は少なく、1225年ごろから1302年ごろの元代に生存していた説が有力です。それでも、残されている文献からは関漢卿の人物像を表現する記述がいくつかあります。

それらの文献をまとめると、「関漢卿は物腰が柔らかく、読み書きができる博学を持ち合わせ、ユーモアやロマンスにあふれた最高の人物だ」と表現されています。人としても多くの魅力を持った人物であったことが、うかがえますね。

また、関漢卿の作品は悲劇的要素が強く、庶民の生活や苦しみ、そして崇高な道徳をテーマにしているのが特徴です。彼は細やかな感情表現や、豊かな情動を作品に注ぎ込むことで知られています。

そして、下層階級出身の女性を主人公にした作品や、その心理を描写した作品が多いのも、彼らしい特徴の1つといえるでしょう。

「関漢卿戯曲創作700年」切手の特徴とデザイン

【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

中国切手「関漢卿戯曲創作700年」は、3種類のデザインで構成された切手セットです。それぞれのデザインテーマや発行枚数は以下のとおり。

✔ 胡蝶夢(額面4分、発行枚数500万枚)
✔ 関漢卿の肖像(額面8分、発行枚数900万枚)
✔ 望江亭(額面20分、発行枚数400万枚)

胡蝶夢】は、机に伏せて眠りながら、夢を見ているシーンが表現されています。

関漢卿が生きていた時代は封建的な支配が行われていたため、演劇が軽視されていました。その影響もあり、彼の肖像はほとんど残っていないとされています。

そのような中で【関漢卿の肖像】は、画家の「李斛」が戯曲創作700年を記念して描いた作品です。

李斛は「徐悲鴻」に師事していたこともあり、同デザインも中国と西洋の技法が組み合わされた素晴らしい仕上がりになっています。

関漢卿の作品である【望江亭】が描かれた切手では、主人公が計画どおりに望江亭へ向かうシーンが描かれています。

主人公が魚を献上するために、漁師に変装して船の先頭に立つ様子です。この後の展開にドキドキする場面ですね。

▼中国切手「関漢卿戯曲創作700年」の詳細
・発行日:1958年6月20日
・額面:4分、8分、20分(※100分=1元)
・切手デザイン:全3種類
・発行枚数:400万枚~900万枚

「関漢卿組合せ小型シート」の切手価値は高い?特徴とデザイン

【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

関漢卿戯曲創作700年では、3種のデザインが1つになった「関漢卿組合せ小型シート」も発売されています。

組み合わせ小型シートは、関漢卿戯曲創作700年切手の発売から8日後の発行となりました。前項の田型切手と比べても発行枚数が少なく、貴重な小型シートです。

▼中国切手「関漢卿組合せ小型シート」の詳細
・発行日:1958年6月28日
・額面:32分(※100分=1元)
・切手形状:小型シート
・発行枚数:25万枚

関漢卿切手の市場価値や高く売るコツ

【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

買取福ちゃんでは、「関漢卿戯曲創作700年切手」や「関漢卿組合せ小型シート」をはじめとした、中国切手の査定と買取を行っております。

価値のある記念切手の高価買取なら、福ちゃんの買取サービスをぜひご活用ください。

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切手買取市場では、関漢卿の田型切手(バラ切手)と組合せ小型シートのどちらも、額面以上の買取事例が多数ございます。

とくに、「関漢卿組合せ小型シート」で状態の良いものは高価買取にも期待できます。

最近では、遺産整理や大掃除で押し入れに眠っていた切手アルバムを、そのまま査定に出す方が増えている傾向です。

中には、知らぬ間に切手の価値が上がっていて予想以上の買取額になったケースもありますので、状態が悪くなる前に買取に出しましょう。

福ちゃんでは大量の中国切手も査定可能ですので、お気軽に弊社オペレーターまでご相談ください。

お手元にある切手を高く売るコツとしては、

☑ 切手の状態が悪くなる前に高値で買い取ってもらう
☑ 中国切手の需要が高まっている時期に買い取ってもらう
☑ 中国切手買取に力を入れている福ちゃんに買い取ってもらう

これらが重要です。

切手は材質上、時間が経てば劣化します。良好な状態を保つように努力し、保管していたとしても、色あせなどが発生しやすいため、切手の状態が悪くなる前に売ってしまうのも1つの手です。

希少性のある切手の場合は、切手の状態が価値(査定額)に影響しやすいため、高値で売るためにはタイミングよく手放すようにしましょう。

なお、今回の20分切手「望江亭」はイギリスでその年の世界切手ベスト10に選出されるなど、同切手は国外からも高く評価されています。

現在どのくらいの価値で売れるのか、まずは確かめてみるのがオススメです。

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まとめ

【中国切手】関漢卿戯曲創作700年の種類と特徴、切手買取の価値について解説

関漢卿は、その感動的かつ繊細な表現で、中国戯曲の黄金時代を築いたことは間違いないでしょう。彼の多作かつ多岐にわたる戯曲は、民の声を如実に反映させつつ、その深い情感と道徳的なメッセージが盛り込まれています。

また、関漢卿の影響は中国国内に留まらず、世界の演劇界にも広がりを見せているのです。

彼の描く感動的なエピソードと独特な人物描写は、多くの国際的な舞台で取り上げられ、西洋の演劇制作においてもインスピレーションの源になっています。その普遍的なテーマは、多様な文化背景を持つ観客にも共感を呼び起こし、橋渡しの役割を果たしています。

切手の発行に至った背景には、彼の作品やその文化的意義に対する尊敬と、その創作活動から700年を記念する意味が込められています。

当切手は、芸術と歴史。そして、文化の観点から見ても、コレクターにとって非常に価値のある逸品です。

このように「関漢卿戯曲創作700年切手」と「関漢卿組合せ小型シート」は、非常に魅力的な切手です。その歴史的背景、芸術的な価値に加え、“関漢卿”という偉大な人物がもたらした無尽蔵の影響を考慮すれば、極めて価値のある切手といえるでしょう。

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