プルーフ貨幣で日本の金貨の種類や買取価格UPのポイントを紹介
プルーフ貨幣は記念硬貨の中でも人気のある貨幣の一つです。世界にはたくさんの種類のプルーフ貨幣がありますが、その多くが発行枚数限定となっています。プルーフ貨幣のうち、金で鋳造されたプルーフ金貨は額面以上のプレミア価格が付きやすく高価買取の対象となりやすい逸品です。今回は日本の金貨として発行されたものを紹介します。
目次
- 1 プルーフ貨幣とは
- 2 日本のプルーフ貨幣ではじめての金貨はいつから
- 3 プルーフ貨幣として発売された主な日本の金貨は
- 3.1 天皇陛下御在位60年記念プルーフ金貨(1987年度)
- 3.2 天皇陛下御即位記念プルーフ金貨(1990年度)
- 3.3 皇太子殿下御成婚記念プルーフ金貨(1993年度)
- 3.4 長野オリンピック記念プルーフ金貨幣(1996~1997年度)
- 3.5 天皇陛下御在位10年記念プルーフ金貨(1999年度)
- 3.6 天皇陛下御在位20年記念プルーフ金貨(2009年度)
- 3.7 東日本大震災復興事業記念一万円プルーフ金貨(2015年度)
- 3.8 東京2020オリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2018~2019年度)
- 3.9 東京2020パラリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2020年度)
- 3.10 天皇陛下御在位30年記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット(2018年度)
- 3.11 ラグビーワールドカップ2019™日本大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2018年度)
- 3.12 天皇陛下御即位記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2019年度)
- 4 プルーフ貨幣は高く売れる?
- 5 まとめ
プルーフ貨幣とは
プルーフ貨幣とは貨幣の収集を目的として発行されている硬貨で、ビジュアルに重点を置いているために表面が鏡面加工されたりマット加工されたりと、きれいな見た目が特徴的な貨幣です。
プルーフ貨幣の素材には金貨、銀貨、白銅貨など様々なものがあり、国外ではプラチナ製のプルーフ貨幣なども多く存在しています。
プルーフ貨幣の種類や分類については以前のコラムで取り上げましたが、今回はプルーフ貨幣の中でも日本の金貨にフォーカスをあてて紹介していきます。
日本のプルーフ貨幣ではじめての金貨はいつから
日本でプルーフ貨幣の金貨が本格的に発行が始まったのは1987年(昭和62年)発行の「天皇陛下御在位60年記念プルーフ金貨」からです。
厳密には、すでに明治時代に5円金貨によるプルーフ貨幣が存在していますが、通常貨幣のおけるプルーフ貨幣の製造が始まった1987年がプルーフ貨幣として大きな節目としての認識と考えるのが一般的でしょう。
こちらの「天皇陛下御在位60年記念プルーフ金貨」は「10万円金貨」という額面の大きさも非常にインパクトがあります。現在発行されている日本のプルーフ貨幣の中では10万円が額面でも最高額となっています。
プルーフ貨幣として発売された主な日本の金貨は
プルーフ貨幣には国内外を合わせると種類も豊富で、コインコレクターであってもすべてを揃えるのは難しいとされています。ただ、プルーフ貨幣にはそれだけの価値や美しさを兼ね備えているだけに、国境を越えて支持されるものもたくさんあります。
本項では、プルーフ貨幣の中でも日本の造幣局より発行された主な金貨を紹介します。
天皇陛下御在位60年記念プルーフ金貨(1987年度)
昭和天皇の御在位60周年を記念して発行された10万円の額面となっているプルーフ金貨です。この年から通常貨幣でもプルーフ貨幣が発行されるようになり、日本でプルーフ貨幣が本格的に始まりました。
天皇陛下御在位60年記念プルーフ金貨は額面以上の買取価格が期待できる金貨ですので、そのままお買い物で利用したり銀行で換金するよりも買取業者に一度見てもらってからのほうが良いでしょう。
天皇陛下御即位記念プルーフ金貨(1990年度)
平成天皇の御即位を記念して発行された10万円の額面となっているプルーフ金貨です。天皇陛下の御即位はその元号で一度しかないタイミングのため、貴重な金貨であることには間違いありません。
こちらの10万円金貨も額面以上の買取価格が期待できる金貨ですので、ご不要になった際には付属品と一緒に査定に出してみると良いでしょう。
体験談→「天皇陛下御即位記念硬貨」の売却いただいたお客様の声
皇太子殿下御成婚記念プルーフ金貨(1993年度)
皇太子徳仁親王と小和田家の雅子さまの御成婚を記念して発行されたプルーフ金貨です。執筆現在は、第126代天皇・第126代天皇后として御在位されています。
御成婚当時、女性を中心として雅子さまファッションが流行してブームが巻き起こっていたほど、世間でもお祝いムード一色でした。
参考→皇太子殿下御成婚記念プルーフ貨幣の金銀銅セットの種類や特徴を徹底解説
長野オリンピック記念プルーフ金貨幣(1996~1997年度)
長野オリンピック記念プルーフ金貨は発売時期が第1次~第3次発行に分かれていて、それぞれに異なるデザインの金貨が発行されました。
オリンピック関連のプルーフ貨幣はコレクターからの人気が高い金貨の一つです。
参考→長野オリンピック冬季競技大会記念貨幣3種プルーフセットの種類や特徴を徹底解説
天皇陛下御在位10年記念プルーフ金貨(1999年度)
平成天皇の御在位10周年を記念して発行されたプルーフ金貨です。1万円金貨でありながらもしっかりとした重量で製造されているため、人気の高い記念硬貨です。
お客様の声→「天皇陛下御在位10年記念硬貨」を買取しました
天皇陛下御在位20年記念プルーフ金貨(2009年度)
平成天皇の御在位20周年を記念して発行されたプルーフ金貨です。純金製の1万円金貨で、額面以上の買取が期待できる記念硬貨です。
東日本大震災復興事業記念一万円プルーフ金貨(2015年度)
2011年に発生した東日本大震災の復興事業の一つとして発行されたプルーフ金貨です。第1次~第4次発行に分かれていて、金貨もそれぞれ異なるデザインとなっています。
また、こちらの第3次発行の1万円金貨は「コイン・オブ・ザ・イヤー」で受賞するなど、世界的にも実績のある金貨です。
東京2020オリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2018~2019年度)
2021年に日本で行われた東京五輪の開催を記念して発行されたプルーフ金貨です。
当競技大会の記念硬貨は第1次~第4次発行と分かれていましたが、そのうち金貨は第1次発行の【流鏑馬と心技体】と第3次発行分の【「勝利」(野見宿禰像)と「栄光」(ギリシャの女神像)と「心技体」】でした。
純金製のオリンピック金貨はプレミア価格が付きやすい傾向です。
参考→東京2020オリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット(流鏑馬と心技体)の特徴と買取価格アップのコツを読む
東京2020パラリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2020年度)
2021年に日本で開催されたパラリンピック記念硬貨でのプルーフ金貨は、第4次発行分の【「聖火ランナー」と「国立競技場」と「心技体」】でした。
デザインには富士山も描かれており、日本らしさを感じる逸品です。
参考→「2020年東京五輪競技大会記念硬貨」の買取実績とお客様の声
天皇陛下御在位30年記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット(2018年度)
平成天皇の御在位30周年を記念したプルーフ金貨です。平成の時代としての御在位プルーフ金貨としては最後になる可能性があるため、人気も高く額面以上の買取が期待できる逸品です。
参考→「天皇陛下御在位30年記念硬貨」の買取実績情報とお客様の声はこちら
ラグビーワールドカップ2019™日本大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2018年度)
ラグビーワールドカップの日本開催を記念して発行されたプルーフ金貨です。コインコレクターだけに限らず、ラグビーファンからも人気のある逸品です。
体験談→「ラグビーワールドカップ 2019 日本大会記念 一万円金貨幣」の買取体験談を読んでみる
天皇陛下御即位記念一万円金貨幣プルーフ貨幣(2019年度)
令和の天皇陛下御即位を記念して発行されたプルーフ金貨です。御即位の記念硬貨はその元号のはじめにしか発行されないため、人気が集まりやすく額面以上の買取が期待できる逸品です。
プルーフ貨幣は高く売れる?
プルーフ貨幣の金貨は前項で挙げただけでも非常に多くの種類があるため、一概にすべてにおいて高く売れるとは言い切れませんが、概ね額面以上の買取金額になるケースが多いです。
当然ながら、プルーフ貨幣の金貨を高く売るためにはコツやポイントがあります。以前、プルーフ貨幣の買取価格に直結する買取判断ポイントについて紹介しましたが、やはり共通して重要視されるのは、プルーフ貨幣金貨はその見た目(保存状態の良し悪し)が大きく影響するでしょう。
例えば、大きな傷が金貨に入っていると査定額が下がってしまうこともあるのです。金貨をピカピカにお手入れしたいと思い、強く磨いてしまったことで金貨に細かい傷がたくさん入ってしまうケースもありますので取り扱いには注意しましょう。
外国のプルーフ貨幣金貨と比べると、日本のプルーフ貨幣金貨の歴史はまだ始まったばかりです。
外国の古いプルーフ金貨であれば100年200年経過しているものも存在します。発行から年月が経過すれば現存する金貨が少なくなり、多少の傷があっても存在自体に希少価値があることから高値が付く場合もあります。しかしながら、日本の金貨がその領域まで達するにはもう少し年月が必要です。
そのため、現段階であれば金貨への傷を避け、プルーフ貨幣としての良さを保っておくことが良いでしょう。
また、金貨は名前の通り「金」によって製造される貨幣です。そのため、世界の地金相場の変動によって買取価格が変動することもあります。
その他、福ちゃんコラムでもそれぞれのプルーフ貨幣を個別に紹介していますので、高く売りたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
福ちゃんではプルーフ貨幣買取に力を入れています。もしお手元にご不要になったプルーフ貨幣や金貨などがありましたら、弊社までお気軽にお申し付けください。
日本のプルーフ貨幣の金貨だけに絞って見ても、コインコレクターであればすべてのプルーフ貨幣を揃えてしまいたくなるくらい、デザイン性にも優れた金貨がたくさんあります。
プルーフ貨幣には銀貨や白銅貨もありますが、やはりプルーフ加工が施されたプルーフ金貨は見た目も綺麗でゴールドを全面に感じることができる贅沢な逸品です。また、金という特性上、大きく値崩れしにくいとされているのも人気の秘訣でしょう。
国民的行事に発行されやすいプルーフ貨幣金貨では、今後もしばらくは定期的に発行されるとされていますので、気になる金貨が出てきたらぜひチェックしてみてください。