カメラバッテリーの劣化を防ぐ!正しい保管方法&正しい充電方法とは?
デジタルカメラは、バッテリーに蓄えられた電気を消費することで、さまざまな機能を発揮しています。
バッテリーは重要な存在であるわけですが、正しい保管方法や充電方法を押さえておかなければ、劣化を引き起こしてしまう場合があります。
バッテリーが劣化してしまうと、カメラの充電がすぐに切れてしまったりして、満足のいく使用ができなくなってしまう可能性があります。また、カメラ自体の価値を下げる原因にもなります。
買取業者にカメラを引き取ってもらおうと思ったとき、カメラ本体の状態は良好なのに、バッテリーが劣化しているために買取額が下がってしまう……などということになってしまいかねません。
カメラのバッテリーの劣化を防ぎ、良好な状態を長持ちさせるためには、
・正しく保管すること
・正しく充電すること
を心がける必要があります。
ここではその方法についてまとめてみましたので、ぜひチェックしてみてください。
目次
カメラのバッテリーの「寿命」はどのくらい?
そもそも、カメラのバッテリーは正しく保管し、充電した場合でもゆっくり劣化していきます。新品の物はやがて古びて機能が衰えてしまい、いつかは寿命を迎えてしまうわけです。
カメラのバッテリーは、500回前後の充電・放電を繰り返すことで劣化し始めるといわれています。要するに500回前後は100%に近い良好な状態で使用を続けることができるわけです。
とはいえ、正しい保管方法や充電方法を押さえておけば寿命を長持ちさせることができますが、そうでない場合は寿命は短くなってしまいます。
では、「そうでない場合」とは、具体的にはどのような場合を指すのでしょうか。
次に『バッテリーが劣化する原因』をまとめてみました。
バッテリーが劣化する原因とは?
カメラのバッテリーが劣化する原因はさまざまです。
その中でも特に気をつけなければならないのは、
・高温の場所で保管されている
・充電が満タンの状態で保管されている
・充電がカラの状態で保管されている
という3点です。
カメラのバッテリーを補完するにあたって、周囲の温度は重要なポイントとなります。
温度が低すぎる状態も良くありませんが、特に日本の気候を考えると、夏場を中心に「高温」に注意する必要があります。空気がこもって温度が高くなる場所に保管しておくと、それが原因でバッテリーの劣化が早まってしまう可能性があります。
また、保管する際に充電が満タン、もしくはカラになっている状態(「100%」か「0%」)だと、それが原因で劣化につながる可能性があります。
以上を踏まえて、カメラのバッテリーは常温の場所で、ある程度は充電が残った状態で保管するのが望ましいといえるでしょう。
より詳しくは、下の『正しく保管するためのポイント』で詳しく解説したいと思います。
バッテリーを正しく保管するためのポイント
先に述べたとおり、カメラのバッテリーは常温で保管することが大切です。また充電100%、もしくは0%の状態は避ける必要があります。
詳しく見てみましょう。
保管時の容量は「30~50%」にとどめること!
カメラのバッテリーを保管する際は、充電の容量がどのくらい残っているか確認しておきましょう。具体的には、30~50%くらい残っている状態で保管するのが望ましいとされています。
一見すると、満タンやカラの状態で保管しておいたほうが良いような感じがするかもしれません。
しかし満タンの場合、バッテリー内部では高い電圧の状態が維持され、そのことで劣化が進んでしまう原因になります。
また逆に、容量が0%の状態が長く続くと、充電を抑える制御回路が働き、充電機能が低下してしまう可能性があります。場合によっては再び充電できなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
カメラのバッテリーを長期間にわたって保管しておく場合は、
・あらかじめ容量を30~50%にとどめておく
・定期的にチェックして容量が0%に近づいていたら30~50%まで充電する
といったことを心がけておく必要があります。
適度な温度(35℃以下)を保って保管すること!
カメラのバッテリーは、充電容量に気をつけるだけでなく、そもそもバッテリーを置いておく場所の環境にも注意する必要があります。
そもそもカメラのバッテリーに限らず、精密機器は極端に高温だったり低温だったりする環境に置かれると劣化が早まってしまうという特徴があります。
日本の場合、家の中に置いておく限り、カメラバッテリーに重大な故障を引き起こすほどの低温になることは少ないですが、逆に「高温」には注意する必要があります(地域によっては「低温」にも注意が必要です)。
具体的には、カメラのバッテリーは「0℃~35℃」くらいの環境に置いておくのが最適だとされています。特に日本の場合、夏場は35℃を軽く超えてしまうこともあるので注意が必要です。
室温自体はそれほどでなくても、空気がこもりやすい場所に保管したりしていると、そこだけが35℃を超えてバッテリーにダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
カメラ本体から外して保管すること!
さて、以上のように、「充電の容量」「保管場所の温度」といったポイントに注意しなければならないわけですが、そもそも保管の際は「カメラ本体から取り外す」ということが必要です。
カメラのバッテリーを本体につないでいくと、使わない状態であったとしても微量の電気が発生します。そのまま長期間にわたって放置していると、いわゆる「過放電」という状態になってダメージが蓄積される場合があります。
過放電の状態を放置していると、ゆくゆくは使えなくなってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
バッテリーを正しく充電するためのポイント
カメラのバッテリーの寿命を長引かせ、良好な状態を保つためには使用する際の充電方法にも気をつける必要があります。
正しく充電するためのポイントとしては、
・高温の環境で充電しない
・カメラを使う当日か前日に充電する
といったことが挙げられます。
常温の環境で充電すること!
上述したように、カメラのバッテリーは「0℃~35℃」という温度環境が最適であるわけですが、保管のときだけでなく充電のときも、そのような環境に留意する必要があります。
特に35℃を超えるような高温の場所で充電するのは、バッテリーに負担があるのでおすすめできません。無理やり充電するとバッテリー自体が熱を持ち、内部でダメージが発生して劣化が進行してしまいます。
充電は使用する「当日」か「前日」に!
すでに紹介したことですが、カメラのバッテリーを満タンもしくはカラの状態で保管しておくのは良くありません。
特に満タンの状態で保管しないようにすることは重要です。
たとえば、「来週はカメラを使うから今のうちにバッテリーを満タンにしておこう」などと考え、満タンにして保管しておくと、そのうちに劣化が進行してしまう可能性があります。
普段は30~50%という最適な容量を保ち、カメラを使用する前日か当日に満タンに充電するというのがおすすめです。
まとめ
今回はカメラの「バッテリー劣化を防ぐ方法」についてまとめてみました。
カメラのバッテリーは保管する場合も充電する場合も、「高温を避ける」「ちょうどいい容量を保つ」といったことが重要なポイントになります。
カメラ自体の価値を下げず、良好な状態を保ち、寿命を長引かせるためにも、ぜひ参考にしていただければと思います!