【中国切手】三国志(1次)と小型シートの詳細、切手買取の価値について解説

今回は1988年に中国で発行された特殊切手、「三国志(1次)」と「三国志小型シート」の特徴や詳細について解説します。「三国志演義」をテーマにデザインされた中国切手で、1次から5次まで発売されたシリーズ物の切手です。三国志切手に再現された名シーンとともに、切手の価値もお伝えしています。
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「三国志」切手とは

【中国切手】三国志小型シートの種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説

三国志(1次)」切手は、1988年に中国で発売された特殊切手です。三国志切手は「三国志演義」の登場人物やエピソードを題材にしています。

三国志は中国の古典文学・史書のひとつで、三国時代の歴史を詳細に記述したものです。三国時代は、魏(ぎ)・蜀(しょく)・呉(ご)の三つの国が中国を三分して争った時代を指します。

また、三国志には元代に書かれた「三国志平話」と、それをもとに書かれたとされる明代の「三国志演義(三国演義)」があります。私たちがよく知る三国志の物語も、三国志演義を示していることがほとんどです。

この三国志演義は、多くの登場人物やドラマチックなエピソード、戦術・策略などが緻密に描写されており、中国をはじめとする多くの国で非常に人気のある作品です。

なお、三国志切手は1988年の発行以降、シリーズ化して発売されました。

三国志切手シリーズ

✔ 1次:1988年11月25日発売(今号コラム)
✔ 2次:1990年12月10日発売
✔ 3次:1992年8月25日発売
✔ 4次:1994年11月24日発売
✔ 5次:1998年8月26日発売

※切手には発売当時「1次」の正式名称は付いていませんが、今号コラムでは後に発行される切手とわかりやすく区別するために1次と記載しています。

「中国古典文学名著<三国志>」切手の特徴やデザイン

【中国切手】三国志小型シートの種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説

中国古典文学名著<三国志>」は4種類のデザインで構成された田型切手です。人物よりもエピソード内の有名なシーンを切り取る形でデザインされているのが特徴的です。

それぞれのデザインテーマは以下のとおり。

✔ 桃園での義盟の契り(額面8分、発行枚数2343.4万枚)
✔ 3人の英雄と呂布の戦い(額面8分、発行枚数2516.15万枚)
✔ 鳳儀亭(額面30分、発行枚数1258.4万枚)
✔ 酒を煮て、英雄を論ず(額面50分、発行枚数1181.65万枚)

桃園での義盟の契り】は、「劉備、関羽、張飛」が桃園で義兄弟の契りを交わしている物語序盤のシーンです。切手デザインでは、右側から関羽・劉備・張飛の順で描かれています。

3人の英雄と呂布の戦い】では、董卓の部下であり猛将の「呂布」と戦う3人の英雄たちが描かれています。この舞台は「虎牢関の戦い」と呼ばれる場面です。

結果的に「劉備、関羽、張飛」が立ち向かい、呂布を撤退させることになる戦いとなりました。

鳳儀亭】切手では、呂布貂蝉(ちょうせん)が鳳儀亭で密会しているシーンを描いています。貂蝉は董卓と義理の息子である呂布を仲違いさせるために、王允によって送り込まれた重要な鍵となる女性です。

呂布は自分の妻になると思っていた貂蝉が董卓と仕方なく一緒にいるのだと聞かされ、貂蝉は泣きながら呂布と一緒になることはできないと、池に自らの身を投げ出そうとしている場面が描かれています。

酒を煮て、英雄を論ず】は、曹操を排除するために密命を受けた劉備が慎重に物事を進めていく、三国志演義エピソードのひとつです。

曹操は劉備を酒宴に招き、自分と劉備だけが真の英雄であると述べました。劉備は驚き、自らの策略が曹操に露見したのではないかと疑います。

切手デザインでは、困惑した様子の劉備(背中姿)と曹操(中央部分)が描かれています。

▼中国切手「中国古典文学名著<三国志>(1次)」の詳細
・発行日:1988年11月25日
・額面:8分、30分、50分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:1181.65万枚~2516.15万枚

「三国志小型シート」切手の特徴やデザイン

【中国切手】三国志小型シートの種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説

三国志小型シートのデザインテーマは「二夫人の車を擁して、千里を行く関羽」です。

三国志演義で「関羽」の最も有名なエピソードといえる、「関羽千里行」のシーン(「関羽五関突破」「過五関斬六将」とも呼ばれる)が表現されています。

しばらく消息をつかめなかった劉備が見つかり、曹操のもとにいた関羽が劉備の二夫人と一緒に、劉備のもとへと向かおうとする場面が切手に描かれていますね。

▼中国切手「三国志小型シート」の詳細
・発行日:1988年11月25日
・額面:3元
・形状:小型シート
・発行枚数:532万枚

「中国古典文学名著<三国志>」切手、「三国志小型シート」の市場価値や高く売るコツ

【中国切手】三国志小型シートの種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説

三国志切手はシリーズ化されているように、人気のある中国切手のひとつです。

その中でも、1次切手は発行から年数が経過していることや発行枚数の少なさから、小型シートは額面以上の買取価格で取引されている事例が多くあります。

ただし、切手の状態によっても査定額は変動するため、お手元にある中国切手の正確な価値は買取査定時に確認するようにしましょう。

少しでも査定額(切手買取価格)をアップさせるためには、少しでも良い状態を保てるように保管しておき、汚れや色あせなどを防ぐのが大切なポイントです。

また、切手コレクションを眺める機会がしばらくなさそうな場合には、早めに買取店に持ち込むのもよいでしょう。切手の状態が悪くならないうちに買取査定してもらうことで、有効活用するのもひとつの手です。

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まとめ

【中国切手】三国志小型シートの種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説

中国では三国志の人物において、関羽、劉備、曹操などが人気も高いとされています。中でも関羽はとくに人気が高く、多くの中国人にとって尊敬の対象です。

人気の理由として、関羽は劉備への忠誠心が高く、その義理堅い人柄に人々は魅了されるからです。とくに「関羽千里行」のエピソードで敵地を突破して劉備の元へ戻るシーンにおいては、関羽の忠誠心が顕著に現れているといえるでしょう。

また、関羽は道徳的に正しい行動を重んじる人物として描写されています。彼の生き様や行動は、理想的な姿として多くの人々に評価されています。

シリーズ化された後の小型シートでは「赤壁の戦い」や「空城の計」などが描かれているため、今回の小型シートは関羽最大の見せ場となりました。

もちろん、他の三国志キャラクターもそれぞれに独自の魅力や背景があります。その中でも、物語序盤のシーンが楽しめる三国志1次切手は価値のある中国切手だといえるでしょう。

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