カンボジアダンサー金貨(1974年50000リエル)の特徴や市場価値を解説
今回は1974年にカンボジアで発行されたカンボジアダンサー金貨の特徴や市場価値について紹介します。コレクターの間でも徐々に注目が高まっているカンボジア金貨の中でも代表的な金貨の一つで、古銭買取市場でも高値で取引されているものも増えてきています。
目次
カンボジアダンサー金貨(1974年50000リエル)とは
カンボジアダンサー金貨は1974年にカンボジアのクメール共和国時代に発行された額面50,000リエルの金貨で、ダンサーの図案が特徴的なプルーフ貨幣です。
なお、同時期に他の種類の金貨や銀貨も発行されています。カンボジアダンサーが一人だけのデザインされた金貨(50,000リエル、発行枚数300枚)や「ロン・ノル大統領」がデザインされた金貨(100,000リエル、発行枚数100枚)などがあります。
カンボジアダンサー金貨(1974年50000リエル)の特徴
カンボジアダンサー金貨は発行枚数が2300枚と非常に少なく希少価値のある金貨です。
表面には「REPUBLIQUE KHMERA(クメール共和国)」の文字と手を合わせた3人の「アサプラダンスの踊り子」が描かれています。アサプラダンスはインドの神話に出てくる天女「アサプラス」を語源としたカンボジアに古くから伝わる宮廷舞踊で、きらびやかな衣装や独特の音楽が特徴です。
裏面には額面を示す「50,000 RIELS」や「クメール共和国の国章」がデザインされた金貨です。カンボジアダンサー金貨が発行された1974年当時はクメール共和国(1970年~1975年)だったため、この国章が刻まれています。
少しこぶりな金貨ですがプルーフ加工されているため、見た目も非常に美しく存在感のある金貨です。
▼カンボジアダンサー金貨(1974年銘)の概要
・品位:90%
・重量:約6.7g
・直径:約23mm
・発行枚数:2300枚
・状態:プルーフ硬貨
・額面:50,000リエル(RIELS)
・発行年:1974年銘
・発行国:カンボジア
カンボジアダンサー金貨(1974年50000リエル)の買取価格アップのコツ
ここからは、カンボジアダンサー金貨を少しでも高く売るためのコツやポイントを紹介します。
高価買取ポイントは付属品
外国の古い金貨などで付属品がある場合は一緒に買取に出すと高値が付きやすい傾向にあります。専用ケースや保証書などがあれば査定依頼時にその旨を伝えておくとスムーズです。
また、第三者機関から鑑定してもらった状態でスラブケースに入っている場合はそのままの状態で査定に出しましょう。
古銭買取の高値は金貨の状態が影響
カンボジアダンサー金貨はプルーフ加工が施されている特別な金貨です。プルーフ貨幣はその見た目の美しさが買取額にも影響を及ぼします。
例えば、傷の有無や変色などがあれば査定額が下がってしまう可能性があるので、良い状態で保てるように日頃の保管方法にも気をつけましょう。
古銭買取に強い福ちゃんを利用する
弊社では古銭買取に力を入れています。カンボジアダンサー金貨のような古い外国のコインは単純な地金価値だけでなく希少性や市場の需給バランスなどを加味しながら、価値に見合う金額を付けてくれる買取業者を選ぶことが大切です。
福ちゃんでは古い外国の金貨でも正しく価値を判断できる知識豊富な査定士が多数在籍していますので、買取を希望される際も安心してご相談ください。
まとめ
クメール共和国は1970年の樹立宣言から1975年にプノンペンの陥落により国家崩壊するまでわずか5年と非常に短い期間でした。ゆえに、クメール共和国の国章がデザインされている金貨自体が珍しいものとなっています。
また、カンボジアの経済規模はまだそれほど大きくないものの、経済成長率や物価上昇率を見ても将来の発展に期待できる国の一つです。特に首都であるプノンペンでは内戦終結後の経済発展は著しいものがあり、これからどんどん富裕層が出現することにも期待ができる国でもあります。
今回のようなカンボジアダンサー金貨は希少性や将来性に期待できる部分がありつつも、同時に地金価値との関係性も考えていく必要があります。
地金価格が高騰しているこのタイミングに売却を検討する方も増えているため、結果的に市場での流通が活発化している状態です。お手元に同金貨をお持ちであれば、一度査定してもらうのも良いかもしれません。
このように、カンボジアダンサー金貨は地金価値や希少性、プルーフ加工されたデザイン性などを総合的にみても価値のある金貨で、古銭買取でも高値が付きやすいコインだといえます。