文政二分判金(文政二分金)の買取価格は?真文二分金の特徴や他の二分金の種類等
「文政二分判金は買取してもらえる?」
「文政二分判金の今の価値が知りたい」
という方のために、文政二分判金について解説します。
文政二分判金の特徴や買取相場、その他二分判金の種類などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
文政二分判金(文政二分金)って何?特徴や歴史
まずは、文政二分判金の基本的な情報から説明します。
「ぶんせいにぶばんきん」と読みますが、一体なんなのでしょうか。
そもそも二分判金とはなんなのか、文政二分判金の特徴、発行経緯を見ていきましょう。
二分判金(二分金)っていくら?
二分金は江戸時代に使用されていた金貨で、当時は1/2両の価値で流通していました。
江戸時代から明治時代にかけて、いくつかの二分判金が発行されています。
江戸時代は150kgのお米と約1両を換金できたと言われており、それを考えると当時の二分判金の価値が想像できるでしょう。
文政二分判金(文政二分金)の特徴
文政二分判金に限らず、二分判金は表面の中央に「二分」と刻印されているのが特徴です。
また、額面の文字を挟むように桐紋が縦に2つ並んでおり、上部の桐紋は扇枠となっています。
裏面は当時、金貨の鋳造を仕切っていた後藤庄三郎光次の署名である「光次」と、花押が彫られています。
加えて、文政の時代を表す「文」の文字が刻印されているものが文政二分判金です。
文政二分判金(文政二分金)の発行経緯
文政二分判金は元号が文政の時に鋳造と流通が始まりました。
従来の小判が長年の流通によって劣化したため、引き換えるために鋳造されたと言われています。
しかし、本当の目的は、財政難だった幕府が改鋳で得た利益を獲得することにあったとされています。
文政二分判金(文政二分金)の種類
- ✔︎ 真文二分判(真字二分判)
- ✔︎ 草文二分判(草字二分判)
文政二分判金には「真文二分判(真字二分判)」と「草文二分判(草字二分判)」の2種類があり、品位などが異なります。
それぞれどのような特徴を持っているのか見ていきましょう。
真文二分判(真字二分判)
- ✔︎ 重さ:約6.7g
- ✔︎ 素材:金 約56.3/銀約43.3/その他 約0.4(%)
- ✔︎ 寸法:約12.7×21.5×2.1(mm)
真文二分判は1818年の文政元年から発行が開始されました。
裏面にある時代印の「文」が真書体(楷書体)なのが特徴で、「真字二分判」とも呼ばれています。
表向きは当時流通していた元文小判と引き換える目的で鋳造されましたが、元文小判よりも品位を著しく下げられています。
草文二分判(草字二分判)
- ✔︎ 重さ:約6.7g
- ✔︎ 素材:金 約48.9/銀 約50.6/その他 約0.5(%)
- ✔︎ 寸法:約12.7×21.5×2.1(mm)
真文二分判発行から10年後の1828年、草文二分判が発行されました。
裏面にある時代印の「文」が草書体となっていることが特徴で、「草字二分判」と呼ばれることがあります。
もともとは、財政が潤うように幕府の改鋳利益獲得を目的としていたため、草文二分判はさらに品位が落とされました。
わずかですが金よりも銀の含有率が上回るほどで、草文二分判以降はさらに低品質な二分判金が発行されるようになります。
文政二分判金(文政二分金)の買取相場
文政二分判金は数万円で取引されることが多く、未使用の美品であれば10万円近い査定額も期待できるでしょう。
真文二分判と草文二分判を比較すると、状態などによりますが真文二分判の方が買取額が高くなる傾向にあります。
金の含有率が真文二分判の方が高いことが大きな理由のひとつです。
文政二分判金(文政二分金)以外の二分金の種類
- ✔︎ 安政二分判金(安政二分金)
- ✔︎ 万延二分判金(万延二分金)
- ✔︎ 明治二分判金(明治二分金)
二分判金は、文政二分判金以外にもいくつか発行されました。
そのなかから「安政二分判金」「万延二分判金」「明治二分判金」の3つを紹介します。
安政二分判金(安政二分金)
安政二分判金は、文政二分判金発行後の1856年に鋳造が開始されました。
表面や裏面の刻印は文政二分判金とほぼ同じですが、安政二分判金は裏面の時代を表す刻印が無印です。
金の含有率は約20%と質が悪く、江戸時代に発行された金貨の中では2番目に低品質なものとなります。
安政二分判金について詳しくはこちら↓
安政二分判金徹底解説!買取相場や当時の価値、江戸時代のその他二分金の種類と見分け方等
万延二分判金(万延二分金)
万延二分判金は、1860年の万延元年に鋳造開始された二分判金です。
時代が江戸から明治に移り変わってもしばらく流通しており、時代を跨いだ二分判金として注目されています。
また、当時の勘定奉行だった小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけ)と縁が深いことから、「小栗二分金」と呼ばれることもあります。
流通期間が長く、発行量が多かったことや、金の含有量がそれほど多くないことなどから、買取価格はそれほど高くはならないでしょう。
万延二分判金について詳しくはこちら↓
万延二分判金(万延二分金)は江戸時代の金貨!当時の価値や買取相場・見分け方
明治二分判金(明治二分金)
明治初期に作られた明治二分判金は、貨幣司という貨幣発行機関で鋳造されました。
幕府が失墜して明治新政府が設立されたころで、造幣局の開設計画が進んでいる時期でした。
造幣局開設までの足がかりとして、貨幣司を設けて一時的に一分銀や二分判金の鋳造を引き継いでいたと言われています。
そのため、明治二分判金は「貨幣司二分判金(貨幣司二分金)」とも呼ばれています。
文政二分判金(文政二分金)の保管方法
- ✔︎ 1枚ずつ保管ケースなどに入れる
- ✔︎ 触る際は手袋をする
- ✔︎ 直射日光や湿気の多いところを避ける
文政二分判金を保管する場合は、現状以上の劣化を防ぐために上記3つに気をつけましょう。
1枚ずつケースや布などを使用して保管するのがおすすめです。
缶などに入れたり、硬貨同士がぶつかったりすると、損傷する可能性があります。
また、直接触ると汗や皮脂などがついて変色する恐れがあるため、触る際は手袋をしましょう。
日が当たる場所や湿度が高い場所を避けて保管すると、現状を保ちやすくなります。
文政二分判金の買取を失敗しない業者選び
- ✔︎ 古銭の買取実績が高いか
- ✔︎ プロの査定士が対応してくれるか
- ✔︎ 口コミが良いか
文政二分判金を少しでも高く買い取ってくれる業者を選ぶには、上記3つがポイントとなります。
買取業者の公式サイトなどを見て、古銭の買取実績があるかどうかチェックしましょう。
古銭を売買した形跡がなければ、古銭に対して精通していない業者の可能性もあります。
安く買い叩かれるなど納得いかない取引となる可能性もあるため、避けましょう。
また、古銭に関して知識が豊富なプロが対応してくれるかどうかも確認が必要です。
実際に利用した人の感想は有力な材料になるため、口コミも確認してみましょう。
文政二分判金の買取は福ちゃんへ
文政二分判金は江戸時代に流通していた金貨で、真文二分判と草文二分判の2種類があります。
真文二分判は裏面の時代印が真書体で、草文二分判は草書体です。
買取価格は数万円となることが多く、どちらかというと金の含有率が高い真文二分判の方が高額になる傾向にあります。
文政二分判金を含め、古銭は状態や歴史的価値などを多面的に判断して買取価格が決定します。
買取は、古銭の売買について豊富な実績がある買取業者がおすすめです。
福ちゃんなら、数々の古銭を査定し、数々の取引をまとめてきたプロの査定士が対応します。
公式サイトにはご利用いただいたお客様のお声も掲載し、安心してお任せいただける環境を整えています。
文政二分判金の買取は、福ちゃんにお任せください。
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