【中国切手】批林批孔運動の種類や特徴、切手の市場価値や買取価格について解説
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「批林批孔運動」切手とは
批林批孔運動切手は、1975年に中国で発行された数量限定の特殊切手です。
「批林批孔運動(ひりんひこううんどう)」は中国で1973年から1976年ごろにかけて行われた、文化大革命の終盤に起こった政治運動を指します。
当運動は、当時の中国共産党のトップリーダーであった江青(毛沢東の4番目の夫人)、王洪文、張春橋、姚文元など、後に「四人組」として知られることになる人々によって主導されました。
運動の名前の「林」は「林彪」。元中国人民解放軍の司令官で、後に毛沢東との権力闘争に敗れた人物を指し、「孔」は古代中国の哲学者「孔子」を指します。
運動の目的は、林彪と孔子の思想を批判することを通じて、それに関連したとされる人々や思想を攻撃し、権力を握ろうとする政治的な陰謀を進めることでした。とくに江青などは、この運動を利用して周恩来首相など政敵への攻撃を目論みていたのです。
このように、同切手は孔子の教えと林彪を結びつけながら、思想を絡めた政治活動を宣伝する目的で発行されました。
「批林批孔運動」切手の特徴やデザイン
中国切手「批林批孔運動」では、全4種類のデザインで構成されています。
すべての切手が赤い枠に囲まれたデザインが特徴で、それぞれのデザインテーマは以下のようになっています。
・炭鉱労働者の討論
・壁新聞を書く農民
・人民解放軍兵士
・少数民族の女性
【炭鉱労働者の討論】では、鉱山で働く労働者が、批判スピーチをするために壇上へ登っている様子が描かれています。一緒にデザインされているのは、ほかの労働者たちが、その姿を見つめている姿です。
【壁新聞を書く農民】で描かれてのは、草履を履いた農民が「批林批孔」の壁新聞を書いている様子です。当時の中国の壁新聞を「大字報(だいじほう)」ともいい、文化大革命の中で定着した情報伝達手段として知られています。
【人民解放軍兵士】で描かれているのは、装甲車を背景にして兵士が訓練の合間に批判記事を書いている様子です。横には毛沢東の著作物(赤い本)が描かれています。
【少数民族の女性】では、銃を背負った女性が原稿を持ち、批判スピーチをしている様子が描かれています。背景に描かれているのは、批判スピーチを聞いている群衆です。
▼中国切手「批林批孔運動」の詳細
・発行日:1975年8月20日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:各500万枚
「批林批孔運動」切手の市場価値と中国切手を高く売るコツ
批林批孔運動切手は、色あせや汚れなどのない良好な状態だと額面以上での買取事例がいくつかあります。
中国切手は希少性のほか、市場需給(在庫)や切手の状態によって価値が変動します。
そのため、批林批孔運動切手をはじめとしたレアな中国切手などの高価買取を目指す場合には、良い状態を保てるように保管しておきましょう。
一方、「珍しい中国切手」や「プレミア価値のある中国切手」だと、多少の色あせがあっても買取可能なケースもあります。
・有名な中国切手みたいだけど、買取してもらえるかどうか相談したい
・大量の切手アルバムが出てきたので、まとめて査定してもらいたい
・切手の他にも買取してもらいたいブランド品や着物などがある
買取福ちゃんでは、上記のようなケースでも査定や買取のご相談が可能です。中国切手買取をお考えなら、弊社のご相談フォームよりご連絡ください。
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まとめ
批林批孔運動切手は、プロパガンダを目的として発行されました。
各切手のデザインは、異なる社会集団(労働者、農民、兵士など)が運動に積極的に参加している様子が描かれているのが特徴です。デザインを通じて、“運動が国民から広く支持を受けている”というメッセージを伝えようとする意図がうかがえます。
また、切手には「批林批孔運動を普及、深化、持続させよう」という意味の文字が書かれており、これもプロパガンダの一環であったことを示すものです。
このように、時代背景を思い浮かべながら当時の歴史を振り返るのも、中国切手の楽しみ方の一つですね。
そして、将来的にお手元にある中国切手がご不要になったら、高価買取に自信のある「福ちゃんの買取査定」に出して切手を有効活用していきましょう。