中国切手の中でも特に人気が高い「動物切手」を解説!

今回は、数ある中国切手の中でも人気が高い「動物切手」をテーマにお送りします。
特に価値が高い代表的な動物切手とは? そして、そもそも中国切手はなぜ高い価値を持っているのか?
そのあたりのことについてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。

中国切手はなぜ高い価値を持つ?

現在、中国切手は切手買取の業界ではかなり人気が高い部類に含まれます。

中国4000年の歴史が刻み込まれた美しいデザインもさることながら、古い中国切手は希少性の高さという点でも注目に値します。

特に、1960年代の半ばから1970年代の後半にかけて中国で「文化大革命(文革)」の嵐が吹き荒れた時代以前の切手は、高い希少価値を誇ります。

文化大革命は、当時の中国共産党中央委員会主席・毛沢東が主導した政治運動。
紅衛兵」と呼ばれる若者たちを焚きつけ、「資本主義を打倒する」という建前のもとで政敵を攻撃し、自由な思想を持っていた文化人たちを弾圧。宗教を迫害し、海外のメディアを追放し、国民の生活や趣味にも口を出すという徹底的な姿勢で世界を震撼させました。

そんな文革時代、当局によって禁止されたことのひとつに「切手収集の禁止」があります。

切手収集はブルジョアの気取った趣味だから」という理由で、収集目的の購入や海外への持ち出しが厳しく制限されました。

というわけで、この時代以前の中国にはデザイン性の高い優れた切手が数多くあったのですが、現存する数はそれほど多くありません。

そのため、この時代の切手は希少価値が高いということになっているわけです。

特に、今回紹介する動物切手はその多くが文革時代の前後に発行されたものとなっており、希少性の高さもあって高価買取が期待できます。

また現在、中国では富裕層による「切手の買い戻し」が盛んに行われているというのも中国切手が高い価値を持つ理由のひとつです。

買い手が多い一方で、前述のように切手の数はそれほど多くないため、価値の高騰に拍車がかけられているということがいえます。

代表的な動物切手「赤猿」「オオパンダ」「徐悲鴻」を紹介!

ここでは、中国で発行された「動物切手」の中でも、特に人気が高い「赤猿」「オオパンダ」「奔馬」について紹介します。

それぞれどのようなものなのか、簡単にまとめてみました。

赤猿

赤猿」は、鮮やかな赤1色を背景に子ザルがたたずんでいるという姿を描いた切手です。

この切手は、「十二支切手」という一連のシリーズの第1弾として発行されたもので、発行年は1980年。当時、文化大革命は集結していたものの混乱が完全に収束してはいなかったため、現存数が少ないということが価値を高める理由のひとつとなっています。

また、そもそも「赤猿」は当初予定されていた発行数よりも実際の発行数が大幅に少なく、もともと製造された枚数が少ないということも希少価値が高い理由です。

また、切手自体の美しさも価値が高い理由のひとつといえます。

どこかユーモラスな風情もある子ザルの表情や体毛が繊細な筆致で描かれており、全体に金粉がまぶされて美しく仕上げられています。

十二支切手シリーズにかける中国当局の意気込みが伝わってくるような見事な切手です。

オオパンダ

オオパンダ」は、文化大革命まっただ中で発行された切手で、高い希少価値を誇ります。

【第1次】1963年に3種類発行
【第2次】1973年に6種類発行

と2回に分けて発行されましたが、特に第1次オオパンダ切手は現存数が少なく、プレミア級の価値を持っているとされています。

切手の図案は、文字通りオオパンダ(ジャイアントパンダ)。
ササの葉を食べたり、親子でじゃれ合っている姿などが、写実的ながらも可愛らしく描かれています。

ちょうど第2次オオパンダ切手が発行される前年の1972年、日本に「カンカン」「ランラン」という2頭のジャイアントパンダが中国からやって来て大人気を博したこともあり、翌年に出た第2次オオパンダ切手は国内でも人気が高い切手となりました。

文化大革命が継続していた時代ではありましたが、運よく海外に持ち出された切手は少なからず存在し、それらが日本のコレクターの間で高値で取引されていたようです。

奔馬

奔馬切手」は、画家の徐悲鴻の作品をデザインに取り入れた切手です。

徐悲鴻は20世紀前半の中国で活躍した洋画家。中国の近代絵画における最も重要な画家のひとりであり、その作品は「国画」と呼ばれ、国民的画家としてたたえられています。

1894年生まれの徐悲鴻は、1919年から1927年にかけてパリに留学。当時の最先端の西洋絵画を学び、帰国後は中央美術院の院長などの要職に就きながら数々の名作を描きました。

中国の伝統的な画風の匂いを残しつつ、パリで学んだ西洋画の技法を取り入れ、労働の素晴らしさや革命国家の華々しい姿を力強く描く「社会主義リアリズム」に基づいた作品を多く残しています。

そんな徐悲鴻は人物画が多い一方で動物画、特に馬を描いた作品に定評があり、躍動感にあふれた馬の姿を表現した作品が、1978年に発行された切手のデザインに取り入れられました。

全11種類の切手は「奔馬切手」と呼ばれており、高い価値を誇ります。

まだまだある!人気が高い中国の動物切手

今回は中国の代表的な動物切手として「赤猿」「オオパンダ」「奔馬」を紹介しましたが、実は上記の切手以外にも人気が高い動物切手は数多くあります。

ここでは、その一部を紹介したいと思います。

イボハナザル

イボハナザルは中国の四川省やベトナムなどに多く生息しているサルの一種で、鮮やかな黄金色の体毛や長い尾、しなやかな体が特徴です。

また鼻に特徴があり、上向きで鼻の穴が目立つ「しし鼻」のようなカタチになっています。そのため、別名「シシバナザル」とも呼ばれています。

また中国では、黄金色の細い毛を持つことから「金糸猴(きんしこう)」という呼び名もあります。

そんなイボハナザルをデザインに取り入れた切手が、1963年に発行されています。

図柄は、1匹のイボハナザルが岩場でたたずんでいる図、2匹が毛づくろいをしている図など全3種類。

発行された当時は文化大革命が激化しようとしていた頃であったことから現存数が少なく、希少価値が高い切手のひとつとなっています。

金魚

1960年、全12種類が発行された「金魚切手」は、文字通り藻が揺れる中を優雅に泳ぐ金魚の姿を描いているのが特徴です。それぞれの切手に描かれた金魚は赤、黄色、黒などで彩色され、筆致は繊細で美しく仕上がっています。

こちらも現存数が少なく、価値の高い切手となっています。

こちらは、1981年に発行された年賀切手です。

酉(とり)」とは十二支のうち「ニワトリ」を指しますが、1981年は酉年にあたるということで、ニワトリをデザインに取り入れた切手が発行されました。

赤いトサカを振り立てたニワトリがすっくと立って鳴いている姿を描いたもので、赤や青、緑といった色を使ってカラフルに色づけされているのが特徴です。

年賀切手ということで普通切手よりも発行数が少ないこと、またカラフルな色づかいが目を引くこともあり、コレクターの間では人気が高く、高値がつく傾向にあります。

中国切手の買取は福ちゃんにお任せを!

今回は、中国切手の中でも特に人気が高い動物切手をいくつか紹介してきましたが、いかがでしょうか。

現存数が少なく、デザイン面でも高く評価されている「赤猿」「オオパンダ」「奔馬」をはじめ、高価買取が期待できる動物切手は複数あります。

そんな中国の動物切手がご自宅にあり、なおかつ「売却を考えている」「価値を知りたいと思っている」という場合は、ぜひ福ちゃんにお任せください。

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