エストニア共和国建国90周年記念コインセット(2008年銘)の特徴と市場価値を解説

今回は2008年にエストニア共和国の建国90周年を記念して発行された「エストニア共和国建国90周年記念コインセット」の詳細や市場価値について紹介します。「プラチナ貨・金貨・銀貨」が勢ぞろいした同記念硬貨セットは「プルーフ貨幣」となっているため、見た目も美しく世界中のコレクターから人気のあるコインセットです。

エストニア共和国建国90周年記念コインセットとは

【古銭】エストニア共和国建国90周年記念コインセット(2008年銘)の特徴と市場価値を解説

エストニア共和国建国90周年記念コインセットとは、2008年にエストニア共和国90周年を記念して発行された記念硬貨です。

エストニアの歴史は、長い期間さまざまな勢力と国家の支配下にありました。エストニアが初めて国家として独立を宣言したのは1918年であり、この日は現在エストニアの独立記念日として祝われています。

そこから90年の時を経た2008年に今回の「エストニア共和国建国90周年記念コインセット」が発行されました。

エストニアの独立宣言は第一次世界大戦末期の混乱の中で行われています。それまでエストニアを支配していたロシア帝国が革命により崩壊した後、新たに形成されたエストニアの指導者たちはこの機会を捉えて独立を宣言しました。

しかし、その直後に始まったエストニア独立戦争(1918年-1920年)では、新たに形成されたソビエトロシアと戦わなければなりませんでした。エストニアはこの戦争を勝ち抜き、1920年のタルトゥ平和条約により国際的にも独立が承認されました。

その後も、エストニアは数度にわたる外国の占領を経験します。

まず1939年の独ソ不可侵条約(モロトフ=リッベントロップ協定)によりソビエト連邦に占領され、続いて1941年にはナチス・ドイツに占領されました。しかし1944年には再びソビエト連邦によって占領され、冷戦時代を通じてエストニアはソビエト社会主義共和国として存在しました。

1991年、ソビエト連邦の崩壊の中でエストニアは再び独立を回復します。8月20日にエストニア最高会議(議会)は独立を宣言し、これは国際的にも承認されました。この日は現在「再独立日」として制定されています。

それ以降、エストニアは急速に西側諸国との結びつきを深め、2004年には欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟したのです。

それゆえ、建国を祝う記念硬貨は同国にとっても非常に特別なものであり、世界中のコレクターからも注目を集めています。

エストニア共和国建国90周年記念コインセットの種類と特徴

【古銭】エストニア共和国建国90周年記念コインセット(2008年銘)の特徴と市場価値を解説

エストニア共和国建国90周年記念コインセットは「純プラチナコイン」「純金の金貨」「純銀の銀貨」の3枚で構成されたコインセットです。

100クローンプラチナコインの概要

・品位:白金99.9%(Pt 999)
・重量:約7.775g
・直径:約18mm
・額面:100クローン
・発行年:2008年銘
・発行枚数:3,000枚
・状態:Brilliant Uncirculated quality

額面が100クローンの純プラチナ製コインで、「ティート・ユルナ(Tiit Jurna)」によってデザインされました。

コインの表面には、エストニア共和国の国章と2008年の発行年が刻印されています。裏面にはエストニアの国鳥である「ツバメ」と額面の「100 KROONI」が描かれています。

50クローン金貨の概要

・品位:金99.9%(純金、Au 999)
・重量:約8.64g
・直径:約22mm
・額面:50クローン
・発行年:2008年銘
・発行枚数:5,000枚
・状態:Proof Like quality

額面が50クローンの純金製コインです。

表面にはエストニアの国章、エストニア共和国90周年記念のロゴ、そして2008年の発行年が描かれています。裏面には「風車」と額面の「50 KROONI」が刻印されています。

金貨は「ジャアノ・エスター(Jaano Ester)」によってデザインされました。

10クローン銀貨の概要

・品位:銀99.9%(純銀、Ag 999)
・重量:約28.28g
・直径:約38.61mm
・額面:10クローン
・発行年:2008年銘
・発行枚数:10,000枚
・状態:Proof quality

額面が10クローンの純銀製コインです。

銀貨の表面には中央に国章が描かれ、エストニア共和国をエストニア語で表記した「EESTI VABARIIK」という文字、そして2008年の発行年が刻印されています。

裏面には、有名な芸術家「エトゥアルト・ヴィーラルト」による作品「ヴィリャンディの風景(Viljandi maastik)」から名前を取った「ウィーラルトのオーク)」が描かれています。

この銀貨は「ヘイノ・プルンスヴェルト(Heino Prunsvelt)」によってデザインされているのも特徴です。

エストニア共和国建国90周年記念コインセットの買取価格アップのコツ

【古銭】エストニア共和国建国90周年記念コインセット(2008年銘)の特徴と市場価値を解説

ここからは同コインセットを買取に出した際に、少しでも高く売るためのポイントを紹介します。

硬貨の状態は査定価格に直結しやすい

硬貨の価値はその状態に大きく依存します。硬貨が新品同様で、傷や変色がないことは価値を維持するために重要です。硬貨を取り扱うときは必ず手袋を着用し、硬貨が直接空気に触れるのを避けるために専用のケースや保護材で保管すると良いでしょう。

また、同コインセットはプルーフ貨幣となっているため、硬貨の状態は査定価格に直結しやすいコインセットです。高く売るためには良い状態を保ったままで買取に出すのがポイントです。

付属品の有無は買取価格に影響しやすい

コインセットに元々付属していた証明書があると価値は高くなる傾向にあります。証明書には硬貨の品質・重量・純度・発行年・発行数などの詳細情報が記載されています。

専用ケースなどが付属している場合にはそれらも一緒に買取で出すと良いでしょう。コレクターの中には付属品を好む人も多いため、付属品の有無は買取価格に影響することがあります。

プルーフ貨幣や価値のあるコインセットは適切な場所で売る

プルーフ貨幣や外国の価値あるコインセットは、信頼できる買取業者に買い取ってもらうことが重要です。

福ちゃんでは古銭買取専門部署に経験豊富な査定士が在籍していますので、外国の記念硬貨でも価値を正確に見定めることが可能です。

地金価値はもちろんのこと、希少性の部分や市場の需給バランスなどから総合的に判断して評価ができるため、少しでも高く売りたい場合には福ちゃんを利用しましょう。

まとめ

【古銭】エストニア共和国建国90周年記念コインセット(2008年銘)の特徴と市場価値を解説

エストニア共和国は北東ヨーロッパに位置し、フィンランド湾を隔ててフィンランドと向かい合っています。南にはラトビア、東にはロシアと接している国です。

同国の首都は「タリン」で、この美しい歴史的な都市はユネスコの世界遺産にも登録されています。エストニアの大半は森林と湖沼に覆われ、非常に自然環境が豊かです。

また、エストニアは日本よりも発達している分野も多く、特にデジタル化とITの分野では世界をリードしており、電子政府サービスが非常に進んでいる国でもあります。

エストニア発のサービスで、日本での知名度が高いのは「Skypeスカイプ)」が有名ではないでしょうか。

現在、エストニアの通貨はユーロとなったため、同コインセットのようなクローンを額面にした記念硬貨は今後、発行されることはないでしょう。現に、建国100周年記念硬貨ではユーロの額面となっています。

エストニア共和国建国90周年記念コインセットは、純度の高いコインで鋳造されているため地金価値もある上に発行枚数限定による希少性も高いことで、古銭買取市場でも高値で取引されている記念硬貨です。

そのため、硬貨の状態が良ければ高価買取の可能性が高い記念硬貨セットといえるでしょう。

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