シェリー樽とは?その特徴&おすすめのお酒5選
ウイスキーは、熟成に使用される樽の種類によってその味わいや香りに特徴が出ます。
樽の種類はさまざまですが、ここでは特に「シェリー樽」について取り上げます。
シェリー樽ならではの特徴や、シェリー樽を使ったウイスキーのうち特におすすめのお酒について解説します。
目次
シェリー樽とは?
シェリー樽とは、シェリー酒の貯蔵に使用された樽のことを指します。
シェリー酒はスペインのアンダルシア地方で作られるワインの一種で、濃厚な香りと独特のコクを持っているのが特徴です。そんなシェリー酒の熟成に使われ、シェリーならではの風味がしっかりついた樽を使って作られるのがシェリー樽ウイスキーというわけです。
シェリー樽のおすすめのお酒5選
ここでは、シェリー樽ウイスキーのうち、特におすすめのお酒を紹介します。
ザ・マッカラン 12年
スコッチ・ウイスキーを代表するブランド「マッカラン」は、「シェリーオークシリーズ」というシェリー樽ウイスキーの代名詞的存在のお酒を製造していることで知られています。
1970年代に、オーク樽をシェリー醸造業者に無償で提供してシェリー酒を作ってもらい、樽を自社に戻すという手法を確立。現在に至るまで高品質なシェリー樽ウイスキーを生み出しています。
中でも「ザ・マッカラン 12年」はシェリーシリーズの定番であり、豊かな香りと甘みを楽しむことができます。
グレンファークラス 12年
「グレンファークラス」はアメリカのホワイトオークとスペインのシェリー樽でウイスキー原酒を作り、芳醇な風味を楽しむことができるウイスキーです。
中でも『12年』はシェリー樽ならではの主張が強すぎず、それでいてシェリー樽ならではの特徴を感じることができるということで、初心者にもおすすめとなっています。
価格帯がリーズナブルな点も初心者に嬉しいポイントといえるでしょう。
グレンドロナック 15年
「グレンドロナック」は1826年の蒸留所創立以来、名酒の数々を世に送り出してきました。
シェリー樽ウイスキーとしては、「マッカラン」や「グレンファークラス」と並ぶ知名度・人気を誇ります。
みずみずしいフルーティーな香りと甘みを存分に楽しめる仕上がりになっているのが特徴です。
アードベッグ ウーガダール
やや泥臭いほどにスモーキーな風味が濃厚である「アードベッグ」は、アメリカ産のオーク樽でしっかり熟成されたウイスキー。“これぞスコッチ・ウイスキー”という味わいを強く感じたい方におすすめのブランドです。
重厚感のある舌触りとパンチのある味わいが特徴ですが、「アードベッグ ウーガダール」は、アメリカのオーク樽で熟成された原酒にシェリー樽で熟成された原酒をヴァッティングした1本となっており、強烈な味わいとともに柔らかな甘みを余韻として感じられます。
ボウモア 15年
バーボン樽で12年、さらに残りの3年をシェリー樽で熟成させた「ボウモア15年」は、やや癖のある風味を持っているのが特徴です。
シェリー樽ウイスキーは甘みがあって飲みやすい特徴を持っていますが、ボウモア15年は口にした瞬間、やや重みの強いスパイシーな味と香りを感じることになります。
しかし、その奥にはシェリー樽ならではの甘みを感じることができ、余韻は爽やか。初心者にはややとっつきにくさを感じることもあるようですが、慣れればやみつきになるということで安定した人気を誇ります。
まとめ
シェリー樽とは、スペインのアンダルシア地方で作られるワインの一種であるシェリー酒の熟成に使用された樽です。
一度シェリー酒の貯蔵に使われた空き樽をウイスキーの熟成に再利用すると、豊かな香りや独特のコク、甘みなどが楽しめるウイスキーと仕上がります。
シェリー樽ウイスキーはさまざまありますが、「ザ・マッカラン 12年」や「グレンファークラス 12年」など、長期熟成のものがおすすめです。
シェリー樽ならではの風味や味わいをまとったウイスキーを一度試してみてください。