安政二分判金徹底解説!買取相場や当時の価値、江戸時代のその他二分金の種類と見分け方等

「安政二分判金は買い取ってもらえるの?」
「安政二分判金の現在の価値は?」


といった疑問をお持ちの方に、安政二分判金の買取について調査しました。
安政二分判金の基本的な情報からその他二分判金の紹介まで、盛りだくさんでお届けします。

安政二分判金(安政二分金)ってどんな古銭?

安政二分判金(安政二分金)ってどんな古銭?

まずは、安政二分判金について基本的なことを紹介します。

重さや品位といった本体のことや歴史的背景を見ていきましょう。

安政二分判金(安政二分金)の重さや素材

  • ✔︎ 重さ:約5.6g
  • ✔︎ 素材:金 約20.3/銀 約79.4/その他 約0.3(%)
  • ✔︎ 寸法:約21.6×13.3×2.2(mm)

安政二分判金は金品位が約1/3という低品位で作られました。

表面は他の種類の二分判金と一緒で扇枠の桐と五三の桐が縦に並んでいます。

その間に「二分」と額面が彫られているのが特徴です。

裏面は当時の金座を仕切っていた当主の署名と花押が刻印されていますが、時代印は彫られていません。

安政二分判金(安政二分金)の歴史

安政二分判金は安政3年の1856年から万延元年の1860年までの4年間鋳造されました。

当時の価値は1/2両です。

江戸時代に鋳造された金貨の中では、金純度が低すぎて不評だった文政一朱金の次に低品位だったと言われています。

江戸幕府が改鋳利益を得る目的で製作したためです。

通用停止とされたのが慶応3年の1867年であり、他の二分判金よりも短い通用期間となりました。

文政一朱金について詳しくはこちら↓
文政一朱金の価値や買取について|一朱銀や二朱金との違いやその他文政の硬貨等

安政二分判金を含め、古金銀ってなんで作られたの?

古金銀は、江戸幕府が国民に貨幣経済を浸透させるために作られました。

当時、穴銭は流通していましたが、物々交換が主流でした。

穴銭は「文」の単位しかなかったため、売買に使用するには大量に持ち歩かなければならず使い勝手が悪かったと言われています。

貨幣経済が浸透しない一因だったので、持ち運びやすい古金銀が作られました。

今でいう、500円玉や1,000円札の役割をしていたと言われています。

江戸時代に金貨や銀貨といった大きい単位の貨幣が出てきたことで、貨幣経済は一気に浸透していきます。

安政二分判金(安政二分金)の現在の価値は?買取相場紹介

安政二分判金(安政二分金)の現在の価値は?買取相場紹介

安政二分判金は金品位が低い金貨ですが、製造期間が短かったので古銭として希少価値があります。

1枚当たり1万円前後で売買されるケースが多く、未使用の美品であればそれ以上の価格も期待できるでしょう。

また、表面と裏面の上下が逆になっている「逆打ち」と呼ばれるタイプの安政二分判金は、希少価値がさらにアップするので査定額のアップも見込めます。

⚠︎CAUTION!
上記の買取相場はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

安政二分判金(安政二分金)の本物と偽物の見分け方

安政二分判金(安政二分金)の本物と偽物の見分け方

安政二分判金などの金貨は、重さが本物と偽物を見分けるひとつの指標となります。

安政二分判金の量目は3.5gが基準です。

当時の鋳造技術では誤差が生じている可能性もありますが、3.5gからかけ離れた重さのものは偽物と判断できるでしょう。

また、寸法にも注目してください。

「約21.6×13.3×2.2(mm)」が安政二分判金の大体の大きさですが、小さすぎたり大きすぎたりする場合や、厚すぎたり薄すぎたりする場合は偽物を疑いましょう。

江戸時代に発行された二分判金(二分金)の種類と見分け方

江戸時代に発行された二分判金(二分金)の種類と見分け方

江戸時代から明治時代にかけて、二分判金は全部で5種類鋳造されました。

安政二分判金以外のものとそれぞれの見分け方を紹介します。

文政二分判金(文政二分金)【真文/草文】

真文二分判金(真文二分金)
  • ✔︎ 重さ:約6.7g
  • ✔︎ 素材:金 約56.3/銀約43.3/その他 約0.4(%)
  • ✔︎ 寸法:約12.7×21.5×2.1(mm)

草文二分判金(草文二分金)
  • ✔︎ 重さ:約6.7g
  • ✔︎ 素材:金 約48.9/銀約50.6/その他 約0.5(%)
  • ✔︎ 寸法:約12.7×21.5×2.1(mm)

文政二分判金には、真文二分判金と草文二分判金の2種類があります。

は文政元年の1818年に製造が始まったのが真文二分判金で、その約10年後の文政11年1828年に草文二分判金が作られました。

どちらも、裏面には時代印である「文」が刻印されており、その書体で見分けることが可能です。

真文二分判金は時代印が楷書体で彫られており、「真字二分判金」と表されることもあります。

一方、草文二分判金は時代印が草書体で彫られており、「草字二分判金」とされることもあるようです。

文政二分判金について詳しくはこちら↓
文政二分判金(文政二分金)の買取価格は?真文二分金の特徴や他の二分金の種類等

万延二分判金(万延二分金)

  • ✔︎ 重さ:約3g
  • ✔︎ 素材:金 約22.8/銀 約76.8/その他 0.4(%)
  • ✔︎ 寸法:約12.2×19.5×1.4(mm)

万延二分判金は、安政二分判金に次いで万延元年の1860年に鋳造されました。

安政二分判金以降は二分判金に時代印が彫られていないので、万延二分判金にもありません。

安政二分判金ほどではありませんが低品位のクラスで、希少価値もそれなりのため、買取相場はそれほど高くない部類です。

万延二分判金について詳しくはこちら↓
万延二分判金(万延二分金)は江戸時代の金貨|当時の価値や買取相場・見分け方

明治二分判金(明治二分金)

  • ✔︎ 重さ:約3g
  • ✔︎ 素材:金 約22.3/銀 約77.4/その他 0.3(%)
  • ✔︎ 寸法:約12.2×19.5×1.4(mm)

明治二分判金は明治時代に入ってから約10ヵ間鋳造された二分判金です。

万延二分判金と同じく、時代印は刻印されていません。

明治新政府成立の頃で、貨幣に関しても造幣局開設が進められるなど目まぐるしい変化を迎えていました。

貨幣鋳造の仕組みが整うまで仮の鋳造機関として貨幣司が設けられ、鋳造されていたのが明治二分判金です。

貨幣司二分判金と表されることもあり、最後の二分判金としても注目されています。

二分判金(二分金)の種類を見分ける方法

文政二分判金は裏面に時代印が刻印されているので見分けがつきやすいですが、安政二分判金・万延二分判金・明治二分判金は時代印がありません。

安政二分判金・万延二分判金・明治二分判金の見分け方を紹介します。

安政二分判金は約5.6gなので、約3gの万延二分判金と明治二分判金とは重さで見分けることが可能です。

万延二分判金と明治二分判金は、表面に彫られている額面の文字で見分けられると言われています。

「二分」「分」において、二画目が跳ねてある「跳ね分」が万延二分判金、止めてある「止め分」が明治二分判金という説があります。

しかし、跳ね分の現存数が圧倒的に少ないため、止め分が万延二分判金で跳ね分が鋳造期間が短かった明治二分判金であるとの見方が強まってきています。

安政二分判金を買い取ってもらうには?

安政二分判金を買い取ってもらうには?

  • ✔︎ ヤフオク等のネットオークション
  • ✔︎ メルカリ等のフリマアプリ
  • ✔︎ 買取業者

古金銀の売買でよく利用されているのが、上記の3つです。

ネットオークションやフリマアプリは、空いた時間で気軽に商品を見ることができるため、古銭コレクターもよく利用しています。

ネットオークションやフリマアプリに出品すればコレクターの目にとまる確率が高く、手軽に出品可能です。

しかし、個人間売買なのでトラブルが起こることも想定しなければなりません。

思ったより低い金額になってしまった、偽物の疑いをかけられて揉めたなど、思うような取引にならないこともしばしばあります。

その点、買取業者はプロの査定士が対応するため、トラブルが起きにくいでしょう。

市場の動きや古銭の価値など、さまざまなことを総合的に判断するので、適正な価値での取引が可能となります。

安政二分判金の買取は、買取業者がおすすめです。

安政二分判金を高く買い取ってもらうためにできること

安政二分判金を高く買い取ってもらうためにできること

  • ✔︎ 現状維持に務める
  • ✔︎ 他の古銭もまとめて査定に出す
  • ✔︎ 古銭に詳しい買取業者に持っていく

安政二分判金を少しでも高額で買い取ってもらうには、上記3つに注意しましょう。

古金銀はそんなに丈夫なものではないため、時間と共に劣化が進行してしまいます。

皮脂などで変色し、さまざまな衝撃で傷がついたり欠けたりすることもあるでしょう。

なるべく綺麗な状態を維持するため、触る際は手袋をつけ、ケース等に保管するのがおすすめです。

また、逆効果になる恐れがあるため、洗浄するなどはしないようにしましょう。

他の古銭も所持している場合は、一緒に査定に出すと一つずつよりも高額査定になる可能性があります。

査定に出す際は、古銭に詳しい買取業者に持っていくと、金としての価値はもちろん、古銭としての価値も見てもらえるでしょう。

安政二分判金を買い取ってもらう業者の選び方

安政二分判金を買い取ってもらう業者の選び方

  • ✔︎ 古銭の買取実績が高いか
  • ✔︎ プロの査定士が対応しているか

安政二分判金の買取を依頼するなら、古銭の買取実績が高い業者を選びましょう。

古銭はニッチなジャンルになるため、取引実績がない買取業者だと適切な査定額がつけられない可能性があります。

また、古銭に関して知識と経験が豊富なプロの査定士が査定に対応しなければ、価値を余すことなく査定額に反映できないでしょう。

古銭の買取実績が高い買取業者に持っていき、古銭を見極める力を持った査定士に査定してもらう方法が一番です。

安政二分判金の買取は福ちゃんへ

安政二分判金の買取は福ちゃんへ

安政二分判金は、江戸時代に鋳造された二分判金で、金貨の中でも低品位の部類です。

鋳造期間が4年間と短かったため、古銭としても希少価値が評価され、1万円前後での取引が多く見られます。

そのため、安政二分判金に適正な価格をつけるためには、古銭に詳しい査定士に見てもらわなければなりません。

材質のみでしか評価できない買取店に持っていってしまうと、買取価格が低くなる可能性があります。

福ちゃんは、古銭の取引に関して高い実績を持っている買取店です。

古銭に精通したプロの査定士が査定するため、価値をしっかり価格に反映できます。

安政二分判金の買取は福ちゃんにお任せください。

古金銀について詳しくはこちら↓
古金銀とは?意味や種類別の価値を紹介!買い取ってもらう方法も

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