明治通宝の買取価格一覧!全種類の特徴や価値、偽物の見分け方等
「明治通宝は買い取ってもらえる?」
「明治通宝の価値が知りたい」
という方のために、明治通宝の特徴や種類、価値などについて解説します。
お手元にある明治通宝も、もしかすると価値があるものかもしれません。
高額買取のコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
明治通宝とは?
まずは、明治通宝の基本情報について知っておきましょう。
明治通宝の特徴や歴史、偽造に関することを紹介します。
特徴
明治通宝は、明治時代初期に政府が発行した国家紙幣です。
日本初、西洋式印刷を採用した歴史的紙幣として知られています。
当初、製造は日本ではなくドイツで行われたため、「ゲルマン札」という異名を持っていることでも有名です。
デザインは現在のお札とは違う縦型のもので、表面には鳳凰と龍、明治通宝の文字などが印刷され、裏面には青海波、蜻蛉、千鳥、帆立貝、孔雀の図柄、大蔵卿印などが印刷されています。
発行経緯
明治通宝が発行される以前は、「太政官札」「為替会社札」「民部省札」「府県札」といった多種多様な紙幣があり、発行元も民間を含めさまざまでした。
統制が取られていない雑多な作られ方をしていたため、偽造貨幣が横行していたといわれています。
そういった背景をうけ、政府は貨幣制度を一新し、「円」の導入や偽造されにくい近代的紙幣「明治通宝」の発行を行いました。
明治通宝は日本全国で流通した初めての統一紙幣であり、現行紙幣の原型とも考えられています。
廃止となった背景
明治通宝は1878年に製造停止となっています。
ドイツで製造されたため、高温多湿である日本の気候に合わない洋紙が使用されていました。
耐久性が悪かったことから変色や劣化が起こりやすかったといわれています。
また、明治通宝は全額面の大きさやデザインがほとんど変わらなかったため、小さい額面を大きい額面に偽造する不正の横行も問題となっていました。
明治通宝の問題点を改善すべく、1881年に「改造紙幣」が発行されています。
明治通宝の買取価格を種類別に紹介
- ✔︎ 100円券
- ✔︎ 50円券
- ✔︎ 10円券
- ✔︎ 5円券
- ✔︎ 2円券
- ✔︎ 1円券
- ✔︎ 半円券
- ✔︎ 20銭券
- ✔︎ 10銭券
明治通宝は額面が異なる9種類が発行されました。
鳳凰と龍などが印刷されている紙幣のデザインは同じですが、額面ごとに色分けがされています。
額面の印刷もされているので、誰にでも種類の区別はつくでしょう。
それぞれの現在の価値を紹介します。
100円券
100円券は明治通宝の中で一番額面が多い紙幣で、希少価値が高いと言われています。
当時ドイツで24,000枚ほど刷られたとされ、明治通宝のなかでは少ない印刷数です。
現存数は10枚以下と言われ、鑑定額も高額になるでしょう。
あまりにも価値が高いため、現時点で取引実績は確認されていません。査定に出しても、買取自体を断られる可能性があるほどです。
50円券
50円券も100円券同様に希少価値が高い紙幣と言われています。
当時の印刷数は約23,000枚で、明治通宝の中で一番印刷数が少ない種類です。
現時点で取引事例がないほど希少性があるため、鑑定額も未知の数字となるでしょう。
そのため、業者によっては買取に対応しきれない可能性があります。
10円券
10円券はドイツと日本で印刷された経緯があり、全部で約2,700,000枚発行されました。
希少価値は高いですが、実際に売買された事例がいくつかあり、現実的な査定額がついています。
状態によっては数十万円という高額査定がされる可能性もあるでしょう。
しかし、明治通宝は洋紙で劣化しやすいため、そこまでの査定がされることは稀です。
5円券
売買実績が確認されていない100円券5円券を除くと、明治通宝のなかでは5円券が一番価値が高いといわれています。
というのも、5円券は日本で作られたものがなく、全てドイツ製なので劣化が激しいものが大半です。
原型を保った状態のものが少ないと考えられているため、希少性が高く評価されるでしょう。
美品であれば数十万円はするといわれており、高額買取が期待できます。
2円券
2円券は当初ドイツで印刷され、その後、日本でも印刷されました。
全体で一千万枚以上発行されており、明治通宝のなかでも現存数が多いと言われています。
10円券や5円券と比較すると価値は低くなりますが、それでも買取相場は数万円です。
状態が良好であればさらに高額になる可能性もあるでしょう。
1円券
1円券は発行枚数が多い明治通宝で、日本でも大量に印刷されました。
状態が良好のものも少なくないため、明治通宝のなかでは希少価値が比較的低い種類です。
しかし、状態によりますが数千円〜1万円以上の買取価格がつくことが多く、古紙幣のなかでは非常に価値が高い部類に入ります。
明治通宝1円について詳しくはこちら↓
明治通宝1円の買取価格は?特徴や古紙幣としての価値、偽物が多い理由等解説
半円券
半円券は「50銭券」と表されることもあり、その名の通り1円の半分の額面です。
発行枚数が1円券より少なく、ドイツで印刷されたものしかありません。
現存しているものは劣化が進んでいるものが多いため、1円券よりも希少価値が高いとされています。
買取相場は数千円〜1万円以上と言われていますが、状態が悪いためにそれ以下の買取価格となることも少なくありません。
20銭券
20銭券は明治通宝のなかで2番目に発行枚数が多い種類です。
全てドイツで印刷され、日本で印刷されていないものになりますが、発行枚数の多さからか市場にもたくさん出回っています。
希少性はあまりありませんが、状態が良ければ数千円〜1万円前後の買取価格がつくでしょう。
10銭券
明治通宝のなかで発行枚数が一番多いのが10銭券です。
他の明治通宝と比較すると価値は低いですが、それでも買取相場は数百円から数千円になります。
状態が良好なものは相場以上の価値がつくことも期待できるので、劣化する前に査定してもらいましょう。
明治通宝の偽物について
明治通宝は偽物が多く出回っている古紙幣のひとつです。
偽物が多い理由と見分け方について紹介します。
明治通宝に偽物が多いワケ
1878年、明治通宝の2円札が偽造された「藤田組贋札事件」が起きたことにより、明治通宝は2円札の偽物が出回っています。
また、明治通宝はどの額面も同じデザインであったことから藤田組贋札事件以外にも偽物が大量に作られ、現在でも出回っているため、注意が必要です。
明治通宝の偽物はどう見分ける?
偽物は、裏面にある大蔵卿印と印刷されている文字の「明治通宝」にある「通」に違いがあります。
本物の大蔵卿印は、細い線と太い線が使い分けられた緻密なデザインになっていますが、偽物はほぼ同じ太さの線です。
また、「通」の字も本物と比べると膨らんだ字体になっています。
明治通宝を高額買取してもらうポイント
- ✔︎ 現状維持に努める
- ✔︎ 紙幣専用アルバム等に保管
- ✔︎ 専門の買取業者に買い取ってもらう
明治通宝は古紙幣のなかでも価値が高い種類なので、額面を問わずプロに査定してもらうのがおすすめです。
その際、上記の3つに気をつけると査定額アップが狙えます。
現状維持に努める
状態を良くしようとして、素人が手を加えるのは逆効果になる恐れがあります。
明治通宝は劣化しやすい素材なので特に注意が必要です。
綺麗にしようとするのではなく、なるべくそのままの状態を保ちましょう。
紙幣専用アルバム等に保管
紙幣専用アルバムなどで保管し、それ以上劣化が進まないようにしないようにしましょう。
明治通宝は破損しやすいため、保管には細心の注意を払う必要があります。
持ち運ぶ際も保管ケースごと持ち運び、直接触れないようにするのがポイントです。
専門の買取業者に買い取ってもらう
明治通宝など価値のある古紙幣は、専門知識をもったプロに見てもらいましょう。
古紙幣の価値がわからない業者に持っていってしまうと、適正な価値をつけてもらえなかったり、買い叩かれたりする可能性があります。
買取業者の選択も重要になるため、事前に業者をリサーチしましょう。
明治通宝の買取は福ちゃんへ
福ちゃんは、明治通宝をはじめ、古紙幣に対して豊富な知識と経験を持った査定士が在籍しています。
さまざまな取引をまとめ、高い買取実績も持っている業者です。
価値をしっかり価格に反映させる礎ができているので、決して損はさせません。
明治通宝の買取は、福ちゃんにお任せください。
古紙幣について詳しくはこちら↓↓
古紙幣の価値って?高価買取が期待できる種類一覧!あの100円にも注目
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)