エルメスの真贋を見分けるポイント|保存袋の見分け方も
エルメスのバッグや財布は、最高級ブランド品としての高い価値を持ち、世界的な人気を誇ります。しかし、市場には偽物のバッグや財布が出回っているため、購入を検討している方は、偽物を買ってしまわないように注意しなければなりません。
この記事では、エルメスの真贋の見分け方を、バッグや財布、保存袋にフォーカスして解説します。偽物を見抜けるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【エルメス】バッグ・財布の真贋の見分け方
エルメスのバッグや財布は、最高級ブランド品としての価値の高さや価格にふさわしい耐久性、使い勝手のよさなどから、世界的に高い人気を誇ります。
しかし人気が高い一方で、エルメス製品は多くの製造工程を職人の手作業で行っており、需要に見合うほどの大量生産ができません。ブランド価値の高さと製品の希少性から、中古品であっても高値で販売できることから、中古市場では偽物のバッグや財布も出回っています。
そのため、中古品を購入する場合は、特に偽物に注意しなければなりません。
ここでは、エルメスのバッグ・財布の真贋を見分けるチェックポイントを、パーツごとに詳しく解説します。
刻印・ロゴ
刻印全体 | 本物:文字の型押し後にインクを流し込んだ刻印 偽物:革部分にそのままプリントしたような刻印 |
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文字 | 本物:滲みや潰れ、詰まりがなくバランスがいい 偽物:滲みや潰れ、詰まりがありアンバランス |
文字の位置 | 本物:「PARIS」の「P」と「MADE」の「E」が縦にほぼ平行 偽物:「PARIS」の「P」と「MADE」の「E」が縦に平行じゃない |
刻印・ロゴは、エルメスの真贋を見分ける上で、特に入念にチェックすべきポイントの1つです。刻印・ロゴでエルメスの真贋を見分けるポイントは上記の通りです。
エルメスのロゴには「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」という文字が刻印されています。真贋をチェックするときは、文字のバランスや配置にも注目しましょう。
金具
回せる金具 (付属の場合) | 本物
偽物
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刻印 (ある場合) | 本物:スジ彫りで刻印されている 偽物:スジ彫り以外の方法で刻印されている |
バッグや財布の生地に取り付けられた金具の裏 | 本物:丸いへこみがある 偽物:丸いへこみがない |
金具を回したときの感触や手触り、金具への刻印でも真贋を見分けられることがあります。金具でエルメスの真贋を見分けるポイントは上記の通りです。
なお中古品の場合、本物でも金具を回した感触が緩かったり、金具に傷が付いていたりする可能性もあるため注意しましょう。
ファスナー
ファスナープル | 本物:縁に細い溝がある 偽物:縁に細い溝がない |
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ファスナープルの根本にある金具 | 本物:エルメスの刻印が入っている 偽物:エルメスの刻印が入っていない |
ファスナーの下止め金具 (ファスナーの端に付いている金具) | 本物:「H」の形をしている 偽物:「H」の形をしていない |
ファスナーは、ファスナープル(ファスナーの持ち手部分)や金具部分への刻印、金具の形などが真贋を判断するヒントになります。ファスナーでエルメスの真贋を見分けるポイントは上記の通りです。
注意点として、年代の古い商品では、本物でも上記の特徴に当てはまらないものがあります。そのためすぐに偽物だと決めつけず、他のパーツについてもよくチェックした上で真贋を判断してください。
クロシェット
縫製の糸 | 本物:上端と下端が返し縫いになっている 偽物:上端と下端が返し縫いになっていない |
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めくった内側 | 本物:上端を縁取る細い溝がある 偽物:上端を縁取る細い溝がない |
エルメスバッグの飾りとしてクロシェットが付いていれば、縫製をよく確認してみましょう。クロシェットとは、鍵を収納できる小さめの袋のようなアイテムのことです。クロシェットの真贋ポイントを上記にまとめました。
加えて、縫製が丁寧に行われているかといった点もチェックしておいてください。細かなパーツでも、縫製やつくりに雑さが見られる場合は要注意です。
カデナ
鍵の番号 | 本物:カデナに刻印された番号と鍵の番号が一致する 偽物:カデナに刻印された番号と鍵の番号が一致しない |
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年式 | 本物:カデナの製造年とバッグの製造年代に大きな乖離がない 偽物:カデナの製造年とバッグの製造年代に大きな乖離がある |
鍵穴 | 本物:両サイドに点がある 偽物:両サイドに点がない |
カデナとは、バッグなどに付属する南京錠のことです。カデナでエルメスの真贋を見分けるポイントは上記の通りです。
付属品はバッグ本体よりもボロが出やすく、真贋を鑑定する際の重要なポイントとなっています。
カデナには4桁の番号が入っている場合があり、1・3桁目が製造月、2・4桁目が製造年を表します。たとえば「0136」という番号なら、2016年3月に製造されたという意味です。
カデナとバッグ本体の製造年代に大きな差がある場合は、偽物の可能性があります。
縫製
糸の傾き | 本物:表・裏両面とも糸が右下がりになっている 偽物:糸が右下がりになっていない |
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縫い目の間隔 | 本物:縫い目の間隔が整っている 偽物:縫い目の間隔が離れている、または機械で縫ったことが明らかなほど整いすぎている |
縫製でエルメスの真贋を見分けるポイントは上記の通りです。バッグや財布を縫製している糸や縫い目も真贋判断の参考になります。
バーキンやケリーといったハイブランドバッグは多くの工程が手縫いで行われており、明らかに機械で縫われている製品は偽物の可能性が高いため注意してください。
【エルメス】保存袋の真贋の見分け方
- ✔︎ カラー
- ✔︎ 縫製
- ✔︎ ロゴ
- ✔︎ 素材
保存袋とは、エルメスのバッグや財布などを購入した際に付属する布製の袋のことです。世界的に人気の高いブランドのエルメスは、バッグや財布本体だけでなく、保存袋のような付属品の偽造品も出回っています。
保存袋が偽物の製品は本体も偽物の可能性が高く、保存袋の真贋を見分けることは、本体の真贋を正しく見分けるための情報の1つとして役立ちます。
保存袋の真贋を見分けるポイントは、上記の4点です。それぞれのポイントで真贋を見極められる点を紹介します。
カラー
最新の保存袋のカラーはグレーベージュです。本物と偽物を比べると、グレーが強かったりイエローが強かったりするなど、色味に違和感を覚える場合があります。ただし、本物の保存袋や写真・画像と並べてみないと気づかない程度の違和感しかないこともあるため注意が必要です。なお、年代の古い製品には、イエローやイエローベージュ、オレンジの保存袋が付いています。
縫製
偽物は本物と比べて縫製が雑なケースが多いです。特に内側の面に注目して、縫い目が雑、糸の間隔が広い、縫製が甘く縫い目がほどけそうになっているといった特徴があれば、偽物の可能性が高いと言えます。
ロゴ
本物は黒に近い濃い茶色でしっかりとロゴが入っていますが、偽物はやや薄めの茶色で、全体的に雑に印刷されています。ロゴを囲む円が歪んでいたり、ロゴ全体の中心とHの中心がずれていたりすることもあります。線に強弱が少なく、メリハリのない印象になっていることも偽物の特徴です。
素材
本物の保存袋は綿100%である一方、偽物はポリエステルなどの安価な素材でつくられていることがあります。
まとめ
エルメスの真贋を判別するためには、刻印・ロゴやファスナー、クロシェットなどのポイントをチェックしましょう。偽物の大半は、精巧につくられていても、細部には粗さやバランスの悪さが見られます。細かい部分を確認して、偽物ではないか判断に役立ててください。
エルメスの財布やバッグを購入すると、保存袋が付属している場合があります。保存袋が偽物である場合は、本体の財布やバッグなども偽物である可能性が高いです。そのため、保存袋から本体の真贋について判断できる可能性もあります。いずれにせよ、中古品などでエルメスの製品を購入する場合は、細かい部分までチェックして真贋を判断しましょう。