切手の価値を調べるための方法3選
切手はその美しさ、希少性、歴史的な側面などから価値が生まれます。「切手の価値」を理解するためには、切手の種類・発行年・発行国・状態など、さまざまな要素を考慮する必要があると言えるでしょう。今回の福ちゃんコラムでは、それらの要素をどのように考慮すればよいのか、そして切手の価値を調査するための具体的な手法について詳しく説明します。
目次
切手が価値を持つ理由
切手の価値は、その背後にある歴史的な物語と深く結びついています。
切手が持つ歴史的価値は、製造年・デザイン・印刷過程・使用された技術・その切手が発行された特定の時期やイベントなど、多くの要素から派生するのが特徴です。
たとえば、最初の切手である「ペニーブラック」は、その歴史的な重要性から高い価値を持ちます。
1840年にイギリスで発行された切手の「ペニーブラック」。世界で初めて発行された郵便切手として有名で、その革新的な概念は世界中の通信に革命をもたらしました。「ペニーブラック」と言えば、歴史的な背景を持つだけでなく、その時代を象徴するアイテムと言っても過言ではありません。
また、特定の歴史的なイベントを記念する切手も高い価値を持つことがあります。たとえば、戦争・王室の結婚・重要な政治的な出来事など、イベントを記念して発行された記念切手は、各イベントの重要性と連動して価値を持つことがあります。
記念切手には、その時代の社会・文化・政治的な背景など、さまざまな要素が反映されており、切手収集家や歴史愛好家にとって特別な価値を持っているのです。
さらに、切手の価値は完成に至るまでの製造過程や、技術的な要素にも左右されます。一部の切手は、特定の印刷技術や手法、特別なインクや紙を使用して製造されており、これらの特性は切手自体の価値を高める可能性があるのです。
とくに、手作業で製造された古い切手や、エラー切手(印刷やデザインの間違いが含まれている切手)には稀少性があり、高い価値を持つことがあります。
以上のように、切手の歴史的背景は、切手の価値そのものに影響することがあるのです。それぞれの切手が持つ独自の物語を理解し、その中に価値を見つけることが、切手収集の醍醐味とも言えるでしょう。
プレミアム切手(プレミア切手)とは
価値を持つ切手には、額面以上の価値がある「プレミアム切手」または、「プレミア切手」と呼ばれる切手があるのをご存知でしょうか。
プレミア切手とは、記載されている額面以上の価値があり、切手買取市場でも高値で取引されている切手のことです。
前出の「ペニーブラック」もプレミア切手の部類に属します。日本国内の代表的なプレミア切手と言えば「見返り美人」や「竜文切手」が有名ですね。
これらプレミア切手の価値を正確に調べるためには、切手についての専門知識が必要です。主な理由としては、切手自体の種類が多いことと、切手の状態によって価値も異なるからです。
「バラ・シート切手」「未使用・使用済み」などの状態も価値に影響を及ぼすため、仮に同じ切手であってもインターネット上にある取引価格と同じになるとは限りません。
正しい切手の価値を調べるためには、専門家に依頼するのがベストでしょう。
切手の価値を調べる方法
ここからは切手の価値を調べる方法について紹介します。最終的には個人で判断せず、専門家の判断を仰ぐようにしましょう。
方法1「切手カタログや価格ガイドを使用する」
切手カタログや価格ガイドは、切手の価値を評価する初期ステップとして非常に有用なツールです。
これらは世界中の切手の詳細なデータベースを提供し、切手の種類・発行年・デザイン・状態・そして一般的な市場価格など、切手の価値を正しく評価するための情報を提供するのが役割ですね。
切手カタログには、それぞれの切手の発行年・デザイン・発行国・そして時には、切手が持つ歴史的な背景が記述されていることがあります。切手カタログは、切手収集の専門家や愛好家によって作成・維持されており、その情報は信頼性が高いとされているのが特徴です。
しかし、切手カタログや価格ガイドを使用する際はいくつかの注意点があります。第一に、切手カタログが示す価格はあくまで参考値であり、実際の取引価格は購入者の需要や切手の状態により大きく変動することがあります。
第二に、切手カタログや価格ガイドは情報の正確さを保証するものではないため、価値の高い切手の評価には専門的な査定評価の利用を検討したほうが良いでしょう。
最終的には切手の状態が重要になるため、あくまでも参考程度に留めておくのがオススメです。
方法2「切手関連のコミュニティを利用する」
切手収集は個々の知識と経験に大いに依存する趣味であり、切手に関するコミュニティへの参加は新たな視点と情報を提供します。
切手関連のコミュニティはいくつもあり、そこでは収集家が互いに知識や経験を共有し、それぞれの切手やコレクションの価値についての話題も多くあります。
切手のコミュニティに参加することは、切手収集の知識を深めるだけでなく、価値ある情報や洞察を得るための有効な手段です。ほかの切手収集家との交流は、新たな切手を見つけたり、自分のコレクションを売買するための情報を得たりできるでしょう。
ただし、コミュニティに参加しているすべての人が専門家であるとは限らないため、所有している切手の正しい評価を得られないこともあります。あくまでも情報交換や情報収集、切手の価値を大まかに把握する程度に考えておきましょう。
方法3「切手買取業者に査定を依頼する」
切手買取業者は切手の価値を正確に評価して買取する必要があるため、豊富な知識と経験を持つプロフェッショナルが在籍しています。
切手買取業者の査定士は、切手の種類・発行年・状態・希少性など、さまざまな要素を考慮して価値を評価します。また、市場トレンドに精通しているため、切手が現在の市場でどの程度の価値を持つかを把握できます。
価値のあるプレミア切手や買取可能な切手であれば、そのまま買い取ってもらうことも可能なため、正確な価値を金額で理解できる最適な場所といえます。
ただし、切手買取業者によって買取価格が異なる場合もあるため業者選びは非常に重要です。
買取福ちゃんのように、切手買取に強い査定士が在籍している買取業者や、大手の買取業者のほうが高い金額で買い取ってもらえる可能性が高いと言えます。切手を少しでも高い価格で売りたい場合には、福ちゃんを利用しましょう。
個人の判断だけで偽造切手と真正切手を見分けるのは難しい
偽造切手は切手業界における大きな問題であり、その存在が真正な切手の価値を下げる可能性があります。しかし、偽造切手と真正切手を見分けるのは、容易ではありません。
真正の切手は一般に高品質の印刷技術を使用して作られます。そのため、印刷が不鮮明であったり色が退色していたり、細部のデザインが正確でない場合は偽造の可能性があると言えるでしょう。
また、真正の切手は特定の種類の紙とガム(裏面の糊)を使用しています。偽造切手はこれらの品質を模倣することが難しく、紙質やガム質の違いを見分けることで偽造を見抜ける場合もあります。
それでも、真正の切手と偽造切手を見分けるためには、切手についての深い知識が必要です。たとえば、特定の切手が初めて発行された年、切手の種類、切手のデザインなどについての知識は真正の切手を確認するのに役立つ知識の一つです。
どうしても確信が持てない場合は、専門家に意見を求めることをオススメします。切手買取業者や評価家は、真正の切手と偽造切手を見分けるための専門知識と経験を持っています。
自宅に古い切手が大量に眠っていて処分に悩んでいる場合には、弊社までお気軽にご相談ください。
まとめ
切手の価値を正確に評価するためには、切手の歴史・稀少性・状態など、あらゆる要素をすべて考慮する必要があります。そしてそのためには、情報の活用や利用・コミュニティへの参加・切手買取業者の利用など、さまざまな方法を用いることが求められるのです。
ハガキや封書などの郵便利用機会が減ってきていると言われている昨今でも、価値のあるプレミア切手は高値で取引されることが多くあります。
大まかな価値や金額はインターネットでも調べられるようになりましたが、切手の状態によっては金額がつかないものもあれば、それ以上の金額で買取可能なものもあり、非常に奥が深いジャンルです。
切手の種類によっては、新品未使用でシート状になっている切手だけでなく、プレミア切手の中には消印があるような切手でも高値がついているものもあります。
実家の倉庫から古い切手アルバムや切手シートが大量に出てきて判断に困ったら、一度査定サービスを利用して価値を見定めてもらうのも良いのではないでしょうか。