長崎貿易銭の買取相場!種類別価値や歴史的背景も解説

「長崎貿易銭って何?」
「長崎貿易銭って価値ある?」

という方のために、長崎貿易銭について種類や価値などを解説します。

長崎貿易銭以外で有名な穴銭もいくつか紹介しているので、手元に古銭がある人はぜひ見てみてください。

長崎貿易銭とは?

長崎貿易銭とは?

「長崎貿易銭」とは1659年に鋳造され始めた古銭で、外国貿易用に特別に鋳造が許可されていました。

当時の日本は鎖国中でしたが、長崎でオランダや中国とだけ貿易しており、その際の取引に用いられたのが長崎貿易銭です。

中心に穴が空いている穴銭の一種で、銅でできています。

当時の中国では銅が不足していたため、長崎貿易銭といった日本製の高品質な銅の流入はとても喜ばれていました。

しかし、長崎貿易銭の鋳造は1685年に停止されたといいます。

長崎貿易銭の種類と買取相場

長崎貿易銭の種類と買取相場

  • ✔︎ 元豊通宝(げんぽうつうほう)
  • ✔︎ 天聖元宝(てんせいげんぽう)
  • ✔︎ 祥符元宝(しょうふげんぽう)
  • ✔︎ 嘉祐通宝(かゆうつうほう)
  • ✔︎ 熈寧元宝(きねいげんぽう)
  • ✔︎ 紹聖元宝(しょうせいげんぽう)
  • ✔︎ 治平元宝(じへいげんぽう)

長崎貿易銭は、現時点で大きく分けて7種類です。

書体の違いまで見ると、もっと多くの種類に分けられます。

ものによっては希少価値が高く、高額査定される可能性がある貨幣です。

元豊通宝(げんぽうつうほう)

「元豊通宝」は長崎貿易銭のなかで一番流通量が多いと言われています。

中国が北宋時代にあった時、宋銭として鋳造されていた中国古銭の元豊通寳を模して作られた長崎貿易銭です。

希少価値はそれほど高くありません。

買取価格は1枚あたり1,000円以下が相場と言われています。

隷書・行書・篆書の3つの書体が見つかっています。

天聖元宝(てんせいげんぽう)

「天聖元宝」は、北宋時代に中国で作られた宋銭を元に、日本で新たに鋳型をつくって鋳造されました。

長崎貿易銭のなかでは比較的希少価値が高く、買取価格は1枚あたり数千円前後が相場と言われています。

長崎貿易銭は相場が数百円程度のものが多いので、そのなかで天聖元宝は高額査定されやすい種類です。

状態が良好であれば、さらなる高値がつく可能性もあります。

祥符元宝(しょうふげんぽう)

「祥符元宝」もまた、オリジナルは宋銭ですが、日本で鋳型を作って流通させた長崎貿易銭です。

中国産の祥符元宝と日本産の祥符元宝では大きさに差があり、価値も変わってくると言われています。

状態にもよりますが、日本産の祥符元宝の方が高値で取引される傾向にあるようです。

嘉祐通宝(かゆうつうほう)

「嘉祐通宝」は、1枚あたりの買取相場が数千円前後と言われている長崎貿易銭です。

中国の宋銭で使われたいた銘をそのまま使用した長崎貿易銭で、宋銭の嘉祐通宝と長崎貿易銭の嘉祐通宝が存在します。

大きさなどに違いがあり価値も異なりますが、素人では見分けがつきにくいので、古銭買取業者などに見てもらいましょう。

熈寧元宝(きねいげんぽう)

「熈寧元宝」には、銭紋が楷書体のものと篆書体のものがあります。

他の長崎貿易銭と同じように宋銭の銘が元になっており、鋳型は日本で新たにつくられました。

日本製であれば数千円前後で取引されることが多いですが、中国製との違いは専門のプロでないと見分けられないでしょう。

紹聖元宝(しょうせいげんぽう)

「紹聖元宝」も宋銭を元に考案された長崎貿易銭で、篆書体と行書体があります。

実際に長崎貿易銭として使用されたのは、篆書体だけだったと言われています。

長崎貿易銭のなかではあまり希少価値が高くありません。

買取価格は1枚あたり1,000円以下が相場と言われています。

治平元宝(じへいげんぽう)

「治平元宝」は数千円前後が相場で、長崎貿易銭のなかでは現存数が少ないと言われています。

現在出回っている治平元宝は美品が少ないため、状態が良好であればさらなる高額査定も期待できるでしょう。

治平元宝も元は宋銭なので、宋銭か長崎貿易銭かの見極めは古銭買取業者に査定してもらうのが確実です。

⚠︎CAUTION!
紹介している買取相場はあくまでも 目安 です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は古銭買取業者にご確認ください。

長崎貿易銭以外で有名な穴銭

長崎貿易銭以外で有名な穴銭

・寛永通宝(かんえいつうほう)
・永楽通宝(えいらくつうほう)
・和同開珎(わどうかいほう・わどうかいちん)

長崎貿易銭以外で有名な穴銭を3つ紹介します。

寛永通宝(かんえいつうほう)

江戸時代に流通した古銭で、長崎貿易銭が国外との取引で使われていた時代、国内では「寛永通宝」が使用されていました。

寛永通宝にはたくさんの種類があり、流通量も多い古銭です。

そのため、希少価値はあまり高くありませんが、そのなかでも島屋文(しまやぶん)と二水永(にすいえい)という種類は高額査定される可能性があります。

寛永通宝について詳しくはこちら↓
寛永通宝の買取価格!種類別価値やレアものの見分け方、高額査定のポイントも

永楽通宝(えいらくつうほう)

「永楽通宝」は1411年に鋳造され始めた中国古銭で、日本では室町時代に流通しました。

織田信長が旗印としたり、仙石秀久の家紋となったりした歴史がある古銭です。

金銭・銀銭・銅銭の3種類があり、金銭は希少価値が高いので高額取引されやすいでしょう。

永楽通宝について詳しくはこちら↓
永楽通宝って価値ある?特徴や値段、高額買取してもらうコツ紹介

和同開珎(わどうかいほう・わどうかいちん)

「和同開珎」は日本初の流通貨幣と言われている古銭です。

708年に現在の埼玉県秩父市で鋳造され始めたと言われています。

非常に希少価値が高いため、本物であれば価格が跳ね上がるでしょう。

和同開珎について詳しくはこちら↓
和同開珎の買取価格は?種類や現在の価値、本物の値段を紹介

長崎貿易銭の買取は福ちゃんへ

長崎貿易銭の買取は福ちゃんへ

長崎貿易銭は、日本の鎖国時代に長崎で貿易を行っていた中国とオランダとの取引を目的として鋳造された古銭です。

長崎貿易銭は古銭のなかでは比較的希少価値が高いので、種類や状態などによっては1,000円以上の買取価格がつくこともあります。

長崎貿易銭には7種類あり、どの種類も中国の宋銭を元につくられているので宋銭のなかにもそっくりなものが存在しています。

似ていてもつくりが精巧な日本製の長崎貿易銭の方が高値になりやすいですが、素人が見分けるのは難しいでしょう。

古銭買取で注目されている福ちゃんなら、長崎貿易銭などの古銭買取のプロフェッショナルが査定します。

長崎貿易銭の買取は、古銭買取に高い実績を持っている福ちゃんにお任せください。

穴銭について詳しくはこちら↓↓
穴銭買取!価値ある古銭の種類一覧や鑑定額が高いレアものも紹介

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