鼓(つづみ)とは
鼓とはリズム楽器として広く知られている打楽器です。単純に皮の部分を叩いて音を奏でるだけでなく、調べ緒を操作することで音色を変えることができる奥深い楽器となっています。今回は鼓とはどのような和楽器なのかを解説します。
鼓(つづみ)とは
鼓(つづみ)は叩いて音を鳴らす打楽器で、主に日本や中国で用いられています。日本では「小鼓」、「大鼓」の2種類が存在し、主に歌舞伎や能楽の場面で使用されています。
ちなみに歌舞伎では「鼓」といったら小鼓を指し、「大鼓」のほうは「おおかわ」という名称で呼ばれています。
鼓の起源は古代インドの打楽器です。日本には7世紀に渡来しており、伎楽(伝統演劇の一種)に用いられていました。
はじめは現在のような姿形ではありませんでしたが、唐(現在の中国)からさまざまな打楽器が渡来した影響を受け、徐々に現在の「小鼓」「大鼓」に形を変えていったと考えられています。
また鼓の名称はインドの打楽器「dudubhi」がもとになっているという説と、中国の楽器「都曇鼓(つどんこ)」であるという説がありますが、正確なことはわかっておりません。
特徴は「ポンッ」と軽やかな音色や、持ち運びやすい大きさです。劇中の場面が転換するときや、和楽器ミュージックの中に登場するイメージが強い鼓ですが、単独で音色を奏でることもあります。
【ぬし藤】製造から販売、修理も行っている「鼓専門メーカー」
ぬし藤は愛知県名古屋市に店舗兼工房を構える鼓メーカーです。
日本で鼓の製造、修理、販売、そして卸を行っているのはこのぬし藤のみであり、唯一の「鼓専門店」として知られています。現当主は国の選定保存技術保持者に指定されており、現在も伝統的な鼓の制作と保護を行っています。
ぬし藤の特徴は、鼓はもちろん太鼓や和太鼓の修理も行っていること。また、人と鼓をつなぐ役目も担っていることにあります。
「鼓に興味があるけど、どこで習えばいいのかわからない」という人のために能楽の教室、師範を紹介しているのです。
また、ぬし藤の当主は「古くなった革こそいい音色がする」と考えており、古くなった鼓や使われなくなった鼓の修理も積極的に行っています。
現在、美術品としての価値も持つといわれている鼓。ぬし藤では日本唯一の鼓専門店として今も美しい子鼓、大鼓を作り続けています。
鼓(つづみ)の和楽器買取なら福ちゃんへ
今回は鼓をテーマにお伝えしました。小鼓と大鼓とで音階を変える方法も異なる鼓の世界は、一度ハマると楽しくて仕方ない人も多いようです。
「和楽器といえば?」との問いに対してもイメージが思い浮かびやすい楽器でもあり、バチで叩く太鼓とはまた違った趣のある伝統楽器だといえます。
福ちゃんでは鼓などの和楽器買取を行っています。ご自宅で使わなくなった鼓をお持ちの場合は弊社買取査定をぜひご利用ください。