カメラを持って散歩に行こう!魅力や楽しむコツを紹介
「カメラを持って写真を撮りに行く」と聞くと、撮影場所や被写体選びを難しく考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、特に目的をもたずカメラを持って散歩に行くだけでも、日常の中から素敵な題材が発見できる可能性があります。
当記事では、カメラを持って散歩をする魅力や散歩を楽しむためのコツを詳しく解説します。散歩のときにおすすめのカメラも紹介するので、気軽に楽しんで写真撮影をしたいという方はぜひご覧ください。
目次
カメラを持って散歩をする魅力
「カメラを趣味にしたくて買ったはいいものの、撮りたいものが思い浮かばない」という方は、まずはカメラ片手に散歩へ出かけてみるのもいいでしょう。また、普段は旅行先でしかカメラを持たない方や、ポートレート撮影が多いという方にもおすすめです。
散歩中に見つかる題材としては、花や木、野良猫、空、建物などがあります。散歩中の撮影は気軽に行えることが最大のメリットでもあるため、機材は最小限で構いません。レンズは1種類だけ持ち、拭き取り用のクロスや三脚は手荷物に余裕があれば持つというイメージでも大丈夫です。
ここでは、カメラ散歩の魅力を詳しく解説します。
街の魅力を発見できる
普段目にしている何げない風景も、カメラを持って歩けば新たな発見があるものです。シャッターを切らずとも、立ち止まってファインダーを覗いてみましょう。フレームで区切られることで、普段は思いつかないようなアングルや構図が見えてくるかもしれません。
また、「こんなところに素敵なお店があったんだ」「子ども連れが多くてにぎやかだな」といったように、自分の住む街の魅力を再発見できることも多くあります。特に目的を決めずに、知らない道を積極的に歩いてみましょう。
季節の変化を感じられる
カメラ撮影を趣味にしてから、季節の変化に敏感になる方は多いでしょう。それは散歩中でも同じで、道端に咲いている花や街路樹の様子、虫や鳥の種類などで季節の変化を感じられます。
「近所の桜がもうすぐ開きそうだ」「セミが鳴き始めたな」「来週には紅葉が見ごろかな」「公園の池に白鳥がいる」など、季節の変わり目ならではの風景があります。通勤や買い物で普段よく使う道を、あえて散歩ルートにして視点の変化を楽しむのがおすすめです。
1年を通して撮影できる夜景は、空気が澄んでいる秋や冬だとさらに綺麗に撮影できる上、ブルーアワーとの遭遇も期待できます。ブルーアワーとは日の出前や日の入り後の太陽が見えない時間帯のことで、空に青や紫色が多く含まれるのが特徴です。
小さな喜びを形に残せる
日常の中にある喜びや感動を、写真として記録できることも大きな魅力です。たとえば、寒い中でも道端に咲いているタンポポを見つけると「もうすぐ春か」とホッとしたり、元気づけられたりするのではないでしょうか。
また普段からカメラを持ち歩いていれば、子供の成長を見逃すことなく思い出に残せるため、子供が生まれてからカメラを趣味にする方も少なくありません。最近ではWi-FiやBluetoothで簡単にスマホに送信できる機種もあり、気軽に使用することができます。
運動不足の解消になる
散歩は有酸素運動であるため、運動不足解消や健康の維持にも役立ちます。カメラを持って1時間ほど出かけるだけで、3,000~5,000歩ほど歩くことができるでしょう。数分でも散歩に出かけると頭がすっきりし気分転換にもなるため、リモートワーク中の休憩時間にもおすすめです。
散歩におすすめのカメラ
気軽に出かけたい散歩ではカメラの軽量感や、歩きながらでも撮影できるような手ブレ補正機能が重視されるため、いわゆる「高級コンデジ」がおすすめです。
これらの特徴をおさえたカメラをいくつか紹介します。
- ✔︎ 重量:364g
- ✔︎ 寸法:121.3×72.9×32.7mm
- ✔︎ 「X-Processor 4」で従来の約3倍の処理速度を実現
- ✔︎ ほかのカメラと比べると価格が安い
- ✔︎ 最大30分の4K動画撮影も可能
FUJIFILM X-E4は、ボディのコンパクトさからは想像できない高機能を持ち合わせています。フィルムシミュレーション機能は、手軽にフィルムカメラのような質感を楽しみたい方におすすめです。
- ✔︎ 重量:257g
- ✔︎ 寸法:109.4×61.9×33.2mm
- ✔︎ 一眼レフカメラのような表現力
- ✔︎ 28mm相当の単焦点レンズで「目で見たそのままの風景」を残せる
一眼レフカメラ相当の大型イメージセンサーを搭載し、コンデジとは思えない表現力があります。焦点距離28mmのレンズはiPhoneのカメラレンズの26mmと近いため、iPhoneで撮影する感覚で綺麗な写真が撮影できます。
- ✔︎ 重量:241g
- ✔︎ 寸法:112.5×64.4×41.0mm
- ✔︎ デジタルテレコンバーター搭載で、遠景も接写も綺麗に撮影可能
- ✔︎ 一眼レフ相当のイメージセンサー搭載
主な焦点距離28mmのほかに、デジタルテレコンバーター機能を使えば35mm・50mmでの撮影が可能です。遠景は鮮明に撮影でき、ノイズも少ないため暗い場所や夜景の撮影にも適しています。
- ✔︎ 重量:90g
- ✔︎ 寸法:108.0×54.0×34.0mm
- ✔︎ カメラ屋さんでの現像のほかに、スマホ転送も可能
- ✔︎ 簡単にノスタルジックな写真が撮影できる
デジタルカメラの高性能化やスマートフォンの普及によりインスタントカメラの使用者は減りましたが、近年再ブームを巻き起こしています。「ノスタルジーなスナップ写真が簡単に撮れる」と、若い世代にも人気です。
カメラを持って散歩を楽しむコツ
撮った写真を誰かと共有するためにInstagramやTwitterなどのSNSに投稿したり、カメラサークルに入ったりすると、新たな発見があるかもしれません。撮影場所に迷ったら、近くの公園や駅、飲食店が立ち並ぶ通りなど、興味が引かれる場所へ気軽に行ってみましょう。
ここでは、カメラを持って散歩を楽しむためのコツを紹介します。
風景の中に季語を見つける
風景写真を撮るとき、注目したいのが「季語」です。花や街中にある季節のイベントの飾りつけ、空模様などさまざまな季語を探すうちに、新たな発見があるでしょう。
また、綺麗な風景写真を撮影するためにはカメラの機能やレンズの特徴をおさえる必要があります。絞り値(F値)やホワイトバランス、露出などを用いて撮りたい風景に合わせて調整しましょう。
天気を利用する
カメラを持って散歩するなら、晴れの日が理想だと考える方も多いでしょう。しかし、雨や曇りの日でも、テクニック次第で素敵な写真を撮ることができます。
太陽を雲が覆い隠している曇りの日は、光のコントラストが少なく全体的に優しい雰囲気の写真となります。また曇りの日の夕焼けは、「爆焼け」とも呼ばれる空全体が赤く染まるインパクトの大きな写真を撮るチャンスです。
雨の日はビニール傘や窓から水滴にピントを合わせると、ドラマチックな写真が撮影できます。シャッタースピードを遅くすることで、雨粒そのものを写り込ませるテクニックもあります。雨上がりに出かけ、水たまりに反射しているリフレクションを狙うのもよいでしょう。
アングルと構図を工夫する
- ✔︎ 被写体をあえて中心からずらし、余白を作る
- ✔︎ 背の高い建物や木をローアングルから撮影する
- ✔︎ 植物やマグカップなど、小さいものはハイアングルで撮影する
- ✔︎ 被写体の全貌ではなく、一部を切り取って撮影する
ただ見たままの景色を撮影するだけでは、似たような画角の写真ばかりとなってしまいます。上記を参考に、さまざまな構図に挑戦してみましょう。
アングルと構図の組み合わせ次第では、同じ風景でも異なる雰囲気の写真に仕上がります。
いつもと違う時間帯に散歩に行く
出かけることが少なく行動範囲が限られている方には、時間帯を変えて撮影するのがおすすめです。
特に日の出前からだんだん明るくなっていく朝焼けは、いつも見ている景色とは思えないほど美しく見えるでしょう。時間帯に応じて光の当たり方も変わるため、影のでき方も普段とは一変し、違う印象となります。深夜では、街灯や車のライトなどに照らされているものに注目してみるとよいでしょう。
まとめ
趣味のカメラをもっと気軽に楽しみたいという場合は、散歩中に被写体を探すことも方法の1つです。カメラ散歩では街の魅力を発見できたり、季節の変化を感じられたりするほか、運動不足の解消にもつながります。散歩中には、歩きながらでも撮影ができる手ブレ補正機能を重視した高級コンデジがおすすめです。
雨や曇りの日でも、撮影するテクニック次第では素敵な写真を撮ることが可能です。自然環境の変化や散歩中の気付きを「写真を撮るチャンス」と変換することで、散歩を楽しむことができます。