慶長小判金の買取価格解説!現在の価値や本物の見分け方、その他小判との違いなど紹介

「慶長小判金を買い取ってもらったらどれくらいする?」
「慶長小判金は価値がある?」


など、慶長小判金の買取について知りたい方のために、買取価格などをまとめました。
本物の見分け方やその他小判との違いもぜひ注目してください。

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慶長小判金とは?

慶長小判金とは?

慶長小判金は江戸時代に発行された小判金です。

大きさや見た目などの特徴や、手掛けた人物、発行経緯などを見てみましょう。

重さや大きさなどの特徴

  • ✔︎ 重さ:約17.8g
  • ✔︎ 品位:金 約85.5/銀 約14.3/その他 約0.2(%)
  • ✔︎ 寸法:約40×73(mm)

慶長小判金は、徳川家康によってなされた天下統一のシンボルとして作られたといわれています。

表面にはござ目が刻まれ、扇枠の桐紋が上下に施され、間に「壱両」の文字や光次の花押などが刻印されています。

ござ目が文字や花押の上まで彫られているのも、慶長小判金の大きな特徴です。

裏面には中央に花押があり、下部に験極印と呼ばれる小判師や吹所の押印が1つずつあります。

吹所の験極印がなく、ひとつしか験極印がない慶長小判金も少なくありません。

作った人は誰?

慶長小判金は、徳川家康の命により、彫金師の後藤庄三郎光次が手掛けました。

後藤庄三郎光次は、現在の日本銀行本店所在地にあたる地に、小判の験極印を打つ後藤役所として後藤屋敷を建てたといわれています。

その後、後藤庄三郎光次を初代として後藤家が金貨の鋳造や鑑定・検印を行う金座を牛耳り、世襲していきます。

発行経緯

慶長小判金は、1601年(慶長6年)に発行されたという説と、前年の1600年(慶長5年)にはもう製造が始まっていたという説があります。

貨幣制度の整備が構想としてあった徳川家康が、貨幣の全国統一に向け、幕府設立に先駆けて慶長小判金の製造を命じました。

その後、慶長小判金は90年以上に渡って流通することとなります。

慶長小判金の種類

慶長小判金の種類

  • ✔︎ 前期・中期・後期
  • ✔︎ 江戸座・京座・駿河座
  • ✔︎ 慶長古鋳小判

慶長小判金は鋳造場所や発行時期によって種類分けされることがあります。

発行時期で分類する場合は、「前期・後期・中期」に分けられ、鋳造場所で分類する場合は「江戸座・京座・駿河座」に分けられるのが特徴です。

また、製造段階で先んじて製造された「慶長古鋳小判金」という種類もあります。

前期・中期・後期

慶長小判金は製造時期によって特徴が違い、分類されることがあります。

慶長初期の発行分は前期、慶長後期から1657年3月2日(明暦3年1月18日)に発生した江戸大火災「明暦の大火」までに発行されたものは中期、明暦の大火以降が後期とされます。

前期・中期はござ目が細かく、後期はござ目が粗いのが特徴です。

後期の方が希少価値が高いといわれていますが、収集家の間ではござ目が細かいものの方が高く評価され、好まれるといわれています。

江戸座・京座・駿河座

後藤庄三郎光次は江戸の他に、京都や駿河にも出張所を設けました。

慶長小判金はその鋳造場所によって、江戸座・京座・駿河座に分類できることがあります。

各座の特徴として著しいものはないため、素人では判別できないでしょう。

また、各座の分類は古銭業界での呼称であり、明確に根拠が示されているわけではありません。

慶長古鋳小判金

慶長古鋳小判金は、慶長小判金の製造に先んじて鋳造されたものです。

日本最古の小判とされる「武蔵墨書小判」を一般流通用に鋳造させたものといわれています。

慶長古鋳小判金は慶長小判金と比べると、ござ目が不揃いな印象があります。

慶長小判金の買取価格

慶長小判金の買取価格

慶長小判金は、現在どれくらいの価値があるのでしょうか。

買取相場や福ちゃんでの買取実績例を紹介します。

買取相場

慶長小判金は十数万から百数十万円が買取相場となっています。

江戸時代が始まるとともに鋳造され、長きにわたって流通した金貨とあって歴史的価値が高い種類として注目されています。

金の含有率も高く、金貨としての価値も高いため、本物であれば高額査定が期待できるでしょう。

また、慶長古鋳小判金は希少価値が極めて高く、数百万円での取引も少なくありません。

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慶長小判金をはじめ、さまざまな小判に関して深い知識を持っている査定士がプロの目線で査定するため、価値のとりこぼしがありません。

また、販売ルートも多数確保していることから、適切な査定額をつけることが可能です。

慶長小判金を含め、大判・小判の買取にも力を入れており、高額買取を実現しています。

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⚠︎CAUTION!
紹介している買取相場はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

【慶長小判金】本物の見分け方

【慶長小判金】本物の見分け方

  • ✔︎ 重さ
  • ✔︎ ござ目
  • ✔︎ 花押

慶長小判金は高額査定が期待できることから、偽物が多く出回っています。

本物は、重さやござ目、花押で見分けがつくことがあるため、参考にしてください。

慶長小判金の重さは約17.8gであり、多少の誤差はあるものの軽すぎたり重すぎたりする場合は、金以外の素材が多く含まれている可能性が高く、注意が必要です。

また、ござ目が「細目」と呼ばれる狭い間隔で打たれているのが慶長金によく見られる特徴であるため、間隔が粗いものは偽物かもしれません。

そして、裏面の花押にも注目してみてください。

当時の製造技術では機械的な刻印は難しかったことから、手書き感のある刻印となっています。

機械で打ったような鮮明な刻印は、偽物の可能性があるでしょう。

慶長小判金とその他小判金の違い

慶長小判金とその他小判金の違い

  • ✔︎ 元禄小判金
  • ✔︎ 正徳小判金
  • ✔︎ 文政小判金

江戸時代には慶長小判金以外にもさまざまな小判金が発行されました。

今回は、「元禄小判金」「正徳小判金」「文政小判金」について慶長小判金との違いを見てみましょう。

元禄小判金

  • ✔︎ 重さ:約17.8g
  • ✔︎ 品位:金 約56.4/銀 約43.2(%)
  • ✔︎ 寸法:約72.9×40(mm)

元禄小判金は、1695年(元禄8年)に製造された慶長小判金に次ぐ小判金です。

重さは慶長小判金とあまり変わりませんが、品位は著しく下げられています。

裏面には時代印の「元」の字が彫られていることが大きな特徴で、元字小判金と呼ばれることもあります。

正徳小判金

  • ✔︎ 重さ:約17.8g
  • ✔︎ 品位:金 約85.7/銀 約14.3(%)
  • ✔︎ 寸法:約69.1×39(mm)

正徳小判金は、1714年(正徳4年)に製造された小判です。

これまでに発行された低品位の小判金を回収し、慶長小判金に近付けた金貨を鋳造することがねらいで製造されました。

裏面に時代印はありませんが、表面に彫られている「光」の末画と「次」の四画目がつながっているため、「光次」部分で正徳小判金かどうか判断できるでしょう。

文政小判金

  • ✔︎ 重さ:約13.07g
  • ✔︎ 品位:金 約56.4/銀 約43.6(%)
  • ✔︎ 寸法:約60.5×32(mm)

文政小判金は1819年(文政2年)に製造されました。

裏面には時代印の「文」が草書体で彫られているのが特徴で「草文字小判」と呼ばれることもあります。

同じく「文」の字が裏面に打たれている小判金に元文小判金がありますが、元文小判金は楷書体で時代印が打たれています。

慶長小判金の買取は福ちゃんへ

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慶長小判金は徳川家康の命で後藤庄三郎光次が作った小判金で、家康の天下統一を象徴するもので、90年以上流通した小判金です。

慶長小判金は歴史的価値が高く、金の含有量も多いため、高額査定が期待できる小判金として注目されています。

福ちゃんでは慶長小判金の買取実績があり、その他の大判・小判に関しても多くの取引をまとめてきました。

歴史や価値、マーケットに詳しいプロの査定士が多面的に査定するため、損のない取引が可能です。

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