【中国切手】人民解放軍建軍30周年の種類と特徴、買取市場の価値について解説
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「人民解放軍建軍30周年」切手とは
人民解放軍建軍30周年切手は1957年に中国で発売された記念切手です。
中国人民解放軍の建軍30周年は、中国人民解放軍の設立から30年を記念するための節目です。同切手セットはこれを祝う目的での発行となります。
中国人民解放軍は、1927年8月1日に南昌での南昌蜂起とともに設立されました。このため、毎年8月1日は中国で「建軍節」として祝われています。
「人民解放軍建軍30周年」切手の特徴やデザイン
中国切手「人民解放軍建軍30周年」は、全4種類のデザインで構成されています。
建軍のきっかけとなった出来事やその後の人民解放軍の活動など、30年の歴史を振り返るシーンが占めています。
4種類とも、さまざまな芸術家による油絵が再現された切手デザインが特徴です。それぞれのデザインテーマは以下のとおり。
✔ 南昌における蜂起(額面4分、発行枚数600万枚)
✔ 毛主席と朱徳両軍の合流(額面4分、発行枚数600万枚)※12月15日発行
✔ 八路軍の黄河渡河(額面8分、発行枚数800万枚)
✔ 南京の解放(額面8分、発行枚数800万枚)※12月15日発行
【南昌における蜂起】は、人民解放軍が創設されるきっかけとなった「南昌蜂起(なんしょうほうき)」が描かれています。
中国内では共産党側からみた「南昌起義」の表記が使われることも多く、国民党側からみた「南昌暴動」の表記はあまり見かけません。第三国である日本では「南昌蜂起」と中立な表現となっていますが、どれも同じ出来事を指します。
同切手は「莫朴」の絵に基づいたデザインで、南昌蜂起の準備シーンです。大旗が舞い、兵士たちが腕を振り上げて叫んでいる様子がうかがえます。
【毛主席と朱徳両軍の合流】は、「王式廓」が描いた絵に基づくデザインになっています。毛沢東率いる部隊と朱徳率いる部隊が、井崗山で合流している様子です。
【八路軍の黄河渡河】は中国の芸術家「彦涵」の絵に基づいたデザインです。八路軍が戦場に赴く情景を描いています。
切手からは八路軍が黄河を渡って上陸し、現地の人々から歓迎されている様子が見て取れますね。
【南京の解放】では、南京市民が人民解放軍を歓迎している場面が描かれています。街中を駆ける戦車、風になびく赤旗を掲げる様子が非常に印象的なデザインです。
なお、「南昌における蜂起」と「八路軍の黄河渡河」は8月10日に発行され、「毛主席と朱徳両軍の合流」と「南京の解放」は12月15日に発行されました。
▼中国切手「人民解放軍建軍30周年」の詳細
・発行日:1957年8月10日
・額面:4分、8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:600万枚~800万枚
「人民解放軍建軍30周年」切手の市場価値
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人民解放軍建軍30周年切手は、切手買取市場でも額面以上での取引事例が多くある切手です。切手の状態次第では高価買取にも期待できるでしょう。
査定や買取で高く売るためには、日ごろの保管方法で良い状態を保てるようにしておくのがポイントです。
材質上、月日が経過することで色あせや破れなどのリスクもあるため、しばらく利用しない場合には切手が劣化する前に少しでも早いタイミングで買取に出すのもオススメです。
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まとめ
1927年8月1日、中国共産党の指導の下、朱徳、周恩来などの指導者たちによって南昌で武装蜂起が行われました。この蜂起は、国民党による共産党員への大規模な弾圧に対抗するものです。
しかし、蜂起は失敗し、蜂起の指導者たちは他の地域へと撤退します。それでも、この南昌蜂起は中国共産党にとって、武装の必要性と軍事力形成の重要性を確認する契機となりました。
人民解放軍建軍30周年を記念して発行された今回の切手は、中国の近代史において非常に重要な時期を象徴しています。
繊細かつ巧みにデザインされた切手、そしてそれぞれの切手が伝える独自のストーリー。これらは切手収集家や歴史愛好者にとって魅力的であり、複数の要素が組み合わさることで、切手の価値はさらに高まります。
切手発行に至った背景やそれぞれが描く歴史的なエピソード、芸術的価値などを考慮すると、枚数限定の人民解放軍建軍30周年切手は価値のある切手といえるでしょう。